埼玉・越谷市
埼玉 ・ 越谷市
グループ連携による
株式会社東邦技研
従業員のワークライフバランスと成長を軸に、安心を創造する滅菌器メーカー
経営理念
弊社は、医療機器分野から社会に携わる企業として、皆様が安心して健康管理が出来る環境づくりに貢献します。
健全な事業活動を通じて、お客様の要望を満たすことを実現すると共に、社員の豊かな生活の創造に取り組んでいきます。
そのために「視野の拡張」「状況の把握」「効率化の実行」を常に念頭に置き、高品質な製品の開発・製造に努めていきます。
代表者メッセージ
創業の経緯
弊社の前身は「サン技研」といい、1977年(昭和52年)に高圧蒸気滅菌器を開発して特許を取得し創業しました。医療現場からの需要もあり、滅菌器製造の事業は創業当初から安定していたものの、経営の多角化に失敗して経営難に陥り、存続の危機に追い込まれました。
しかし、滅菌器事業の協力会社から「無くなっては困る」という訴えが数多く挙がり、その結果、メインパーツを製造していたステンレス技研によって経営が引継がれました。1つの会社が傾くほどの負債を抱えたサン技研の経営をステンレス技研が引き受けた理由は、顧客やその先にある医療現場に対する責任はもちろん、仕事仲間である各協力会社の救済的な意味合いが強かったと聞いています。
承継当時、サン技研側の財務状態はかなり悪化していましたが滅菌器の製造事業の方は安定しており、地道にコスト削減に取り組むことで徐々に経営を改善していきました。苦しい状況の弊社と繋がりを持ち続けてくれたお客様には今も非常に感謝しており、支えられたことで継続できた会社だと思っています。
承継後しばらくしてから社名を「サン技研」から「東邦技研」に変更し、ステンレス技研との連携を強化しながら新たな心持ちでメーカーとしての地盤を築いていきました。
その後は、社内体制を徐々に整えてきました。例えば、従業員が一日のうち長い時間を過ごす職場の環境を少しでも良くするために、自社工場を新設し、ユニフォームを制定し統一するなど、労働環境を整えるための投資は惜しまず行いました。従業員の働く環境をより良くすることが品質の向上に繋がり、結果として医療現場に還元されるという想いが根底にあります。この想いは、我々世代もしっかりと引継ぎ、メーカーとして更なる高みを目指します。
私たちのこだわり
ステンレス技研との連携やOEMを強みとした生産体制を構築
滅菌器は、感染症の予防や病気の蔓延を抑える目的で病院内の様々な機器の滅菌や洗浄に使用されており、医療現場の衛生面を支える重要な機器です。製品のトラブルは病院やそこで治療を受ける患者の健康に直結するため、徹底した検査管理を行っています。弊社では、創業以来一貫して滅菌器の製造販売と修理を行っているほか、生産台数の多さを活かしたOEM(自社製品を取引先のブランド商標で販売する方法)を20年以上続けています。OEM受託者側のメリットとしては取引先や協力企業の売上の一部が弊社に入るため、創業時から営業活動を行った事はありませんが、幸いなことに売上で悩んだことはありません。サン技研の時代から滅菌器メーカーとしての地盤が固められていたから、という理由だけではなく、現場の声を第一に捉え、製造業で最も重要とされるQCD(Quality:品質、Cost:コスト、Delivery:納期)とISOに準拠した医療機器の製造と販売に必須となるQMS(品質管理システム)の遵守を徹底してきたことが取引先との信頼に繋がっているのだと思います。
また、グループ会社であるステンレス技研との連携により、ステンレス板金・溶接加工の工程から他社のオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)事業を総合的にサポートできることも、取引先や同業他社から信頼される一つの要因になっています。
傾聴の姿勢を大事にしながら働きやすい環境に改善
パート従業員が製造の現場を支えてくれているところも、メーカーである弊社の強みや差別化になっています。パート従業員中心の製造体制はサン技研の時代から続いており、弊社にとって重要な人的財産の一つです。しかしステンレス技研との連携を勧めていくうちに体制等の変動があり、それが従業員同士の軋轢にも繋がって社内環境は悪化していきました。その状況をまとめたのは、8年前に入社した現工場長です。入社時、工場長は「3ヵ月かけて会社のことを理解し、3年かけて社内をまとめたい」と、まず各従業員が全ラインをローテーションで回す形になっていたところを、各人の性質や作業量に応じて管理、検査、修理等のライン毎に割り振り、専属の作業者に体制に変えて最適化を図りました。また、教育方法としては部門の担当者が新入社員に教えるOJT(On the Job Training)形式をとることで、教える側と新入社員が互いにコミュニケーションをとれるようにしてライン毎の専業性を高めていきました。工場長自身も傾聴の姿勢を大切にすることで個々の考えや適性について深く考えられるようになり、従業員を束ねる立場をより意識できるようになったと感じています。
滅菌器は医療機器であるため、国のため人のためになる仕事です。従業員にもその誇りをもってもらえるようにしていきたいと思っています。人材育成や、ベテラン社員から若手社員への技術の継承など、今後解決すべき課題はありますが、従業員が頑張ってくれているからこそ事業が成り立ち、顧客の要望に応えることができているので、ワークライフバランスを重視した働きやすい環境づくりに努め、引き続き工場長を中心に従業員が育つ環境を整えていきたいと思っています。
従業員とともに成長し、次世代に誇れるメーカーに
現在の社内の平均年齢は40代半ばで、売上の比率は大口のお客様が半分、残りがグループ会社のタマノと他社になっています。タマノは医療機器を中心に製造していた老舗滅菌器業界ではトップクラスのメーカーでしたが、弊社と同様に後継者不在によりステンレス技研に引継がれたという経緯があります。タマノは現在、設計開発、販売、修理を担う体制になっており、将来的には現在のお客様を大切にしながらもタマノ1社で事業が安定するくらいの状態にしていくのが目標です。しかしタマノが営業的な戦略を実行するには、製造側である弊社が耐えられる状態になっていなければいけません。厳しい状況下で生き残っていくためにも、QCD向上と会社の成長や改革に対応できる人財を育てることが課題になります。
工場勤務をしていると、コミュニケーションの相手が社内と仕入先だけで完結してしまうため、新しいことを取り入れづらくなり、何のために働いているかが分からなくなってしまいます。そのような環境下では若手従業員も育ちにくくなってしまいます。だからこそ、自分が作り上げた製品が世の中の衛生環境を守るのに役立っていることを可視化できるようにして、取引先の顔色を窺うのではなく、その先にいるユーザーを意識できるような環境に改善し、仕事のやりがいや面白さとして返していきたいと思っています。モチベーションの向上はスキルアップなどへの意欲にも繋がり、各従業員やその家族が生きていく上での糧にもなっていくはずです。またグループ企業の立地も、埼玉と東京という物理的な距離があることから、より密な情報共有の術を模索してさらに一体化を目指していきたいところです。
取引先でも徐々に経営者の代替わりが行われるようになってきているので、現場をまとめる工場長とともに引き続き関係性を構築しながら次世代を担う後続を育て、従業員が長く働きたいと思える会社にしていきたいと思っています。会社として、地域の雇用の受け皿になっているという意識と、従業員の生活を支えているという重みも忘れず持ち続けていきたいです。
ステンレス技研との連携やOEMを強みとした生産体制を構築
滅菌器は、感染症の予防や病気の蔓延を抑える目的で病院内の様々な機器の滅菌や洗浄に使用されており、医療現場の衛生面を支える重要な機器です。製品のトラブルは病院やそこで治療を受ける患者の健康に直結するため、徹底した検査管理を行っています。弊社では、創業以来一貫して滅菌器の製造販売と修理を行っているほか、生産台数の多さを活かしたOEM(自社製品を取引先のブランド商標で販売する方法)を20年以上続けています。OEM受託者側のメリットとしては取引先や協力企業の売上の一部が弊社に入るため、創業時から営業活動を行った事はありませんが、幸いなことに売上で悩んだことはありません。サン技研の時代から滅菌器メーカーとしての地盤が固められていたから、という理由だけではなく、現場の声を第一に捉え、製造業で最も重要とされるQCD(Quality:品質、Cost:コスト、Delivery:納期)とISOに準拠した医療機器の製造と販売に必須となるQMS(品質管理システム)の遵守を徹底してきたことが取引先との信頼に繋がっているのだと思います。
また、グループ会社であるステンレス技研との連携により、ステンレス板金・溶接加工の工程から他社のオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)事業を総合的にサポートできることも、取引先や同業他社から信頼される一つの要因になっています。
傾聴の姿勢を大事にしながら働きやすい環境に改善
パート従業員が製造の現場を支えてくれているところも、メーカーである弊社の強みや差別化になっています。パート従業員中心の製造体制はサン技研の時代から続いており、弊社にとって重要な人的財産の一つです。しかしステンレス技研との連携を勧めていくうちに体制等の変動があり、それが従業員同士の軋轢にも繋がって社内環境は悪化していきました。その状況をまとめたのは、8年前に入社した現工場長です。入社時、工場長は「3ヵ月かけて会社のことを理解し、3年かけて社内をまとめたい」と、まず各従業員が全ラインをローテーションで回す形になっていたところを、各人の性質や作業量に応じて管理、検査、修理等のライン毎に割り振り、専属の作業者に体制に変えて最適化を図りました。また、教育方法としては部門の担当者が新入社員に教えるOJT(On the Job Training)形式をとることで、教える側と新入社員が互いにコミュニケーションをとれるようにしてライン毎の専業性を高めていきました。工場長自身も傾聴の姿勢を大切にすることで個々の考えや適性について深く考えられるようになり、従業員を束ねる立場をより意識できるようになったと感じています。
滅菌器は医療機器であるため、国のため人のためになる仕事です。従業員にもその誇りをもってもらえるようにしていきたいと思っています。人材育成や、ベテラン社員から若手社員への技術の継承など、今後解決すべき課題はありますが、従業員が頑張ってくれているからこそ事業が成り立ち、顧客の要望に応えることができているので、ワークライフバランスを重視した働きやすい環境づくりに努め、引き続き工場長を中心に従業員が育つ環境を整えていきたいと思っています。
従業員とともに成長し、次世代に誇れるメーカーに
現在の社内の平均年齢は40代半ばで、売上の比率は大口のお客様が半分、残りがグループ会社のタマノと他社になっています。タマノは医療機器を中心に製造していた老舗滅菌器業界ではトップクラスのメーカーでしたが、弊社と同様に後継者不在によりステンレス技研に引継がれたという経緯があります。タマノは現在、設計開発、販売、修理を担う体制になっており、将来的には現在のお客様を大切にしながらもタマノ1社で事業が安定するくらいの状態にしていくのが目標です。しかしタマノが営業的な戦略を実行するには、製造側である弊社が耐えられる状態になっていなければいけません。厳しい状況下で生き残っていくためにも、QCD向上と会社の成長や改革に対応できる人財を育てることが課題になります。
工場勤務をしていると、コミュニケーションの相手が社内と仕入先だけで完結してしまうため、新しいことを取り入れづらくなり、何のために働いているかが分からなくなってしまいます。そのような環境下では若手従業員も育ちにくくなってしまいます。だからこそ、自分が作り上げた製品が世の中の衛生環境を守るのに役立っていることを可視化できるようにして、取引先の顔色を窺うのではなく、その先にいるユーザーを意識できるような環境に改善し、仕事のやりがいや面白さとして返していきたいと思っています。モチベーションの向上はスキルアップなどへの意欲にも繋がり、各従業員やその家族が生きていく上での糧にもなっていくはずです。またグループ企業の立地も、埼玉と東京という物理的な距離があることから、より密な情報共有の術を模索してさらに一体化を目指していきたいところです。
取引先でも徐々に経営者の代替わりが行われるようになってきているので、現場をまとめる工場長とともに引き続き関係性を構築しながら次世代を担う後続を育て、従業員が長く働きたいと思える会社にしていきたいと思っています。会社として、地域の雇用の受け皿になっているという意識と、従業員の生活を支えているという重みも忘れず持ち続けていきたいです。
サービスの特徴 | 滅菌器の高い品質を保持するための検査工程
-サービスの特徴-
滅菌器の高い品質を保持するための検査工程
弊社では製造する滅菌器の品質管理を徹底しています。QMS(品質マネジメントシステム)を導入し、日々PDCAサイクルを回して品質を向上させています。滅菌器は、オートクレーブ(圧力釜)内部の圧力を高温の蒸気で高めることによって減菌をする仕組みです。蒸気が漏れてしまうと十分に滅菌ができなくなるため、検査工程において一つひとつ実際に使用する際の温度に設定し、蒸気の漏れが無いかを聴診器を使いながら人の手で丁寧に確認しています。
弊社では製造する滅菌器の品質管理を徹底しています。QMS(品質マネジメントシステム)を導入し、日々PDCAサイクルを回して品質を向上させています。滅菌器は、オートクレーブ(圧力釜)内部の圧力を高温の蒸気で高めることによって減菌をする仕組みです。蒸気が漏れてしまうと十分に滅菌ができなくなるため、検査工程において一つひとつ実際に使用する際の温度に設定し、蒸気の漏れが無いかを聴診器を使いながら人の手で丁寧に確認しています。
会社概要
社名 | 株式会社東邦技研 |
創立年 | 1977年 |
代表者名 | 代表取締役 髙後 良光 |
URL |
http://www.toho-giken.co.jp/
|
本社住所 |
〒343-0021 |
事業内容 | 医療用機械器具の製造販売及び修理 前各号に付帯する一切の事業 |
関連会社 |
会社沿革
1977年 | 東京都文京区本郷3丁目4番12号本店登記(資本金180万円) 高圧蒸気滅菌器ナースエースNA-2000Dを開発(特許)・発売開始 |
1980年 | 高圧蒸気滅菌器サンクレーブSG-1500/ナースエースNA-1500イトークレーブITC-15MSIII/サンクレーブSG-2200Fを開発・発売開始 |
1981年 | 高圧蒸気滅菌器ナースエースNA-3000を開発・発売開始 |
1982年 | 埼玉県越谷市恩間725番地に本店移転 |
1987年 | 高圧蒸気滅菌器サンクレーブSUN-1500を開発・発売開始 |
1995年 | 高圧蒸気滅菌器サンクレーブSGC-1500/イトークレーブITC-1500/Fクレーブ/ウィルクレーブを開発・発売開始 |
2002年 | 高圧蒸気滅菌器サンクレーブSGC-220を開発・発売開始 |
2003年 | 埼玉県越谷市大林657番地に新社屋完成移転 |
2006年 | 商号を『サン技研』から『東邦技研』に変更 ISO13485:2003認証取得 |
2018年 | 社屋増築 |
公開日:2022/07/15 (2023/01/25修正)
※本記事の内容および所属名称は2023年1月現在のものです。現在の情報とは異なる場合があります。
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