沖縄・宮古島市
沖縄 ・ 宮古市
「未来をつくる」をテーマに
株式会社シグマ
宮古島を“共創”していく建築コンサルタント集団
経営理念
まちづくりには夢がある。
いい街には、人々の笑顔が溢れている。
ワクワクするような未来を描いてカタチにする。
その土台を支えるのが私たちの仕事です。
シグマでは、お客様と自分たち、そして地域に住む人たち全員が「WIN-WIN-WIN」になるようなまちづくりを目指しています。
畑の区画整理であれば、土地の景観のことまでを考える。畑の前を通る人や周りに住んでいる人たち、みんながハッピーになれるように設計します。
誰か一人だけ得をしても意味がなく、全員が幸せになるまちづくりこそシグマの目指すところだと考えています。
代表者メッセージ
事業承継を機に有限会社シグマ技研から株式会社シグマへ
弊社は、1988年(昭和63年)に先代が有限会社シグマ技研を設立したことが始まりです。2019年(令和元年)に事業承継をおこない株式会社シグマへと社名を変更しました。設立時から34年間、建設コンサルタントという業界に属し設計・測量調査を主な事業として営んでいます。
事業承継にあたっては、先代である父から任命を受けたことがきっかけです。家業へ入る前に従事していた仕事が対外的な業務を経験していたこともあり、将来を見据えて幅広い視野で会社を拡大して欲しいと託されました。当時は、会社を引き継ぐことへの不安もあり家族内で何度か相談をし、人生一度きりということで、一念発起する形で決意を固めて経営者として奮闘しています。
事業を引き継ぐにあたり、会社の目的を見つめ直しました。事業としては、建築に係る設計・測量調査を主な事業としています。今までは単純に「建築コンサルタント」業として依頼内容から課題解決をしてました。会社の目的をさらに広義に、宮古島という地域で暮らす人たちの生活がより良くなるように、地域の人たちと一緒に宮古島の未来を作る「共創コンサルタント」として定義しました。弊社はただ建物を作るだけではなく、事業や建物を通して社会や宮古島という地域を宮古島の仲間と一緒に作っていく“共創”という想いを強く持つことが事業を引き継ぐ中で重要視したことです。
社名変更については、「シグマ技研」だと技術的な会社の印象が強かったので「技研」を取り、「シグマ」という名称にしました。「シグマ」は、元々数学好きの先代が「集合体」という意味で付けた名前ですが、色々な人材が会社に集まるというイメージから「シグマ」を残して「株式会社シグマ」としました。
ファシリテーターとしてのキャリア
家業に従事する以前に3つの会社で経験を積んできました。最初の2社はIT関連の企業で、主に顧客企業のSNSアカウントを運用する業務をしていました。業務の中でお客様とコミュニケーションを取る機会が多くある仕事でもあり、当時はコミュニケーションを図ることへの苦手意識が露呈しました。苦手意識の克服をしようと考え、会議を円滑に進め、成果を生み出すための手法としてファシリテーションの存在に出会いました。多様性が認められる現代では、よりファシリテーションの重要性は増している点もあり、3社目はファシリテーションを主な事業としている会社に飛び込んでみました。2年半ほど、ファシリテーションに関わる業務に従事し、「場のデザイン」「対人関係」「構造化のスキル」「合意形成のスキル」など現場に即役立つファシリテーションスキルを学びました。
家業は、社内の教育制度で人を育てる仕組み構築ができていないという先代からの課題がありました。最たる例として、社内勉強会を開くと知識のある人が一方的に喋ってしまい、他の社員がついていけずディスカッションが生まれないという状況でした。建築の知識が薄い状態で事業承継をしたこともあり、勉強会は貴重な学びの場でもあり、前職で培ったファシリテーションを社内へ浸透させ、参加者全員が有意義な学びの場となることも課題解決の一つになっています。
事業承継は新たなスタイルを示す重要な準備期間
事業承継は肩書の移行という点で完了しているように見えますが未だ引き継ぎ期間と考えています。特に業務面において業界への理解を深めている段階でもあり、先代が事業を行う上で関係各所とのパイプを軸に経営をしていたことは、今でもサポートをしてもらっています。事業承継は先代の経営を完全に引き継ぐのではなく、後継者で新たなスタイルを示していきたい点との葛藤しています。
その中で先代の経営スタイルから意図的に変えたことが一つあります。それは、「相手の出来ているところを言葉で表現し伝える」ことです。今までは愛を持って、出来ていない部分を指摘していました。この部分は社員の可能性やポテンシャルを引き出すために社員の出来ている部分をしっかりと認め、表現するということを意識するようにしています。
2021年(令和3年)現在で従業員は20名ほどおります。ただ、先代のころから働いている人がほとんどです。そのため社員とのコミュニケーションの重要性は強く意識ており、家族の話、週末の行事やイベント参加といったプライベートなことや趣味であったり出来るだけ従業員のことを知ること、出来るだけ話題を細かく覚えることは心がけています。事業を引き継いだ当初から、社内向けのプレゼンをおこなったり、個人面談をおこないましたが会社を知ることは事業承継への不安緩和にも繋がり重要な時間でもありました。
社員の皆さんとのコミュニケーションで会社を理解していく中で、自社ホームページを刷新しました。コーポレートサイトを制作は、従業員の気持ちを深く知ることが重要で形にすることが大きな成果でした。弊社の良さや強み、これから実現したいことなど社内から多くの気づきと学びがありました。社員インタビューも最初の頃は社員たちから言葉を引き出すことが難しかったのですが、頻繁にコミュニケーションを取ることでお互いを理解することが出来、最終的には色々な話を聞くことが出来ました。
地域のデザイン、グランドデザインをしていく
今後は地域全体のデザインをしていければと考えています。今はまだお客様からの依頼内容に対して、「あっ」と思えるプラスのご提案までは出来ていません。会社の目指す姿として、地域のみんなと議論し、可能であれば地域の将来像に関する基本計画の段階から、地域の人たちと共に携わることが出来る会社になりたいと考えています。
また、地域デザインという面では建築だけではなく人材育成・教育にも興味があります。良い人材とは何かを考えたときに、その人自身が豊かに生きられることを指すと思います。プライベート・仕事が充実して働くことができように業界全体を変えていければと思います。
宮古島は、島の内外からの参入競争が激しく、生き残るために目先の収益に目が行きがちと感じるのですが、宮古島全体や未来の宮古島を捉えて、事業や人材育成に取り組んでいきたいと考えています。
宮古島を一緒に創りながら、自分らしく生きたいと思う人は是非当社に来て欲しいです。今は建築コンサルタントが主な事業ですが、様々なワークショップや教育現場に携わることもあり、未来の宮古島を“共創”するという視野でいろいろなことに関わっていきます。
私たちのこだわり
共創コンサルタントとしての地域ワークショップの運営
様々なご縁の中で、学びや創造、問題解決やトレーニングの手法としてワークショップの中でファシリテーションの仕事が求められていることを知り、ワークショップの運営に携わりながら、ファシリテーションを業務として新たな事業を立ち上げました。
あるワークショップにおいて、「観光業が宮古島にもたらしたものはなんだろうか?」ということを地域住民と一緒に深く考えることがありました。
長い年月の間で宮古島には観光客が増え、観光地の開発による自然環境や歴史資源といった観光資源そのものへの悪影響 の発生、観光地に暮らす住民の生活環境の悪化など以前と比べても島の景色が変わり、昔の島らしい落ち着きがなくなってきていることを感じ、ワークショップの参加者からも様々な声が聞こえてきました。
地域の人たちからは、自然を残したかった、開発して欲しくなかったという声も多く、経済的に潤うという理由から開発を推進してきたにも関わらず、期待とは程遠い現状があります。それどころか、島民が自由に出入りできていた海岸が立ち入り禁止になってしまった、御嶽がゴルフ場になって入れなくなったという話も聞こえてきました。
祖先の守ってきた宮古島の土地を島の人たちが自由に使えないという状況と、そして本当はこうして欲しいということを上手く表現できない現状について、ファシリテーション業務を通して、宮古島各地をワークショップで回ることで想いを言語化していきたいと考えています。
この様な活動の過程で、改めて宮古島の歴史や文化に向き合いながら、本当に必要なものとはなにか?ということを本質的に考えることが出来ればと思います。そして、人はみな「幸せに生きたい」という想いがありますが、株式会社シグマはその幸せとは何かということを聞き、それを形にしていく会社にしたいと考えています。
業界イメージを変えながらチームとして仕事を進めること
建築業界のイメージとして、どうしても男性の職場というイメージがあると思いますが、弊社ではこのイメージを変えていきたいと思っています。そのために、Instagramを開設し、現場で働く女性の姿を紹介したり、仕事に取り組んでいるカッコいい瞬間を切り取って紹介したりすることで、社員が今まで普通のことだと思い込んでいた仕事の一瞬一瞬が、実は第三者の視点では素晴らしい瞬間なのだということを意識的に発信しています。
また、会社をあげて、「仕事に真摯に取り組む」ということにこだわりを持っています。嘘をつかない、わからないことはわからないと言い、一緒に調べる。お客様と一緒にできる限り理想を追い求めて最高の仕事を成し遂げる。お客様や社員一人一人が1つのチームという意識を持って仕事に向き合っています。
ファシリテーションの根本にも否定しないという原則があり、チーム内で相手の話を聞いてズレがあれば 自分の想いを言語化してすり合わせることに務めています。”共創コンサルタント”として、専門的な知識に加え、地域の未来を見据えて、お客様と一体となり関係性を築きながら共に歩むコンサルタントでありたいと社員一同考えています。
共創コンサルタントとしての地域ワークショップの運営
様々なご縁の中で、学びや創造、問題解決やトレーニングの手法としてワークショップの中でファシリテーションの仕事が求められていることを知り、ワークショップの運営に携わりながら、ファシリテーションを業務として新たな事業を立ち上げました。
あるワークショップにおいて、「観光業が宮古島にもたらしたものはなんだろうか?」ということを地域住民と一緒に深く考えることがありました。
長い年月の間で宮古島には観光客が増え、観光地の開発による自然環境や歴史資源といった観光資源そのものへの悪影響 の発生、観光地に暮らす住民の生活環境の悪化など以前と比べても島の景色が変わり、昔の島らしい落ち着きがなくなってきていることを感じ、ワークショップの参加者からも様々な声が聞こえてきました。
地域の人たちからは、自然を残したかった、開発して欲しくなかったという声も多く、経済的に潤うという理由から開発を推進してきたにも関わらず、期待とは程遠い現状があります。それどころか、島民が自由に出入りできていた海岸が立ち入り禁止になってしまった、御嶽がゴルフ場になって入れなくなったという話も聞こえてきました。
祖先の守ってきた宮古島の土地を島の人たちが自由に使えないという状況と、そして本当はこうして欲しいということを上手く表現できない現状について、ファシリテーション業務を通して、宮古島各地をワークショップで回ることで想いを言語化していきたいと考えています。
この様な活動の過程で、改めて宮古島の歴史や文化に向き合いながら、本当に必要なものとはなにか?ということを本質的に考えることが出来ればと思います。そして、人はみな「幸せに生きたい」という想いがありますが、株式会社シグマはその幸せとは何かということを聞き、それを形にしていく会社にしたいと考えています。
業界イメージを変えながらチームとして仕事を進めること
建築業界のイメージとして、どうしても男性の職場というイメージがあると思いますが、弊社ではこのイメージを変えていきたいと思っています。そのために、Instagramを開設し、現場で働く女性の姿を紹介したり、仕事に取り組んでいるカッコいい瞬間を切り取って紹介したりすることで、社員が今まで普通のことだと思い込んでいた仕事の一瞬一瞬が、実は第三者の視点では素晴らしい瞬間なのだということを意識的に発信しています。
また、会社をあげて、「仕事に真摯に取り組む」ということにこだわりを持っています。嘘をつかない、わからないことはわからないと言い、一緒に調べる。お客様と一緒にできる限り理想を追い求めて最高の仕事を成し遂げる。お客様や社員一人一人が1つのチームという意識を持って仕事に向き合っています。
ファシリテーションの根本にも否定しないという原則があり、チーム内で相手の話を聞いてズレがあれば 自分の想いを言語化してすり合わせることに務めています。”共創コンサルタント”として、専門的な知識に加え、地域の未来を見据えて、お客様と一体となり関係性を築きながら共に歩むコンサルタントでありたいと社員一同考えています。
ツグナラ専門家による紹介
担当専門家:株式会社サクシード 株式会社サクシードの詳細
設計・測量調査を中心に地域の設計提案を行う、建設コンサルタントを行う企業です。建設業という「点」から地域デザインの「面」へと視野を広げ、宮古島のより豊かな未来をつくる「共創コンサルタント」を目指されています。ワークショップを開催し、ファシリテーションにより想いを言語化できるようお手伝いするなど、島民の方々が自発的に考え地域活性化に向けて行動できるよう、事業の枠を超え尽力されています。
会社概要
社名 | 株式会社シグマ |
創立年 | 1988年 |
代表者名 | 代表取締役 佐和田 はるか |
資本金 | 750万円 |
URL |
https://www.sigma-miyako.co.jp/
|
本社住所 |
〒906-0013 |
事業内容 | 建設コンサルティング(計画・調査・設計) 共創コンサルティング(地方創生) |
公開日:2022/01/06 (2023/07/04修正)
※本記事の内容および所属名称は2023年7月現在のものです。現在の情報とは異なる場合があります。
この企業を見た方はこれらのツグナラ企業も見ています
ツグナラ企業へのお問い合わせ
本フォームからのお問い合わせ内容はツグナラ運営事務局でお預かりし、有意義と判断した問い合わせのみツグナラ企業にお渡ししています。営業目的の問い合わせ、同一送信者による大量送付はお控えください。