香川・坂出市
香川 ・ 坂出市
港湾運送業を
株式会社坂出郵船組
社員とその家族の人生のため、社員が長く安心して働ける環境を提供する
経営理念
お客様のあらゆるニーズにお応えし、地域の発展とともに企業価値の最大化を実現します。
代表者メッセージ
明治22年(1889年)の創業以来、当社は港と共に歩んでまいりました。
食塩の積み出しを原点に、穀物、石炭、鉄鋼製品など、取り扱い品目を拡大し現在に至っております。長い歴史の中で、常に最先端の機器を導入し、設備を整え、社員の教育を徹底してまいりました。その積み重ねの上で得た貴重なノウハウは、各方面より高い評価を頂いております。
当社の舞台である坂出、丸亀の両港は、地域経済の発展を背景に、国際貿易港として重要な役割を果たしています。単なる海と陸を繋ぐ接点、貨物集配基地としての従来の機能に加え、中四国経済圏を背景として、世界へ通じる港へとさらに発展して行こうとしています。
当社は、これを新しい時代への挑戦と位置づけ、創業以来積み重ねた信用を大切に、地域社会の更なる発展に寄与すべく、来たるべき時代を見据えてあくなき挑戦を続けてまいります。
港と共に歩んだ歴史、この長き道のりに得た幾多の経験を活かして、秘められた可能性を探りながら、全てのステークホルダーの皆様の期待にお応えするよう引続き努力してまいります。何卒変わらぬご支援とご鞭撻を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
代表取締役社長 綾 政彦
私たちのこだわり
全国各地へ塩を輸送する事業
弊社は、1889年の創業です。創業時は、坂出の塩田で製造された塩を全国各地に運び、販売することを主業としていました。塩田とは、海水から塩を抽出するために砂浜に作られた田であり、人力で海水を砂浜に引き上げて塩を製造していました。
その後しばらくして、外国からの船舶や国内船の荷物の積み下ろし事業を中心に、塩以外にも穀物、石炭、鉄鋼製品など、取り扱う品目を拡大してきました。現在では、倉庫の運営や不動産も展開しています。
塩は、創業から130年以上、弊社が継続して取り扱う唯一の貨物です。そのため塩に対する思い入れはとても強く、大切にしていきたい事業の原点です。
先代が志半ばに死去し社長に就任
弊社に入社したのは、29歳の時でした。入社してからは一社員として、積荷の作業方法、荷主との交渉、現場の監督などを一通り学びました。
10年ほど経った時、当時社長を勤めていた叔父が病気で死去しました。そのため、2014年に私が会社を引き継ぎ、社長に就任しました。入社からたった10年で社長になることは、全く想像していませんでした。
社員として、現場の作業を含めた業務は十分に理解していました。しかし、組織運営という視点はまだ不十分であり、とても苦労したことを覚えています。
特に、社長に就任してから2、3年の間は、言葉では言い表せないほどの重圧を感じていました。社長としての責任感から、売上目標や社員に求める成果など、ハードルを高くしすぎてしまったこともありました。さまざまな施策を打ち出し、試行錯誤していたように思います。
そのような中で、社員や周りの方々には、私を支えていただき、指導していただくこともありました。実績や経験を積むことで、少しずつ経営者感覚を養い、円滑な組織運営ができるようになっていきました。
安定性の高い「港湾運送業」が最大の強み
弊社の主業は「港湾運送業」であり、船舶の荷物を積み込み・積み降ろしをすることが業務です。最大の強みは、専門性の高さから新規参入があまり見込まれないところです。現在の一般港湾運送事業者は約600社で、従来の港湾運送事業者のほか海運事業者系、倉庫事業者系、通運事業者系と多岐にわたっています。いずれの事業者もそれぞれ国内主要港湾に本拠地を持ち、港湾事業の運営責任を持つため、新規参入や撤退は少ないとされています。島国である日本ならではの特徴かと思います。現存している同業者で仕事を分け合う形になり、非常に安定した収益が見込める事業です。
また、弊社の取引先のほとんどは、大手製造業です。弊社ではそれらの企業様の原材料や製品を荷揚げ、積み込み及び運搬しています。減産や事業撤退などが発生した場合、一時的に売上への影響が生じる場合もありますが、取引先が多数あるため、リスク分散がある程度できている状況になっています。
港湾運送業への新規参入が少ないこと、加えて取引先が数多く存在しているため、自然にリスクヘッジしながら安定的な経営ができることが、弊社の最大の強みです。
朝礼で経営理念を繰り返し発信
現在、弊社では約50名の社員が働いています。全員が同じ方向を向いて働くためには、しっかりと理念を共有することが一番であると考えています。
弊社の経営理念は、「お客様のあらゆるニーズにお応えし、地域の発展とともに企業価値の最大化を実現します。」です。週に1度の朝礼で共有し、社員に浸透させています。
また、弊社では社員とその家族の生活を守るように努めています。手厚い福利厚生、有給休暇完全消化の推奨、給与の段階的な引き上げなどを行っています。社員が長く安心して働ける環境を提供するため、弊社の福利厚生は、同規模の他企業と比較しても充実しています。有給休暇についても、以前から取得率はほぼ100%で、この規模の企業でありながらも企業年金も整備しています。さらに、社員の生命保険を会社負担で加入しており、万が一の時にも手厚く保障できる体制です。
しかしながら、人材の確保が課題です。そもそも求人情報を見てもらえず、就職支援サイトなど、利用できるサービスは全て活用していますが、厳しい状態が続いています。
弊社は、約50名の社員、加えてその家族200人以上の生活や人生を背負っていると考えています。数ある会社の中から弊社を選んでくれた社員には、その家族も含め全員が「幸せだ」と感じる経営を目指しています。
脱炭素を可能とする液化水素で、坂出の発展を目指す
弊社ではこれまで、港湾運送業をはじめとしたさまざまな事業や雇用を通して、地域の発展に貢献してきました。そしてこれからも、地域社会へ貢献したいと考えています。その一例として、カーボンニュートラルポート構想の一部である液化水素基地の導入計画です。
現在、日本だけでなく、世界中で二酸化炭素の削減を目指す「脱炭素」の動きがあります。
坂出市は、エネルギー源として液化水素に着目し、水素基地構想に注力しています。弊社もこの壮大な計画に賛同しており、2030年から2050年までに、液化水素の基地を完成させるべく働きかけを行っています。具体的に決定していないことも多いですが、計画の実現を目指してわくわくした気持ちで取り組んでいます。
坂出に拠点を置く大手製造業の撤退が続いています。縮小均衡の中で製造業の減少を食い止めるためにも、水素供給基地が必要と考えています。
坂出で水素を供給できるようになれば、「水素があるなら坂出で事業をしよう」という製造業の企業様が候補地として検討していただける可能性が高まりますし、地域が活性化し、地域貢献に繋がる取り組みがひいては弊社の利益となればいいと考えています。
加えて、RORO船の再開を希望しています。RORO船とは、貨物を積んだトラックや荷台ごと船に乗せて輸送できる船舶のことです。「カーフェリー」というと想像しやすいかもしれません。
例えば、坂出港でトラックごとRORO船に乗船して東京に向かう場合、ドライバーさんの運転時間を大幅に減らし、負担も軽減させることができます。近年は、いわゆる「2024年問題」としてトラックドライバーの長時間労働が問題となっています。また、RORO船は、CO2も大幅に削減できるなど社会的課題を解決し、ビジネスチャンスにも繋がる施策であると考えています。
M&Aによって幅広い事業展開を目指す
今後は、M&Aによって事業を多角化していきたいと考えています。
当初、M&Aのお相手は、本業とシナジーが生みだせるような企業様が望ましいと考えていました。しかし、本業の港湾運送業はとても専門的で、シナジーを生み出せる事業が限定的であるため、幅広い事業展開へと方向転換したいと考えています。多角的な事業展開をすることで、収益増、リスク分散に繋がるのではないかと考えています。さまざまな事業を展開できれば、将来的に坂出の発展にも大きく貢献できると考えています。
2025年に運転開始予定のバイオマス発電には計画当初からメンバーとして携わることができました。今後も、脱炭素への取り組みを積極的に推し進め、10年後や20年後を見据えた事業展開していきます。
弊社の経営理念や実現したい未来に共感していただける企業様がいらっしゃれば、是非お声がけいただければと思います。
全国各地へ塩を輸送する事業
弊社は、1889年の創業です。創業時は、坂出の塩田で製造された塩を全国各地に運び、販売することを主業としていました。塩田とは、海水から塩を抽出するために砂浜に作られた田であり、人力で海水を砂浜に引き上げて塩を製造していました。
その後しばらくして、外国からの船舶や国内船の荷物の積み下ろし事業を中心に、塩以外にも穀物、石炭、鉄鋼製品など、取り扱う品目を拡大してきました。現在では、倉庫の運営や不動産も展開しています。
塩は、創業から130年以上、弊社が継続して取り扱う唯一の貨物です。そのため塩に対する思い入れはとても強く、大切にしていきたい事業の原点です。
先代が志半ばに死去し社長に就任
弊社に入社したのは、29歳の時でした。入社してからは一社員として、積荷の作業方法、荷主との交渉、現場の監督などを一通り学びました。
10年ほど経った時、当時社長を勤めていた叔父が病気で死去しました。そのため、2014年に私が会社を引き継ぎ、社長に就任しました。入社からたった10年で社長になることは、全く想像していませんでした。
社員として、現場の作業を含めた業務は十分に理解していました。しかし、組織運営という視点はまだ不十分であり、とても苦労したことを覚えています。
特に、社長に就任してから2、3年の間は、言葉では言い表せないほどの重圧を感じていました。社長としての責任感から、売上目標や社員に求める成果など、ハードルを高くしすぎてしまったこともありました。さまざまな施策を打ち出し、試行錯誤していたように思います。
そのような中で、社員や周りの方々には、私を支えていただき、指導していただくこともありました。実績や経験を積むことで、少しずつ経営者感覚を養い、円滑な組織運営ができるようになっていきました。
安定性の高い「港湾運送業」が最大の強み
弊社の主業は「港湾運送業」であり、船舶の荷物を積み込み・積み降ろしをすることが業務です。最大の強みは、専門性の高さから新規参入があまり見込まれないところです。現在の一般港湾運送事業者は約600社で、従来の港湾運送事業者のほか海運事業者系、倉庫事業者系、通運事業者系と多岐にわたっています。いずれの事業者もそれぞれ国内主要港湾に本拠地を持ち、港湾事業の運営責任を持つため、新規参入や撤退は少ないとされています。島国である日本ならではの特徴かと思います。現存している同業者で仕事を分け合う形になり、非常に安定した収益が見込める事業です。
また、弊社の取引先のほとんどは、大手製造業です。弊社ではそれらの企業様の原材料や製品を荷揚げ、積み込み及び運搬しています。減産や事業撤退などが発生した場合、一時的に売上への影響が生じる場合もありますが、取引先が多数あるため、リスク分散がある程度できている状況になっています。
港湾運送業への新規参入が少ないこと、加えて取引先が数多く存在しているため、自然にリスクヘッジしながら安定的な経営ができることが、弊社の最大の強みです。
朝礼で経営理念を繰り返し発信
現在、弊社では約50名の社員が働いています。全員が同じ方向を向いて働くためには、しっかりと理念を共有することが一番であると考えています。
弊社の経営理念は、「お客様のあらゆるニーズにお応えし、地域の発展とともに企業価値の最大化を実現します。」です。週に1度の朝礼で共有し、社員に浸透させています。
また、弊社では社員とその家族の生活を守るように努めています。手厚い福利厚生、有給休暇完全消化の推奨、給与の段階的な引き上げなどを行っています。社員が長く安心して働ける環境を提供するため、弊社の福利厚生は、同規模の他企業と比較しても充実しています。有給休暇についても、以前から取得率はほぼ100%で、この規模の企業でありながらも企業年金も整備しています。さらに、社員の生命保険を会社負担で加入しており、万が一の時にも手厚く保障できる体制です。
しかしながら、人材の確保が課題です。そもそも求人情報を見てもらえず、就職支援サイトなど、利用できるサービスは全て活用していますが、厳しい状態が続いています。
弊社は、約50名の社員、加えてその家族200人以上の生活や人生を背負っていると考えています。数ある会社の中から弊社を選んでくれた社員には、その家族も含め全員が「幸せだ」と感じる経営を目指しています。
脱炭素を可能とする液化水素で、坂出の発展を目指す
弊社ではこれまで、港湾運送業をはじめとしたさまざまな事業や雇用を通して、地域の発展に貢献してきました。そしてこれからも、地域社会へ貢献したいと考えています。その一例として、カーボンニュートラルポート構想の一部である液化水素基地の導入計画です。
現在、日本だけでなく、世界中で二酸化炭素の削減を目指す「脱炭素」の動きがあります。
坂出市は、エネルギー源として液化水素に着目し、水素基地構想に注力しています。弊社もこの壮大な計画に賛同しており、2030年から2050年までに、液化水素の基地を完成させるべく働きかけを行っています。具体的に決定していないことも多いですが、計画の実現を目指してわくわくした気持ちで取り組んでいます。
坂出に拠点を置く大手製造業の撤退が続いています。縮小均衡の中で製造業の減少を食い止めるためにも、水素供給基地が必要と考えています。
坂出で水素を供給できるようになれば、「水素があるなら坂出で事業をしよう」という製造業の企業様が候補地として検討していただける可能性が高まりますし、地域が活性化し、地域貢献に繋がる取り組みがひいては弊社の利益となればいいと考えています。
加えて、RORO船の再開を希望しています。RORO船とは、貨物を積んだトラックや荷台ごと船に乗せて輸送できる船舶のことです。「カーフェリー」というと想像しやすいかもしれません。
例えば、坂出港でトラックごとRORO船に乗船して東京に向かう場合、ドライバーさんの運転時間を大幅に減らし、負担も軽減させることができます。近年は、いわゆる「2024年問題」としてトラックドライバーの長時間労働が問題となっています。また、RORO船は、CO2も大幅に削減できるなど社会的課題を解決し、ビジネスチャンスにも繋がる施策であると考えています。
M&Aによって幅広い事業展開を目指す
今後は、M&Aによって事業を多角化していきたいと考えています。
当初、M&Aのお相手は、本業とシナジーが生みだせるような企業様が望ましいと考えていました。しかし、本業の港湾運送業はとても専門的で、シナジーを生み出せる事業が限定的であるため、幅広い事業展開へと方向転換したいと考えています。多角的な事業展開をすることで、収益増、リスク分散に繋がるのではないかと考えています。さまざまな事業を展開できれば、将来的に坂出の発展にも大きく貢献できると考えています。
2025年に運転開始予定のバイオマス発電には計画当初からメンバーとして携わることができました。今後も、脱炭素への取り組みを積極的に推し進め、10年後や20年後を見据えた事業展開していきます。
弊社の経営理念や実現したい未来に共感していただける企業様がいらっしゃれば、是非お声がけいただければと思います。
会社概要
社名 | 株式会社坂出郵船組 |
創立年 | 1889年 |
代表者名 | 代表取締役社長 綾 政彦 |
資本金 | 1,600万円 |
URL |
https://s-yusen.co.jp/
|
本社住所 |
〒762-0002 |
事業内容 | 港湾荷役・船舶代理店・通関・運送(陸上輸送・海上輸送)・保管(倉庫・野積場)不動産賃貸、仲介 |
事業エリア |
本社 〒762-0002 |
林田事務所 〒762-0012 |
|
大屋冨事務所 〒762-0015 |
|
丸亀事務所 〒763-0062 |
|
番の州事務所 〒762-0064 |
|
西築港事務所 〒762-0055 |
|
関連会社 |
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会社沿革
1889年 | 坂出港運組を設立。食塩を主とする一般荷役業を開始 |
1921年 | 日本郵船株式会社の特約代理店となる |
1924年 | 株式会社坂出郵船組と改称 |
1936年 | 営業倉庫を建設、倉庫業を兼営 |
1958年 | 倉庫部門を分離し、坂出郵船組倉庫株式会社を設立 |
株式会社坂出郵船組の経営資源引継ぎ募集情報
事業引継ぎ
中国・四国
埼玉県
千葉県
東京都
京都府
大阪府
兵庫県
福岡県
大分県
沖縄県
港湾運送業を主業とする企業が事業の多角化を希望
公開日:2024/05/27
※本記事の内容および所属名称は2024年5月現在のものです。現在の情報とは異なる場合があります。
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