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栃木県を拠点に
株式会社鈴木瓦工業
屋根工事のスペシャリスト集団が新たに挑戦するBtoC市場
経営理念
経営理念:
「お客様を第一と考え行動と貢献をする」
経営方針(モットー、姿勢、心掛けていること):
お客様を第一と考え行動し、日本の技術と文化を追及し続け、社会に貢献していきます。
代表者メッセージ
私たちは1965年に創業し、1977年に瓦屋根工事の請負店として設立した会社です。時代の変遷にあわせ、板金屋根、化粧スレートといった、多様な屋根材の修理への対応を進め、現在はあらゆる屋根材工事対応が可能となっています。お客様を第一と考えて行動することを社是としており、取引先様からは工事対応の丁寧さで好評をいただいています。
ハウスメーカーからの工事依頼をメインに請け負っていた弊社ですが、近年は一般顧客からご依頼いただいた修繕工事にも力を入れています。販路拡大にあたり、屋根の工事にあわせて外壁工事の相談も多く受けています。現在は外注企業と連携して工事対応していますが、M&Aを通じて自社で外壁工事も可能にしていきたいと考えています。加えて、屋根、外壁修理において必須となる足場設置までを社内で一貫して行えるようにしていくことを目標としています。
現在、想像を絶するスピードで社会が変化し、新しい産業であるITへの注目が集まる一方、我々建築業界を志望する若者は減っています。しかし、私たちのような生活を支える事業は時代がどんなに変わってもなくなることはありません。私たちの企業活動を通じて、建設業界に興味を持つ若い人たちが増えることを願っています。
私たちのこだわり
農業との兼業からスタートした創業時代
1965年に私の祖父が立ち上げた弊社は、農家の閑散期に行っていた近隣の瓦業者での営業代行業務を起源にしています。祖父の代では兼業農家として副業のような形で営んでいました。転機になったのは、1977年に私の父が事業継承したタイミングで行った法人化です。農業を辞めて瓦事業に一本化して、営業代行だけでなく、工事も自社で請け負うようになりました。
当時の日本経済は成長期にあり、弊社も多くの受注をいただいて成長していきました。実際、当時の受注数は非常に多く、父は寝る間を惜しんで働いていたと聞いています。私も子供時代に父の働きぶりを間近で見てきましたが、遅い時間に帰ってきて、風呂だけ入り、すぐに寝るという生活をしていたのをよく覚えています。そのがむしゃらな働きの結果、弊社は社員を雇うまでの規模に発展することができました。
「継ぐこと」を当たり前だと考えてきた三代目
私は幼少期から「大きくなったら鈴木瓦工業を継ぐんだぞ」と祖父に言われて育ちました。そのため、鈴木瓦工業を継ぐのが当たり前だと思い続けて、今日まで来ました。
大学では工学を修め、卒業後は家業を継いだあとのことを考えて、たくさんのことを学べそうな建設関係の企業で1年半ほど会社員を経験しました。その後は修業を目的に愛知県にある職業訓練校に入ります。瓦葺き専門の職業訓練校で、週の半分は学校で勉強し、もう半分は学校が斡旋する関連会社で実地訓練を積むというシステムの学校でした。そこで1年間過ごした後に25歳で栃木県に戻り鈴木瓦工業に入社しました。
鈴木瓦工業の社長を継承したのは7年前、父が60歳の時でした。最初に話があった時のことは今でも鮮明に覚えています。年始のミーティングの時に、全社員の前で父から突然、私の社長就任が発表されたからです。事前に何の相談もなく、とても驚かされましたが、幼少期から「継ぐ」ことは当然だと育ってきたので「ついにその日が来たか」と身が引き締まる思いでした。
ただ、社長就任後、社員の生活を背負っていくことの重みを実感し、そのプレッシャーから熟睡できない日がしばらく続きました。また、社長就任後は、年上や社歴が長い社員から受け入れてもらえるかという心配も大きかったです。社歴が長い社員には父と同年代の方も在籍しており、社長と社員という関係性をどのように築いていくべきなのか、とても悩みました。
ただ、結果的には社員たちから積極的にコミュニケーションを取りに来てくれたので、私の悩みは杞憂に終わりました。今では、私が社長室に籠っていると、社歴の長い社員が心配して私の顔を見に来るくらい、距離の近いコミュニケーションができています。
なお、現在、弊社は30代後半から60代と幅広い年齢層の社員同士が自然体でいられる関係性を築くことができており、お互いに強く言わなくても伝わるようになりました。
丁寧な顧客対応と幅広い対応力が強み
弊社の強みの一つとして、社員の丁寧な顧客対応があげられます。先ほどお話した通り、社員と社長のコミュニケーションの機会が多い弊社では、意思疎通がしっかりと取れています。また、週1回のミーティングを通して、社長から社員へ仕事に役立つ言葉を共有し、労働意欲向上にもつとめています。その結果、私からの指示がなくても意向を汲み取とり、丁寧な顧客対応をしてくれるようになりました。
また、作業場を汚さない、きちんと掃除をして帰る、そういった当たり前のことを全社員が徹底してくれています。そのおかげで取引先からもお褒めの言葉をいただくようになりました。
現在では、この姿勢に共感する人が自然と弊社に集まるようになり、強みとしてより際立つようになってきています。
もう一つの強みとして上げられるのが幅広い対応力です。一般的に建造物の屋根は瓦屋根と板金・化粧スレート屋根の2種類に分類され、ほとんどの業者がどちらかの屋根の工事に特化しています。
しかし、弊社はこの板金・化粧スレート屋根と瓦屋根、両方の工事を請け負うことができ、長年積み上げた実績も有しています。これは業界内でも稀有な例です。
当初は瓦専門だった弊社に、10年ほど前板金屋根工事の職人が入社し、持っているノウハウを共有してくれました。それ以来、瓦屋根と板金・化粧スレート屋根、両方の屋根材工事が可能となり、その後もノウハウは継承され続け、弊社の一つの強みとして定着しました。
未来を見据えて踏み出したBtoCへの挑戦
現在弊社では、これまで主軸としてきたBtoBの他に、BtoC工事を受注できる体制づくりに注力しています。BtoBは安定した収益を得られる一方で、案件ごとの利益は小さく、多くの工事を効率的にこなしていく必要があります。人財確保がますます難しくなっていくであろう今後は、このビジネスモデルで安定的な成長は難しいと考えるようになり、新たな市場としてBtoCにも進出を決意しました。
この施策に向けて新しく“屋根工事専門店 やねうち”という屋号を取得しました。これは鈴木瓦工業という社名から思い浮かべる、「瓦専門業者」というイメージを払拭しようという狙いがあります。「屋根工事専門店」という新たなイメージを広めて、一般家庭の方からの工事・修理依頼が増えることを期待しています。
BtoC向けの施策では、これまで業者向けを想定して作成していたホームページの内容も刷新しました。一般の方が見ても理解できる内容にし、工事事例も一般家庭のものを数多く掲載しています。加えてSNSも開設し、一般消費者向けに積極的な情報発信を行っています。
現在、これらの施策が功を奏し、ここ数年で一般家庭との取引は売上全体の2割ほどまで成長しました。まだ十分な規模とはいえませんが、今後も継続していき、さらに拡大していきたいと考えています。
お客様の要望から考えはじめたM&A
一般家庭との取引が増えていく中で、屋根工事に合わせて、塗装工事や外壁の工事を依頼されることも増えてきています。しかし、弊社には自社でこれらの工事を行うノウハウがないため、請け負った仕事は軒並み外注しています。そうした状況を鑑みると、M&Aを通して塗装業、外壁工事業、足場業などと連携して、内製化していくのも選択肢の1つだと考えるようになりました。
相手先としては、弊社の拠点である栃木県さくら市を中心に25~30km圏内の基本に、栃木県の県南を外した地域にある会社をイメージしています。また、県外にはなりますが、仙台営業所と中間点ともいえる福島県福島市内の会社も検討します。
建築業界にイメージアップと魅力的な会社を目指して
今後は企業活動を通じて業界のイメージアップに注力していきたいと考えています。私たちの業界は、「きつい・危険・汚い」といったイメージが根強く残っています。近年では構造的な人手不足も手伝い、志望者は年々減少傾向にあり、強い危機感を抱いています。
そうした状況の中での我々の業界の強みは、技術で人の生活を支える我々職人の仕事はニーズが失われることがないという部分です。近年はデジタル業界に対して人気が集まっていますが、我々のようなアナログな業界に興味を持つ若者が増えると嬉しく思います。そのために、BtoC市場への挑戦や検討をはじめたM&Aなどを進めて、より魅力的な会社にしていきたいと思います。
農業との兼業からスタートした創業時代
1965年に私の祖父が立ち上げた弊社は、農家の閑散期に行っていた近隣の瓦業者での営業代行業務を起源にしています。祖父の代では兼業農家として副業のような形で営んでいました。転機になったのは、1977年に私の父が事業継承したタイミングで行った法人化です。農業を辞めて瓦事業に一本化して、営業代行だけでなく、工事も自社で請け負うようになりました。
当時の日本経済は成長期にあり、弊社も多くの受注をいただいて成長していきました。実際、当時の受注数は非常に多く、父は寝る間を惜しんで働いていたと聞いています。私も子供時代に父の働きぶりを間近で見てきましたが、遅い時間に帰ってきて、風呂だけ入り、すぐに寝るという生活をしていたのをよく覚えています。そのがむしゃらな働きの結果、弊社は社員を雇うまでの規模に発展することができました。
「継ぐこと」を当たり前だと考えてきた三代目
私は幼少期から「大きくなったら鈴木瓦工業を継ぐんだぞ」と祖父に言われて育ちました。そのため、鈴木瓦工業を継ぐのが当たり前だと思い続けて、今日まで来ました。
大学では工学を修め、卒業後は家業を継いだあとのことを考えて、たくさんのことを学べそうな建設関係の企業で1年半ほど会社員を経験しました。その後は修業を目的に愛知県にある職業訓練校に入ります。瓦葺き専門の職業訓練校で、週の半分は学校で勉強し、もう半分は学校が斡旋する関連会社で実地訓練を積むというシステムの学校でした。そこで1年間過ごした後に25歳で栃木県に戻り鈴木瓦工業に入社しました。
鈴木瓦工業の社長を継承したのは7年前、父が60歳の時でした。最初に話があった時のことは今でも鮮明に覚えています。年始のミーティングの時に、全社員の前で父から突然、私の社長就任が発表されたからです。事前に何の相談もなく、とても驚かされましたが、幼少期から「継ぐ」ことは当然だと育ってきたので「ついにその日が来たか」と身が引き締まる思いでした。
ただ、社長就任後、社員の生活を背負っていくことの重みを実感し、そのプレッシャーから熟睡できない日がしばらく続きました。また、社長就任後は、年上や社歴が長い社員から受け入れてもらえるかという心配も大きかったです。社歴が長い社員には父と同年代の方も在籍しており、社長と社員という関係性をどのように築いていくべきなのか、とても悩みました。
ただ、結果的には社員たちから積極的にコミュニケーションを取りに来てくれたので、私の悩みは杞憂に終わりました。今では、私が社長室に籠っていると、社歴の長い社員が心配して私の顔を見に来るくらい、距離の近いコミュニケーションができています。
なお、現在、弊社は30代後半から60代と幅広い年齢層の社員同士が自然体でいられる関係性を築くことができており、お互いに強く言わなくても伝わるようになりました。
丁寧な顧客対応と幅広い対応力が強み
弊社の強みの一つとして、社員の丁寧な顧客対応があげられます。先ほどお話した通り、社員と社長のコミュニケーションの機会が多い弊社では、意思疎通がしっかりと取れています。また、週1回のミーティングを通して、社長から社員へ仕事に役立つ言葉を共有し、労働意欲向上にもつとめています。その結果、私からの指示がなくても意向を汲み取とり、丁寧な顧客対応をしてくれるようになりました。
また、作業場を汚さない、きちんと掃除をして帰る、そういった当たり前のことを全社員が徹底してくれています。そのおかげで取引先からもお褒めの言葉をいただくようになりました。
現在では、この姿勢に共感する人が自然と弊社に集まるようになり、強みとしてより際立つようになってきています。
もう一つの強みとして上げられるのが幅広い対応力です。一般的に建造物の屋根は瓦屋根と板金・化粧スレート屋根の2種類に分類され、ほとんどの業者がどちらかの屋根の工事に特化しています。
しかし、弊社はこの板金・化粧スレート屋根と瓦屋根、両方の工事を請け負うことができ、長年積み上げた実績も有しています。これは業界内でも稀有な例です。
当初は瓦専門だった弊社に、10年ほど前板金屋根工事の職人が入社し、持っているノウハウを共有してくれました。それ以来、瓦屋根と板金・化粧スレート屋根、両方の屋根材工事が可能となり、その後もノウハウは継承され続け、弊社の一つの強みとして定着しました。
未来を見据えて踏み出したBtoCへの挑戦
現在弊社では、これまで主軸としてきたBtoBの他に、BtoC工事を受注できる体制づくりに注力しています。BtoBは安定した収益を得られる一方で、案件ごとの利益は小さく、多くの工事を効率的にこなしていく必要があります。人財確保がますます難しくなっていくであろう今後は、このビジネスモデルで安定的な成長は難しいと考えるようになり、新たな市場としてBtoCにも進出を決意しました。
この施策に向けて新しく“屋根工事専門店 やねうち”という屋号を取得しました。これは鈴木瓦工業という社名から思い浮かべる、「瓦専門業者」というイメージを払拭しようという狙いがあります。「屋根工事専門店」という新たなイメージを広めて、一般家庭の方からの工事・修理依頼が増えることを期待しています。
BtoC向けの施策では、これまで業者向けを想定して作成していたホームページの内容も刷新しました。一般の方が見ても理解できる内容にし、工事事例も一般家庭のものを数多く掲載しています。加えてSNSも開設し、一般消費者向けに積極的な情報発信を行っています。
現在、これらの施策が功を奏し、ここ数年で一般家庭との取引は売上全体の2割ほどまで成長しました。まだ十分な規模とはいえませんが、今後も継続していき、さらに拡大していきたいと考えています。
お客様の要望から考えはじめたM&A
一般家庭との取引が増えていく中で、屋根工事に合わせて、塗装工事や外壁の工事を依頼されることも増えてきています。しかし、弊社には自社でこれらの工事を行うノウハウがないため、請け負った仕事は軒並み外注しています。そうした状況を鑑みると、M&Aを通して塗装業、外壁工事業、足場業などと連携して、内製化していくのも選択肢の1つだと考えるようになりました。
相手先としては、弊社の拠点である栃木県さくら市を中心に25~30km圏内の基本に、栃木県の県南を外した地域にある会社をイメージしています。また、県外にはなりますが、仙台営業所と中間点ともいえる福島県福島市内の会社も検討します。
建築業界にイメージアップと魅力的な会社を目指して
今後は企業活動を通じて業界のイメージアップに注力していきたいと考えています。私たちの業界は、「きつい・危険・汚い」といったイメージが根強く残っています。近年では構造的な人手不足も手伝い、志望者は年々減少傾向にあり、強い危機感を抱いています。
そうした状況の中での我々の業界の強みは、技術で人の生活を支える我々職人の仕事はニーズが失われることがないという部分です。近年はデジタル業界に対して人気が集まっていますが、我々のようなアナログな業界に興味を持つ若者が増えると嬉しく思います。そのために、BtoC市場への挑戦や検討をはじめたM&Aなどを進めて、より魅力的な会社にしていきたいと思います。
ツグナラ専門家による紹介
担当専門家:株式会社サクシード 株式会社サクシードの詳細
1964年創業来、屋根工事の専門店として経営している企業です。瓦屋根だけでなくあらゆる屋根材の工事を手掛けています。現在、販路拡大としてBtoC工事を受注できる体制づくりに注力しており、SNSの開設など一般消費者向けに積極的な情報発信を行っています。「お客様を第一と考え貢献をする」を理念に掲げる地元密着企業です。
会社概要
社名 | 株式会社鈴木瓦工業 |
創立年 | 1977年 |
代表者名 | 代表取締役 鈴木 宏紀 |
資本金 | 1,000万円 |
URL |
https://www.suzuki-roof.co.jp/
|
本社住所 |
〒329-1303 |
事業内容 | 屋根工事全般(瓦・板金・化粧スレート・シングル等)工事 葺き替え(ふきかえ)工事:既存屋根を撤去し、新しい屋根を施工 カバー工法工事:既存屋根の上に、新しい屋根を被せる工法 葺き直し工事:既存屋根材を解体し、再利用しながら施工する工法 棟積み直し工事:既存の棟材を再び利用しながら施工する工事 棟包み板金工事:傷んだ棟包み板金の飛散防止 漆喰(しっくい)工事:瓦のズレや脱落の要因になる漆喰の剥離を補強する工事 谷板金工事:雨漏れの原因になりやすい箇所である谷板金の工事 雪止め工事:雪止め設置 雨どい工事 破風包み板金工事 太陽光発電システム販売施工・外壁工事・その他リフォーム工事 |
事業エリア |
仙台営業所 〒981-1225 022-796-5939 |
会社沿革
1965年 | 創業 |
1977年 | 株式会社鈴木瓦工業として設立 |
株式会社鈴木瓦工業の経営資源引継ぎ募集情報
人的資本引継ぎ
栃木県
栃木県の屋根工事業者が「真面目でお客様思いの職人」を募集
公開日:2023/05/25 (2023/05/30修正)
※本記事の内容および所属名称は2023年5月現在のものです。現在の情報とは異なる場合があります。
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