埼玉・朝霞市
埼玉 ・ 朝霞市
千葉 ・ 野田市
365日
株式会社岩崎運送
労働環境改善と人財育成で職場の「家族」が活躍
経営理念
RESPECT ~ 大切に思うこと ~
家族を大切に思うこと
仲間を大切に思うこと
顧客を大切に思うこと
商品を大切に思うこと
仕事を大切に思うこと
代表者メッセージ
― 家族との時間を大切にする会社を目指し ―
私たちは、社員・その家族全員が”笑顔”に、生き生きと”働く”ことができる環境を用意するとともに、「運送」という仕事を通じて、様々な物の動きに直接携わることや、大きなやりがいを感じられるようにしたいと願っております。
また私たちは、企業の社会的責任を自覚し、顧客から満足と信頼をいただけるよう、また地域社会の発展に奉仕できるよう常に改善し、更なる前進を続けます。
代表取締役 岩﨑 克美
私たちのこだわり
野菜の納品先で依頼された電線配達が運送業スタートのきっかけに
弊社は1973年創業の運送会社です。創業者は私の祖父で、もともとは八百屋を経営していました。ある電線メーカーの社員食堂に野菜を納品していたところ「電線も運んでくれないか」と話を持ち掛けられ、運送業にも乗り出すこととなりました。
八百屋と運送業が半々という状態がしばらく続いたあと、専務という立場でずっと現場で働いていた父が祖父の後を継ぎました。完全に運送業が主体になったのは、私が小学校に上がった1976年あたりの、48年前ぐらいのことだったと思います。当時のことは私もおぼろげながら覚えていますが、経営状態は厳しかったようです。当時の社員は10人ほどでしたが、日々の通常業務だけでは運転資金が足りず、日曜・祝日に引っ越し業務を請け負うなどして、どうにかしのいでいるような状態でした。
ドライバーとして長時間労働を経験し組織改善を決意
中学高校と進学し、両親としては大学に進んで欲しかったようですが、早く自立し働きたい気持ちが強かったため、私自身の意思で家業への入社を決めました。両親から「家業を継いでほしい」といわれたことはありませんでしたが、幼いころから間近に見ていたドライバーが格好良く、運転も好きだったことから、1度は運送業の仕事を経験したいと思っていました。
私が入社するころには、新たに請け負うようになった夜間配送の仕事によって取引先が増え、規模や業績も順調に伸びていました。その一方で、人も車も足りないという状態に陥り、社員の長時間労働が常態化し、私自身もドライバーとして1日16時間働きづめという日も少なくありませんでした。
そんな慌ただしい日々を過ごす中で、次第に「こんな労働環境では、会社は長続きしないのではないか」と思うようになりました。社員が家族と過ごす時間を犠牲にして、労働を強いるような会社に、社員が長く居続けてくれるわけがありません。社員の身を削るような努力で会社の規模は拡大できたものの、当時の財務状況はあまりいい状態ではなかったため、先代に「社員が家族を大切にできる会社に変えていくべきだ」と訴え続けました。
新たな出会いが変革と会社存続の転機になる
そして私が社内体制に悩んでいたころ、高校のときの同級生が、オーケーサポート21の代表であり、現在はツグナラ専門家も務める大久保先生を紹介してくれました。社内だけでは見えていなかった課題が第三者の指摘によって明確になり、ひっ迫していた財務面がまず改善されていったことで、頑なだった先代も少しずつ前向きに変わっていったように思います。
そして入社から約20年を経た2008年には、引き継ぎもまったくない状態で3代目社長に就任することとなりました。暗闇の中で明かりを探し続けるような大変な日々であり、理念や目標に近い会社になるまでには約10年かかりましたが、今ようやく、やりがいや達成感を感じられるまでになりました。苦労は尽きませんでしたが、同級生から紹介された大久保先生との出会いと理想への挑戦が、会社存続への転機だったと感じています。
365日24時間現場を管理するスタッフがサービス改善の一手に
弊社の強みは「365日24時間管理スタッフが常駐していること」です。現在は8人の管理スタッフが現場の指揮を担っています。中小規模の運送会社としてはかなり珍しい体制だと思いますが、私自身が現場で苦労した経験から、なんとしても実現したいと考えていました。
私が現場で働いていたころは、とにかく人が足りず、余裕がなかったため、お客様のフォローもドライバーのフォローもできない状態でした。万が一トラブルが発生したときに相談できる相手がいれば、ドライバーにとっては安心につながり、管理スタッフの指揮によりドライバー同士がカバーしあえればお客様にもご迷惑をおかけせずに済みます。管理スタッフが常駐する体制の構築は私にとっての悲願であり、自分の給料を削り赤字になってでも達成するという決意で着手しました。
投資初期は経営的にかなり苦しく、税理士の大久保先生からも「人を減らしては」と言われるほど厳しい局面もありましたが、徐々に社員が適応し管理体制が整っていきました。社員の心身に余裕が生まれたことで、お客様へのサービスもよりきめ細やかな対応ができるようになり、営業の面でも大きく改善できたと思います。苦しい時期をともに乗り越えてくれた社員の成長が、会社にとって大きな財産となっています。
経費削減と環境配慮を両立する尿素水事業に乗り出す
また2014年には、トラックの排気ガスによる大気汚染の低減を目的として、株式会社I・L・O(アイエルオー)を設立しました。当時はオフロード及びオンロードのディーゼル車の排出ガス規制が強化されたことで、運送業の環境対策に注目が集まっており、弊社も経費削減と環境保全への取り組みを両立できる方法を模索していました。そのタイミングで、高品位尿素水「エコツーライト」の製造により特許を取得した「株式会社オプティ」を知り、ディーゼル車のメンテナンスコストの軽減に着目したユニークなビジネスモデルと猪野社長の熱意に惹かれ、弊社が代理店として会社を設けることでエコツーライトを普及したいと考えました。
現在も、I・L・Oは「エコツーライト」の生成及び代理店業務を行う拠点として、自社だけでなくトラックやバスを扱う他社の環境対策もフォローしています。
軽油を燃料とするディーゼルエンジンは、燃費が良く燃料代が安いというメリットがあるものの、微小粒子(PM)や窒素酸化物(NOx)といった有害物質を排出することが課題でした。近年ではPMを除去するフィルター「DPF」や、排気ガスのNOxを水と窒素に分解して無害化する「尿素SCRシステム」を搭載した「クリーンディーゼル車」が主流になってきています。弊社でも運送業としてクリーンディーゼル車を導入しエコツーライトを併用することで、トラックのエンジンの不具合も減りました。ローコストで温暖化対策に取り組むことができているので、今後も同業者への販売を続けていきたいところです。
ドライバー1人1人の名刺がお客様とサービスを意識する機会に
弊社では、ドライバーや社員1人1人がお客様の信頼を獲得していけるように、全社員に名刺を支給しています。全社員が自分のサービスの先にいるお客様を意識し、「岩崎運送」ではなく「岩崎運送の◯◯さん」と覚えてもらえるような仕事を目指す姿勢が、企業の成長には欠かせないと考えているからです。
ドライバーの中には、名刺交換に慣れていない人もいるので、名刺の渡し方などのビジネスマナー講習も実施しました。中には体制の変化を嫌がるドライバーもいましたが、個人面談等で意図を丁寧に説明したところ、納得してくれました。
また、以前は本社(朝霞市)と車庫(所沢市)が離れていたため、業務時間のほとんどを外で過ごすドライバーとのコミュニケーション不足が課題でした。現在は、車庫のある所沢市内にグループ会社のI・L・O設け、私や社員がドライバーと顔を合わせる機会を増やすようにしています。こうした取り組みが功を奏したのか、今では社員が気軽に社長室に入ってきて話しかけてくれるまでになりました。
相手を尊重し敬意を払う大切さを理念に込める
管理スタッフを登用する際には、必ず個人面談で話をするようにしています。そこでまず話すのが「天狗になってはだめだ」ということです。役職が上がるということは、自分の判断で決められる範囲が広がり、その分の責任が増えるだけであって、決して偉くなったわけではないというのが私の考えです。例えば相手が先輩であれば、自分が上司の立場であっても敬語で話しかけ、敬意を払うのが望ましいと思っています。そして上司が他者への礼節を忘れず行動し続けていれば、周りの社員の意識も変わっていきます。
相手を尊重することはとても大事なことです。だからこそ私は弊社の経営理念を「RESPECT(リスペクト) ~ 大切に思うこと ~」としました。そしてその後に続く「家族を大切に思うこと、仲間を大切に思うこと、顧客を大切に思うこと、商品を大切に思うこと、仕事を大切に思うこと」は、私が大切にするべきだと考える順番の並びになっています。
M&Aは「会社の結婚」ではなく「社員と家族になる」こと
M&Aに関しては、少し前まではあまり乗り気ではありませんでした。数ある運送会社の中から、弊社を選んでくれた大切な社員を育てることにこだわってきたので、他社の習慣で育った方に弊社のルールを当てはめることは、強制になるかもしれないという抵抗感があったからです。しかし、人手が足りないという運送業の現状や地域の課題をふまえると、雇用の受け皿となる方が先決であり、事業承継で引き継ぐことになった場合は、弊社の制度を押しつけるのではなく、会社の根幹やあり方である理念を大切にしてもらうことで考え方を理解してもらいたいと思うようになりました。
私は、M&Aは「会社と会社の結婚」ではなく、「社員と家族になる」というイメージでとらえています。私が父親で社員が娘や息子というイメージです。つまりM&Aは新しい家族が一気に増えるようなもので、受け入れ側の我々も相応の覚悟が必要となります。人財育成でも、引き継いだ社員への理念の浸透や、運送業者としての学び直しなど、それぞれのスキルに応じた一段階上の教育環境が必要となります。これまで以上に大変な部分が増えるとは思いますが、それでも「家族になる」というビジョンを共有できる方が相手であれば、M&Aも成功するのではと期待しています。
「教える」のではなく「支える」形で事業承継に備える
私の家は、私の代で19代目になる旧家です。家族、そして弊社を育ててくれた朝霞市への地元愛は誰よりも強く、私や息子たちは商工会青年部に所属し、地域振興に力を入れることで恩返しに努めています。事業や社員の承継でお困りの会社様とのM&Aによって雇用を守り、新たな戦力を育てていくことで、会社として成長していきたい考えです。
私自身の進退としては、もともとは55歳で引退し息子に任せようと考えていましたが、コロナ禍や運送業界の2024年問題、人手不足などの外部環境に波がある中でのバトンタッチは息子の負担が大きいと考え、予定をあと5年延長しようと思っています。息子への株式の譲渡等はほぼ済んでいるので、今後5年間は財務強化に力を入れていこうと考えています。そして会社を経営していく上でのセンスやその磨き方は、私が息子に「教える」のではなく、相談されたら「支える」気持ちで見守りたいと思っています。新しい時代は、若い人たちが切り拓いていくべきであり、5年間の伴走期間は「任せ方」のさじ加減を見極めていきたいと思っています。
野菜の納品先で依頼された電線配達が運送業スタートのきっかけに
弊社は1973年創業の運送会社です。創業者は私の祖父で、もともとは八百屋を経営していました。ある電線メーカーの社員食堂に野菜を納品していたところ「電線も運んでくれないか」と話を持ち掛けられ、運送業にも乗り出すこととなりました。
八百屋と運送業が半々という状態がしばらく続いたあと、専務という立場でずっと現場で働いていた父が祖父の後を継ぎました。完全に運送業が主体になったのは、私が小学校に上がった1976年あたりの、48年前ぐらいのことだったと思います。当時のことは私もおぼろげながら覚えていますが、経営状態は厳しかったようです。当時の社員は10人ほどでしたが、日々の通常業務だけでは運転資金が足りず、日曜・祝日に引っ越し業務を請け負うなどして、どうにかしのいでいるような状態でした。
ドライバーとして長時間労働を経験し組織改善を決意
中学高校と進学し、両親としては大学に進んで欲しかったようですが、早く自立し働きたい気持ちが強かったため、私自身の意思で家業への入社を決めました。両親から「家業を継いでほしい」といわれたことはありませんでしたが、幼いころから間近に見ていたドライバーが格好良く、運転も好きだったことから、1度は運送業の仕事を経験したいと思っていました。
私が入社するころには、新たに請け負うようになった夜間配送の仕事によって取引先が増え、規模や業績も順調に伸びていました。その一方で、人も車も足りないという状態に陥り、社員の長時間労働が常態化し、私自身もドライバーとして1日16時間働きづめという日も少なくありませんでした。
そんな慌ただしい日々を過ごす中で、次第に「こんな労働環境では、会社は長続きしないのではないか」と思うようになりました。社員が家族と過ごす時間を犠牲にして、労働を強いるような会社に、社員が長く居続けてくれるわけがありません。社員の身を削るような努力で会社の規模は拡大できたものの、当時の財務状況はあまりいい状態ではなかったため、先代に「社員が家族を大切にできる会社に変えていくべきだ」と訴え続けました。
新たな出会いが変革と会社存続の転機になる
そして私が社内体制に悩んでいたころ、高校のときの同級生が、オーケーサポート21の代表であり、現在はツグナラ専門家も務める大久保先生を紹介してくれました。社内だけでは見えていなかった課題が第三者の指摘によって明確になり、ひっ迫していた財務面がまず改善されていったことで、頑なだった先代も少しずつ前向きに変わっていったように思います。
そして入社から約20年を経た2008年には、引き継ぎもまったくない状態で3代目社長に就任することとなりました。暗闇の中で明かりを探し続けるような大変な日々であり、理念や目標に近い会社になるまでには約10年かかりましたが、今ようやく、やりがいや達成感を感じられるまでになりました。苦労は尽きませんでしたが、同級生から紹介された大久保先生との出会いと理想への挑戦が、会社存続への転機だったと感じています。
365日24時間現場を管理するスタッフがサービス改善の一手に
弊社の強みは「365日24時間管理スタッフが常駐していること」です。現在は8人の管理スタッフが現場の指揮を担っています。中小規模の運送会社としてはかなり珍しい体制だと思いますが、私自身が現場で苦労した経験から、なんとしても実現したいと考えていました。
私が現場で働いていたころは、とにかく人が足りず、余裕がなかったため、お客様のフォローもドライバーのフォローもできない状態でした。万が一トラブルが発生したときに相談できる相手がいれば、ドライバーにとっては安心につながり、管理スタッフの指揮によりドライバー同士がカバーしあえればお客様にもご迷惑をおかけせずに済みます。管理スタッフが常駐する体制の構築は私にとっての悲願であり、自分の給料を削り赤字になってでも達成するという決意で着手しました。
投資初期は経営的にかなり苦しく、税理士の大久保先生からも「人を減らしては」と言われるほど厳しい局面もありましたが、徐々に社員が適応し管理体制が整っていきました。社員の心身に余裕が生まれたことで、お客様へのサービスもよりきめ細やかな対応ができるようになり、営業の面でも大きく改善できたと思います。苦しい時期をともに乗り越えてくれた社員の成長が、会社にとって大きな財産となっています。
経費削減と環境配慮を両立する尿素水事業に乗り出す
また2014年には、トラックの排気ガスによる大気汚染の低減を目的として、株式会社I・L・O(アイエルオー)を設立しました。当時はオフロード及びオンロードのディーゼル車の排出ガス規制が強化されたことで、運送業の環境対策に注目が集まっており、弊社も経費削減と環境保全への取り組みを両立できる方法を模索していました。そのタイミングで、高品位尿素水「エコツーライト」の製造により特許を取得した「株式会社オプティ」を知り、ディーゼル車のメンテナンスコストの軽減に着目したユニークなビジネスモデルと猪野社長の熱意に惹かれ、弊社が代理店として会社を設けることでエコツーライトを普及したいと考えました。
現在も、I・L・Oは「エコツーライト」の生成及び代理店業務を行う拠点として、自社だけでなくトラックやバスを扱う他社の環境対策もフォローしています。
軽油を燃料とするディーゼルエンジンは、燃費が良く燃料代が安いというメリットがあるものの、微小粒子(PM)や窒素酸化物(NOx)といった有害物質を排出することが課題でした。近年ではPMを除去するフィルター「DPF」や、排気ガスのNOxを水と窒素に分解して無害化する「尿素SCRシステム」を搭載した「クリーンディーゼル車」が主流になってきています。弊社でも運送業としてクリーンディーゼル車を導入しエコツーライトを併用することで、トラックのエンジンの不具合も減りました。ローコストで温暖化対策に取り組むことができているので、今後も同業者への販売を続けていきたいところです。
ドライバー1人1人の名刺がお客様とサービスを意識する機会に
弊社では、ドライバーや社員1人1人がお客様の信頼を獲得していけるように、全社員に名刺を支給しています。全社員が自分のサービスの先にいるお客様を意識し、「岩崎運送」ではなく「岩崎運送の◯◯さん」と覚えてもらえるような仕事を目指す姿勢が、企業の成長には欠かせないと考えているからです。
ドライバーの中には、名刺交換に慣れていない人もいるので、名刺の渡し方などのビジネスマナー講習も実施しました。中には体制の変化を嫌がるドライバーもいましたが、個人面談等で意図を丁寧に説明したところ、納得してくれました。
また、以前は本社(朝霞市)と車庫(所沢市)が離れていたため、業務時間のほとんどを外で過ごすドライバーとのコミュニケーション不足が課題でした。現在は、車庫のある所沢市内にグループ会社のI・L・O設け、私や社員がドライバーと顔を合わせる機会を増やすようにしています。こうした取り組みが功を奏したのか、今では社員が気軽に社長室に入ってきて話しかけてくれるまでになりました。
相手を尊重し敬意を払う大切さを理念に込める
管理スタッフを登用する際には、必ず個人面談で話をするようにしています。そこでまず話すのが「天狗になってはだめだ」ということです。役職が上がるということは、自分の判断で決められる範囲が広がり、その分の責任が増えるだけであって、決して偉くなったわけではないというのが私の考えです。例えば相手が先輩であれば、自分が上司の立場であっても敬語で話しかけ、敬意を払うのが望ましいと思っています。そして上司が他者への礼節を忘れず行動し続けていれば、周りの社員の意識も変わっていきます。
相手を尊重することはとても大事なことです。だからこそ私は弊社の経営理念を「RESPECT(リスペクト) ~ 大切に思うこと ~」としました。そしてその後に続く「家族を大切に思うこと、仲間を大切に思うこと、顧客を大切に思うこと、商品を大切に思うこと、仕事を大切に思うこと」は、私が大切にするべきだと考える順番の並びになっています。
M&Aは「会社の結婚」ではなく「社員と家族になる」こと
M&Aに関しては、少し前まではあまり乗り気ではありませんでした。数ある運送会社の中から、弊社を選んでくれた大切な社員を育てることにこだわってきたので、他社の習慣で育った方に弊社のルールを当てはめることは、強制になるかもしれないという抵抗感があったからです。しかし、人手が足りないという運送業の現状や地域の課題をふまえると、雇用の受け皿となる方が先決であり、事業承継で引き継ぐことになった場合は、弊社の制度を押しつけるのではなく、会社の根幹やあり方である理念を大切にしてもらうことで考え方を理解してもらいたいと思うようになりました。
私は、M&Aは「会社と会社の結婚」ではなく、「社員と家族になる」というイメージでとらえています。私が父親で社員が娘や息子というイメージです。つまりM&Aは新しい家族が一気に増えるようなもので、受け入れ側の我々も相応の覚悟が必要となります。人財育成でも、引き継いだ社員への理念の浸透や、運送業者としての学び直しなど、それぞれのスキルに応じた一段階上の教育環境が必要となります。これまで以上に大変な部分が増えるとは思いますが、それでも「家族になる」というビジョンを共有できる方が相手であれば、M&Aも成功するのではと期待しています。
「教える」のではなく「支える」形で事業承継に備える
私の家は、私の代で19代目になる旧家です。家族、そして弊社を育ててくれた朝霞市への地元愛は誰よりも強く、私や息子たちは商工会青年部に所属し、地域振興に力を入れることで恩返しに努めています。事業や社員の承継でお困りの会社様とのM&Aによって雇用を守り、新たな戦力を育てていくことで、会社として成長していきたい考えです。
私自身の進退としては、もともとは55歳で引退し息子に任せようと考えていましたが、コロナ禍や運送業界の2024年問題、人手不足などの外部環境に波がある中でのバトンタッチは息子の負担が大きいと考え、予定をあと5年延長しようと思っています。息子への株式の譲渡等はほぼ済んでいるので、今後5年間は財務強化に力を入れていこうと考えています。そして会社を経営していく上でのセンスやその磨き方は、私が息子に「教える」のではなく、相談されたら「支える」気持ちで見守りたいと思っています。新しい時代は、若い人たちが切り拓いていくべきであり、5年間の伴走期間は「任せ方」のさじ加減を見極めていきたいと思っています。
会社概要
社名 | 株式会社岩崎運送 |
創立年 | 1973年 |
代表者名 | 代表取締役 岩﨑 克美 |
資本金 | 2,000万円 |
URL |
https://www.iwasaki-ex.co.jp/
|
本社住所 |
〒351-0014 |
事業内容 | 一般貨物自動車運送事業 自動車運送取扱事業 自動車運送利用業 自動車運送代弁業 荷造 梱包請負業 |
事業エリア |
本社車庫 〒359-0011 |
千葉営業所 〒270-0223 |
|
関連会社 |
会社沿革
1964年 | 運送免許認可 |
1973年 | 有限会社岩崎運送に変更 |
1983年 | 自動車運送取扱事業許可 |
1986年 | 損害保険代理業開始 |
1987年 | 本社事務所新築 |
1990年 | 内間木車庫開設 |
1994年 | 川越車庫開設 |
2003年 | 所沢車庫開設 |
2004年 | 川越営業所開設 |
2005年 | 損害保険代理業務休業 |
2008年 | 株式会社岩崎運送に変更 代表取締役変更 |
2009年 | 所沢車庫移転 |
2010年 | 所沢配送センターに改称 |
2011年 | 川越営業所廃止 |
2014年 | 内間木車庫移転 所沢南永井に本社車庫開設 |
2017年 | 安全性優良事業所認定証(Gマーク)取得 千葉営業所開設 |
2019年 | 安全性優良事業所認定証(Gマーク)更新 |
2021年 | 働きやすい職場認証制度取得 |
2022年 | 千葉営業所 安全性優良事業所認定証(Gマーク)取得 |
株式会社岩崎運送の経営資源引継ぎ募集情報
事業引継ぎ
宮城県
埼玉県
千葉県
福岡県
熊本県
事業承継で「社員と家族になる」運送・整備業者様を募集
人的資本引継ぎ
埼玉県
千葉県
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公開日:2024/12/19 (2024/12/26修正)
※本記事の内容および所属名称は2024年12月現在のものです。現在の情報とは異なる場合があります。
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