
神奈川・相模原市中央区
神奈川 ・ 相模原市
建築目地材の
相模カラーフォーム工業株式会社
小さな気づきを大きな価値に変える発想力で新たな境地を切り拓く
経営理念
柔軟な発想力と広い技術力で新たな市場を創ります
業界の先駆者として幾多の価値を生み出し社会の発展に寄与します
人を尊重し夢のある豊かな未来を拓きます
代表者メッセージ

相模カラーフォーム工業は、1970年の創業以来、スポンジ加工を基盤に成長してまいりました。父の代で建築目地材分野に転換し、私は5代目として、さらに革新を進めています。「ものづくりからよろこびつくりへ」という企業理念のもと、不便を価値に変える発想で新たな製品開発に挑戦しています。
また、社員一人ひとりの成長を支え、多様な働き方を実現することで、地域や社会に貢献していきます。これからも挑戦を続けてまいりますので、皆さまのご支援をお願い申し上げます。
代表取締役社長 甲斐 大輔

私たちのこだわり
事業軸を自動車部品から建築用目地材へ移しtoC領域にも拡大
相模カラーフォーム工業は、1970年にスポンジ加工業の会社として創業しました。当初は自動車内部のパッキンといったウレタンフォーム製の自動車関連部品の製造が主力事業だったと聞いています。私の父が事業承継して4代目に就任してからは、建築用目地材の事業へと転換を図り、方向性を大きく変えました。
現在では建築業界のみならずホームセンターへの卸売も展開し、建築用目地材の分野で日本トップシェアを目指す規模に成長しました。同時に「自社の技術を活かし、日常の不便を解消できる商品を」をコンセプトに、BtoC向けのオリジナル製品開発を行い、宇宙関連事業への参入も視野に入れています。
独立と第三者承継により4代目となった父
私の父は、練馬区の防水工事関連企業に就職し、グループ傘下の防水工事用部品を製造する会社で代表を務めていました。父には、建築用の目地材の事業を拡大させるために独立したいという思いがあり、別会社で粘着加工業に携わっていた私も、父の下でノウハウを活かし手伝いたいと考え独立を決意しました。
独立にあたり、父が代表を務めていた会社の取引先の相模カラーフォーム工業に挨拶に訪れたところ、当時の3代目社長から「後継者がいないので、会社を継いでほしい」と提案されました。会社をゼロから立ち上げるよりは、事務所や機械設備、人財の基盤が整っている企業を承継した方がリスクが少ないと判断した父は、この提案を受け入れ、2007年に相模カラーフォーム工業に入社しました。
建築用目地材への転換のため、社員の説得と営業、環境整備に尽力
相模カラーフォーム工業は、スポンジのメーカーから独立した方が創業したと聞いています。3代目までは、自動車メーカーの下請けとして自動車内部のパッキンなどを中心に製造していたそうです。
父が4代目となるため入社した当時の相模カラーフォーム工業は、無借金で内部留保もありましたが、売上比率8~9割を占めていた自動車メーカーからの値下げ要求を飲まざるを得ない状況にあり、業績は低迷していました。3代目が独立する父や私に継いでほしいと声をかけたのは、社外から来た人間なら現状を変えてくれるかもしれないと期待があったのかもしれません。
父は2007年の入社後、現場を一通り経験して事業内容を把握し、その翌年に4代目社長に就任しました。追って私も入社し、1年ほど現場の機械の扱い方を身につけ、翌年からは未経験ながら営業として顧客の開拓に努めました。
新事業である建築用目地材の加工をスタートするには設備投資が必要でしたが、父が経営を引き継いだ当時は株主が多く、経営の自由度が限られていました。設備投資もままならないため、まずは父と私で工場内の動線を考えてレイアウトを変え、整理整頓を習慣化することで、効率的な生産ができるように整備していきました。
地道な営業の甲斐あって、建築用目地材の受注も少しずつ増えていきましたが、生産リードタイムが長い自動車関連の部品と、即日・短納期の建築用目地材づくりでは生産ペースが大幅に違い、現場からは反発の声が上がるようになりました。父は時間をかけて社員を説得し、私も「目地材を日本一のシェアにしたい」という強い思いから、社員が新事業に適応できるよう力を注いでいきました。
初の自社製品「くびにかけるくん」の成功が価値創造の原動力に
建築用目地材の事業拡大を進める中で、自社製品もつくりたいと考えていた私は、不便に感じたことをいつでもメモできるようノートを常に持ち歩き、仕事が終わってからも事務所で新商品を考える時間を設けていました。
あるとき、花粉症でマスクをつけ続けるとゴムで耳が痛くなるという実体験から、マスクの補助具をつくってみようと思いたち、スポンジの端材をカッターなどで加工して試作品をつくり、先輩社員に試作品の装着感を聞きながら、改良を重ねました。最終的には、マスクのゴムひもを首の後ろで固定した方が負担が少ないことがわかり、サイズ調整ができるように工夫をして、2017年に自社初のオリジナル商品「くびにかけるくん」として発売に踏み切りました。
「くびにかけるくん」は、メディアに取り上げられたことで爆発的な反響を呼び、下請け体質だった弊社に「自社で価値を生み出す」という文化を根づかせる原動力となりました。注文数は徐々に少なくなっていきましたが、マスクが必需品となったコロナ禍に再び注目を浴び、ほかの受注や売上が激減するなかで売上を伸ばし、人気商品となっています。
社員にも、自分が企画した商品がヒットする喜びを知ってもらいたいと思い、新商品のアイデアを募りましたが、既に世の中にあるものだったり、価格が釣り合わなかったりするため、商品化にはなかなか結びつかずにいます。商品開発の難しさを感じますが、社員が気軽にアイデアを共有してくれるようになり、嬉しく思っています。
理念と指針の可視化により、社員が自発的に組織に関わる会社へ
そして2022年に5代目に就任した私は、株主と交渉を重ねて全株式を取得しました。自社製品という新しい価値を創造したことで、創業から弊社を支えてくれた方々に認めていただけたのかと思います。
社長就任後には、10年ビジョン、5年計画、単年度計画を立て、「柔軟な発想力と広い技術力で新たな市場を創ります 業界の先駆者として幾多の価値を生み出し社会の発展に寄与します 人を尊重し夢のある豊かな未来を拓きます」という経営理念を掲げました。この理念には、製品提供にとどまらず、お客様や地域の方々、社員に喜びを届ける企業でありたいという想いを込めています。
私が理念を掲げてからまだ日は浅いため、会社のあり方などはまだ社員には浸透していないかもしれませんが、挨拶や整理整頓といった基本的な習慣は、定着したと感じています。
社内への施策としては、まずは人財育成や組織づくりに投資し、外部講師を招いて社員への研修をおこなうようにしました。
管理職とCAPクラスの社員には、役職者としてあるべき姿や行動規範などの定義の明文化を任せました。それぞれの立場で考え可視化してもらった指針や目標を、今ようやく新入社員に教えられるようになったところです。
現在の社員数は約30名となりました。研修を実施し、管理職やCAPを信頼して組織の指針づくりを任せたことで、2年ほど経ったあたりから仕事や会社への向き合い方が少しずつ変わってきたように感じています。役職者をはじめ、社員にも少しずつ当事者意識が芽生え、自発的に組織に関わってくれるようになりました。今後は、人事評価制度の運用に向けて整備を進めることで、全社員が働きやすい職場にしていきたい考えです。
ロボット導入と販売管理のDX化により高品質短納期を実現
現在のtoB向けの主力製品は、建築用目地材です。弊社の目地材は、他社と比較すると高価ですが、原材料から切り出し、製品化するまでの工程を自社で完結できる一貫生産体制や、当日注文・当日出荷というスピード納品の対応力が強みとなっています。データを元に機械が自動で素材をカットするカッティングプロッターやロボットは、相模原市の補助金を活用して導入し、生産性が上がったことで、高品質短納期を実現できるようになりました。IT、DX化によって販売管理もスムーズになり、見積り対応や事務処理が迅速なのも、お客様からリピートいただける理由のひとつとなっています。
一方で、スポンジや目地材は「安価な素材」というイメージから製造コスト削減の対象となりやすいため、いかに付加価値をつけていくかが焦点になると考えています。今後は、縫製業などとの協業やM&Aにより、デザイン性のある商品開発を進めることで、差別化をしていけたらと思っています。
また、世の中に弊社の商品を知ってもらうには、企業ブランディングにも力を入れていく必要があります。現在は広報専属の社員を1人配置し、YouTubeやSNSを活用して素材の紹介や工場での加工風景を発信してもらっています。より多くの方に親しみをもってもらえるようにしたいといと思っています。
10年ビジョンで掲げた宇宙産業への小さな一歩
本社のある相模原市は、宇宙科学の研究を行うJAXA相模原キャンパスがあり、宇宙というキーワードが身近です。10年後のビジョンを描く上では、全社員がわくわくするような目標が必要だと思っていた私は、宇宙産業に携わることができれば社員のモチベーションも上がり、若い世代が夢や希望、意欲を持ってくれるのではと考えていました。
宇宙産業は成長中の市場であり、重量を1グラム軽くするために数千万円を投資するようなスケールの大きな市場です。弊社が取り扱う耐熱・吸音・難燃性の高いフッ素ゴムスポンジなら、部品などの製造で何かしら貢献できるのではないかと思い、就任後の10年ビジョンには宇宙産業への参画を描きました。
経営者の仲間や金融機関の方に会う度に「宇宙産業と繋がりたい」という話をしていたところ、あるときJAXA施設内にあるロケット展示の囲いの隙間を埋めて欲しいという依頼が舞い込みました。通常、施工業務はしていないのですが、このときばかりは私が現地に赴き、採寸から素材や形状の提案、取り付けまで行いました。小さなことですが、言葉にしたことで想定よりも早く第一歩を踏み出し、社員たちも一緒に喜んでくれたことを嬉しく思いました。
持続可能な事業のため託児所の設置と産学連携を目指す
弊社の社屋や工場のある区画は、これ以上の拡張が難しいことから移転を検討しています。移転の際には、新社屋のほかに託児所も設置できたらと考えています。託児所をつくろうと思ったきっかけは、家庭の都合で勤務時間を変えざるを得ない社員がいて、何か力になれたらと考えるようになったからです。
共働き世帯が増え、育児や介護、仕事の両立に悩む方も多いです。社員が安心して働ける環境づくりのためには、会社側としても家庭と仕事の両立を支援していく必要があると思い、子どもたちを見守る場をつくることにしました。未来ある次の世代のために、力を尽くしていきたいと思っています。
また、地域の子どもたちには、ものづくりの楽しさを伝える活動として2024年7月に地元中学生の職場体験を受け入れました。地域の子どもたちに現場を見学し体験してもらうことで、将来の選択肢にものづくりの仕事が加わればと思っています。
事業としての直近の目標は、建築用の目地材で日本トップシェアを獲得することです。ホームセンターでの弊社製品の取扱数は伸び続けていることから、この目標は近い将来達成できると見込んでいます。自社オリジナル商品も新たに開発し、世に発信していくことでスポンジの魅力を伝えていけたらと思っています。
また、スポンジの廃材を再利用して新商品を開発したり、どうしても再利用できない端材を原料として再生したりできるように挑戦していきたいと考えています。開発や廃材の再生には化学などの専門分野が関わるため、産学連携を目指し動き出したところです。大学や連携企業とともに、環境にも配慮した企業として進化を続けていきます。

事業軸を自動車部品から建築用目地材へ移しtoC領域にも拡大
相模カラーフォーム工業は、1970年にスポンジ加工業の会社として創業しました。当初は自動車内部のパッキンといったウレタンフォーム製の自動車関連部品の製造が主力事業だったと聞いています。私の父が事業承継して4代目に就任してからは、建築用目地材の事業へと転換を図り、方向性を大きく変えました。
現在では建築業界のみならずホームセンターへの卸売も展開し、建築用目地材の分野で日本トップシェアを目指す規模に成長しました。同時に「自社の技術を活かし、日常の不便を解消できる商品を」をコンセプトに、BtoC向けのオリジナル製品開発を行い、宇宙関連事業への参入も視野に入れています。
独立と第三者承継により4代目となった父
私の父は、練馬区の防水工事関連企業に就職し、グループ傘下の防水工事用部品を製造する会社で代表を務めていました。父には、建築用の目地材の事業を拡大させるために独立したいという思いがあり、別会社で粘着加工業に携わっていた私も、父の下でノウハウを活かし手伝いたいと考え独立を決意しました。
独立にあたり、父が代表を務めていた会社の取引先の相模カラーフォーム工業に挨拶に訪れたところ、当時の3代目社長から「後継者がいないので、会社を継いでほしい」と提案されました。会社をゼロから立ち上げるよりは、事務所や機械設備、人財の基盤が整っている企業を承継した方がリスクが少ないと判断した父は、この提案を受け入れ、2007年に相模カラーフォーム工業に入社しました。
建築用目地材への転換のため、社員の説得と営業、環境整備に尽力
相模カラーフォーム工業は、スポンジのメーカーから独立した方が創業したと聞いています。3代目までは、自動車メーカーの下請けとして自動車内部のパッキンなどを中心に製造していたそうです。
父が4代目となるため入社した当時の相模カラーフォーム工業は、無借金で内部留保もありましたが、売上比率8~9割を占めていた自動車メーカーからの値下げ要求を飲まざるを得ない状況にあり、業績は低迷していました。3代目が独立する父や私に継いでほしいと声をかけたのは、社外から来た人間なら現状を変えてくれるかもしれないと期待があったのかもしれません。
父は2007年の入社後、現場を一通り経験して事業内容を把握し、その翌年に4代目社長に就任しました。追って私も入社し、1年ほど現場の機械の扱い方を身につけ、翌年からは未経験ながら営業として顧客の開拓に努めました。
新事業である建築用目地材の加工をスタートするには設備投資が必要でしたが、父が経営を引き継いだ当時は株主が多く、経営の自由度が限られていました。設備投資もままならないため、まずは父と私で工場内の動線を考えてレイアウトを変え、整理整頓を習慣化することで、効率的な生産ができるように整備していきました。
地道な営業の甲斐あって、建築用目地材の受注も少しずつ増えていきましたが、生産リードタイムが長い自動車関連の部品と、即日・短納期の建築用目地材づくりでは生産ペースが大幅に違い、現場からは反発の声が上がるようになりました。父は時間をかけて社員を説得し、私も「目地材を日本一のシェアにしたい」という強い思いから、社員が新事業に適応できるよう力を注いでいきました。
初の自社製品「くびにかけるくん」の成功が価値創造の原動力に
建築用目地材の事業拡大を進める中で、自社製品もつくりたいと考えていた私は、不便に感じたことをいつでもメモできるようノートを常に持ち歩き、仕事が終わってからも事務所で新商品を考える時間を設けていました。
あるとき、花粉症でマスクをつけ続けるとゴムで耳が痛くなるという実体験から、マスクの補助具をつくってみようと思いたち、スポンジの端材をカッターなどで加工して試作品をつくり、先輩社員に試作品の装着感を聞きながら、改良を重ねました。最終的には、マスクのゴムひもを首の後ろで固定した方が負担が少ないことがわかり、サイズ調整ができるように工夫をして、2017年に自社初のオリジナル商品「くびにかけるくん」として発売に踏み切りました。
「くびにかけるくん」は、メディアに取り上げられたことで爆発的な反響を呼び、下請け体質だった弊社に「自社で価値を生み出す」という文化を根づかせる原動力となりました。注文数は徐々に少なくなっていきましたが、マスクが必需品となったコロナ禍に再び注目を浴び、ほかの受注や売上が激減するなかで売上を伸ばし、人気商品となっています。
社員にも、自分が企画した商品がヒットする喜びを知ってもらいたいと思い、新商品のアイデアを募りましたが、既に世の中にあるものだったり、価格が釣り合わなかったりするため、商品化にはなかなか結びつかずにいます。商品開発の難しさを感じますが、社員が気軽にアイデアを共有してくれるようになり、嬉しく思っています。
理念と指針の可視化により、社員が自発的に組織に関わる会社へ
そして2022年に5代目に就任した私は、株主と交渉を重ねて全株式を取得しました。自社製品という新しい価値を創造したことで、創業から弊社を支えてくれた方々に認めていただけたのかと思います。
社長就任後には、10年ビジョン、5年計画、単年度計画を立て、「柔軟な発想力と広い技術力で新たな市場を創ります 業界の先駆者として幾多の価値を生み出し社会の発展に寄与します 人を尊重し夢のある豊かな未来を拓きます」という経営理念を掲げました。この理念には、製品提供にとどまらず、お客様や地域の方々、社員に喜びを届ける企業でありたいという想いを込めています。
私が理念を掲げてからまだ日は浅いため、会社のあり方などはまだ社員には浸透していないかもしれませんが、挨拶や整理整頓といった基本的な習慣は、定着したと感じています。
社内への施策としては、まずは人財育成や組織づくりに投資し、外部講師を招いて社員への研修をおこなうようにしました。
管理職とCAPクラスの社員には、役職者としてあるべき姿や行動規範などの定義の明文化を任せました。それぞれの立場で考え可視化してもらった指針や目標を、今ようやく新入社員に教えられるようになったところです。
現在の社員数は約30名となりました。研修を実施し、管理職やCAPを信頼して組織の指針づくりを任せたことで、2年ほど経ったあたりから仕事や会社への向き合い方が少しずつ変わってきたように感じています。役職者をはじめ、社員にも少しずつ当事者意識が芽生え、自発的に組織に関わってくれるようになりました。今後は、人事評価制度の運用に向けて整備を進めることで、全社員が働きやすい職場にしていきたい考えです。
ロボット導入と販売管理のDX化により高品質短納期を実現
現在のtoB向けの主力製品は、建築用目地材です。弊社の目地材は、他社と比較すると高価ですが、原材料から切り出し、製品化するまでの工程を自社で完結できる一貫生産体制や、当日注文・当日出荷というスピード納品の対応力が強みとなっています。データを元に機械が自動で素材をカットするカッティングプロッターやロボットは、相模原市の補助金を活用して導入し、生産性が上がったことで、高品質短納期を実現できるようになりました。IT、DX化によって販売管理もスムーズになり、見積り対応や事務処理が迅速なのも、お客様からリピートいただける理由のひとつとなっています。
一方で、スポンジや目地材は「安価な素材」というイメージから製造コスト削減の対象となりやすいため、いかに付加価値をつけていくかが焦点になると考えています。今後は、縫製業などとの協業やM&Aにより、デザイン性のある商品開発を進めることで、差別化をしていけたらと思っています。
また、世の中に弊社の商品を知ってもらうには、企業ブランディングにも力を入れていく必要があります。現在は広報専属の社員を1人配置し、YouTubeやSNSを活用して素材の紹介や工場での加工風景を発信してもらっています。より多くの方に親しみをもってもらえるようにしたいといと思っています。
10年ビジョンで掲げた宇宙産業への小さな一歩
本社のある相模原市は、宇宙科学の研究を行うJAXA相模原キャンパスがあり、宇宙というキーワードが身近です。10年後のビジョンを描く上では、全社員がわくわくするような目標が必要だと思っていた私は、宇宙産業に携わることができれば社員のモチベーションも上がり、若い世代が夢や希望、意欲を持ってくれるのではと考えていました。
宇宙産業は成長中の市場であり、重量を1グラム軽くするために数千万円を投資するようなスケールの大きな市場です。弊社が取り扱う耐熱・吸音・難燃性の高いフッ素ゴムスポンジなら、部品などの製造で何かしら貢献できるのではないかと思い、就任後の10年ビジョンには宇宙産業への参画を描きました。
経営者の仲間や金融機関の方に会う度に「宇宙産業と繋がりたい」という話をしていたところ、あるときJAXA施設内にあるロケット展示の囲いの隙間を埋めて欲しいという依頼が舞い込みました。通常、施工業務はしていないのですが、このときばかりは私が現地に赴き、採寸から素材や形状の提案、取り付けまで行いました。小さなことですが、言葉にしたことで想定よりも早く第一歩を踏み出し、社員たちも一緒に喜んでくれたことを嬉しく思いました。
持続可能な事業のため託児所の設置と産学連携を目指す
弊社の社屋や工場のある区画は、これ以上の拡張が難しいことから移転を検討しています。移転の際には、新社屋のほかに託児所も設置できたらと考えています。託児所をつくろうと思ったきっかけは、家庭の都合で勤務時間を変えざるを得ない社員がいて、何か力になれたらと考えるようになったからです。
共働き世帯が増え、育児や介護、仕事の両立に悩む方も多いです。社員が安心して働ける環境づくりのためには、会社側としても家庭と仕事の両立を支援していく必要があると思い、子どもたちを見守る場をつくることにしました。未来ある次の世代のために、力を尽くしていきたいと思っています。
また、地域の子どもたちには、ものづくりの楽しさを伝える活動として2024年7月に地元中学生の職場体験を受け入れました。地域の子どもたちに現場を見学し体験してもらうことで、将来の選択肢にものづくりの仕事が加わればと思っています。
事業としての直近の目標は、建築用の目地材で日本トップシェアを獲得することです。ホームセンターでの弊社製品の取扱数は伸び続けていることから、この目標は近い将来達成できると見込んでいます。自社オリジナル商品も新たに開発し、世に発信していくことでスポンジの魅力を伝えていけたらと思っています。
また、スポンジの廃材を再利用して新商品を開発したり、どうしても再利用できない端材を原料として再生したりできるように挑戦していきたいと考えています。開発や廃材の再生には化学などの専門分野が関わるため、産学連携を目指し動き出したところです。大学や連携企業とともに、環境にも配慮した企業として進化を続けていきます。

会社概要
社名 | 相模カラーフォーム工業株式会社 |
創立年 | 1970年 |
代表者名 | 代表取締役社長 甲斐 大輔 |
資本金 | 1,000万円 |
URL |
https://s-foam.com/
|
本社住所 |
〒252-0243 |
事業内容 | 建築目地材、スポンジ雑貨、パッキング材・クッション材・吸音材・断熱材・シール材の加工と販売 |


会社沿革
1970年 | 資本金400万円にて創業 |
1979年 | 資本金600万円に増資 |
1995年 | 資本金1000万円に増資 |
2005年 | ISO9001取得 |
2008年 | 4代目社長に甲斐全吉就任 |
2011年 | トップバッカ― 商標登録 |
2015年 | くびにかけるくん意匠登録・商標登録 |
2016年 | マスクにはるこちゃん意匠登録 |
2020年 | 相模原市産業用ロボット導入補助金採択 |
2021年 | エアリーフラワー商標登録・実用新案登録 |
2022年 | 5代目社長に甲斐大補就任 |
2023年 | さがみはらSDGsパートナー登録 |
相模カラーフォーム工業株式会社の経営資源引継ぎ募集情報
事業引継ぎ
関東
スポンジ材の付加価値創出のため縫製、関連事業者との連携を希望
公開日:2025/02/04
※本記事の内容および所属名称は2025年2月現在のものです。現在の情報とは異なる場合があります。
この企業を見た方はこれらのツグナラ企業も見ています
ツグナラ企業へのお問い合わせ
本フォームからのお問い合わせ内容はツグナラ運営事務局でお預かりし、有意義と判断した問い合わせのみツグナラ企業にお渡ししています。営業目的の問い合わせ、同一送信者による大量送付はお控えください。