栃木・宇都宮市
栃木 ・ 宇都宮市
倫理経営の
株式会社キャリー交通
理念経営と人財育成で成長し続ける交通・運輸事業会社
経営理念
心から安心できる世界を創造する
私たちは、日本をはじめとする世界のあらゆる国と地域に「信頼される安全」を浸透させることにより、「心から安心できる世界」を創造していきます。この経営理念を、私たちの行う仕事の全ての判断基準とします。
心から安心
・安心の定義=主観的に見てリスクの少ない状態 ⇒顧客満足
・信頼の定義=仕事を任せられる相手であると認めた状態 ⇒顧客満足
・安全の定義=客観的に見てリスクの少ない状態 ⇒仕事
経営ビジョン
強い会社を創ろう!
外部環境のスピーディな変化と共に不確実性が増してゆく中で、心から安心できる世界を創造するために、我々はどんな苦境にも負けない「強い会社」に成長発展していかなければならない。それは単に数値上の結果が良いだけではなく、社員一人ひとりが生き生きと働き、あらゆる環境変化へも柔軟に対応し、力を合わせて乗り越えながら、成長発展を遂げ続けていく会社こそが、我々がビジョンに掲げる「強い会社」である。
事業ドメイン
価値あるセキュリティ創造業
AI人工知能やIOT、ロボティクスなど新しい技術革新、限りある地球天然資源や環境問題対策、世界経済や金融の情勢、少子高齢化など人口動態の潮流と共生、政権交代など政治情勢の変化や各種法律の改定、情報の活用やサイバー攻撃に向けたセキュリティの普及など…。
外部環境はスピーディに進化・変化し続けており、それに伴う新たな危険要因や、これまで存在しなかった不安が生まれ続けております。そのような環境の変化に応じた「価値あるセキュリティの創造」をし続ける事が、私たちの事業領域です
経営目標
栃木県を代表する100年企業の実現
社会から信頼される強い企業である証として「栃木県を代表する100年企業の1つとなる」ことを、我が社の経営目標とする。100年の目標を達成したら次の100年、更に次の100年を目指し、未来永劫、価値あるセキュリティを創造し、社会に提供し続けていく。
経営基本方針
厳密性と透明性の追求
企業の永続性、健全性、そして安全性は厳密から創られる。組織の腐敗、企業の衰退は不透明から始まる。経営基本方針に基づき、我が社の行う事業、そして全ての社員が具体的な行動目標を掲げ、高い意志を持って実践する。
基本行動指針・役員行動指針・社員行動指針
経営理念、ビジョン、経営基本方針を、原理原則として具体的な行動、業務を行うにあたり、以下に行動指針を定める。
基本行動指針
1.私たちは、経営理念、経営方針書、経営計画書に従って仕事を進めます。
2.私たちは「お客様の安心」を基準に、安全の確保及びサービス向上に全力でつとめます。
3.私たちは「強い会社」を創るため、謙虚に学び成長を果たし、社業発展に貢献します。
役員行動指針
1.私たちは、経営理念に従って健全経営を行い、事業を通して社会に貢献します。
2.私たちは、経営理念に従って健全経営を行い、適正利益を確保して持続的に成長します。
3.私たちは、経営理念に従って社員教育を行い、安心して働ける理想の職場づくりに全力でつとめます。
社員行動指針
1.私たちは、共通の働く目的として経営理念を確認し、利他の精神で仕事に取り組みます。
2.私たちは、経営理念や方針、上司の指示に従い、自発的かつ協力的に仕事に取り組みます。
3.私たちは、報告・連絡・相談・確認を徹底するため、良好な人間関係作りに取り組みます。
4.私たちは、社員教育や仕事を通じて謙虚に学び、自らを律せられるよう成長します。
5.私たちは、整理・整頓・清掃・清潔・躾を守り、生産性の向上に取り組みます。
6.私たちは、厳密な論理分析を重視し、客観的な事実に基づいた判断を行います。
7.私たちは、仕事における意思決定の過程を、必要に応じて公開できる状態を整えます。
8.私たちは、顧客目線を重視し、価値あるセキュリティの創造・提供に向け、創意工夫を重ねます。
9.私たちは、関係法令を遵守すると共に、反社会的勢力との関係の排除・断絶をします。
10.私たちは、身だしなみ・姿勢・言葉づかいを正し、社会からの信頼を得るよう取り組みます。
代表者メッセージ
1983年(昭和58年)の設立以来、栃木県内9番目に設立されたバス会社として、企業バス、スクールバスを主要の業務として営業してまいりました。2010年(平成22年)より一般貸切の事業もスタートさせ、より多くのお客様の繁栄と共に歴史を歩んでまいりました。
バス事業者の使命は「輸送の安全の確保」でございます。お客様の命をお預かりする仕事を行うものとして、安全の確保は最優先事項であり、常に追求し続けていかねばなりません。私たちは安全の定義を「客観的に見てリスクの少ない状態」とし、安全性の客観的評価と、マネジメントを最重要課題として取り組んでおります。
客観的評価のひとつとして、2018年(平成30年)9月に、公益社団法人日本バス協会の「貸切バス事業者安全性評価認定制度」に取り組み、安全性評価認定を受けました。認定事業者は、国土交通省と公益社団法人日本バス協会のホームページで公表され、セイフティーバスマークを貼付することができます。お客様や旅行会社様にとっては、事業者を選択する際の基準になるものです。
また「お客様の安心=顧客満足」と仮定し、お客様が安心を感じていただくためには「信頼される安全」である必要があります。お客様に信頼される安全を創り出すよう、「人財育成」と「健康管理」を最重要課題としております。人財育成においては、法定の安全運転教育や適性診断のみならず、心理学を用いたパーソナリティ診断、職能教育、態度教育、価値観教育、接遇教育などにも積極的に取り組んでおります。健康管理においては、法定の健康診断のみならず、SAS睡眠時無呼吸症候群の診断や、疾患のある運転手については病院へ同行し診察結果を一緒に聞いたり、生活習慣病予防のための生活指導に取り組んでおります。
私たちの愛する栃木県は、今後、LRT(次世代型路面電車システム)が導入され、ネットワーク型コンパクトシティの形成に向けて大きく進化するとされています。現在も観光資源や街づくり、環境の整備に力がそそがれており、また2022年には国体も開催されるなど、大きく成長発展し、栃木県がさらに活性化していくことが期待されます。そのような環境下で、私たちの会社は、バス事業を通じて「心から安心して暮らせるまちづくり」に貢献できるよう、全社員が一丸となり努力を積み重ねて参ります。
代表取締役 八下田 達哉
先代が築き上げた交通・運輸事業の創業
弊社は戦後間もない1983年(昭和58年)に先代でもある父の八下田邦夫が創業しました。先代は4人兄弟の次男として生まれ、先代の兄とともに「豊かな暮らしを得たい」という強い思いを抱き、先代と先代の長男とで1台のトラックを購入し、八下田商店(現八下田陸運)という名前で運送業を始めました。
運送業では営業ドライバーとして長年働き、営業という仕事柄、多くのお客様とのつながりがありました。当時、付き合いのあった工場担当者から「仕事を受けてくれるなら、ぜひ会社を立ち上げてほしい」と言われ、1980年(昭和55年)に八下田商店(現八下田陸運)から独立する形で弊社の前身である八下田梱包有限会社を夫婦で創業しました。夫婦で会社を興したため、創業当初は事務所もなく、自宅に事務机を置き業務を始めました。その時私はまだ10歳と幼く、自宅が事務所という環境も重なって家の中が慌ただしかったことを鮮明に覚えています。
会社の収益を安定させるために、先代は運輸業のノウハウを活かした仕事も請け負うため日々、営業も続けていました。その成果が実ったのが、栃木県宇都宮市の大手電機製品メーカー工場の送迎業務の受託でした。今まで物を運ぶ仕事に携わっていましたが、新たに人を運ぶ仕事をいただき、運輸情報通信業の八下田梱包有限会社を立ち上げてからわずか3年後に交通・運輸業の株式会社キャリー交通を創業しました。株式会社キャリー交通の創業と同時に、事務所を栃木県宇都宮市の雀宮という地名へ移し、1棟のプレハブ小屋を借り、同一敷地内に2社を運営していきました。
創業時と運営会社も2つとなり、事業を継続させ会社を存続させることに苦労をしていた時期でもあり、物心がつくころには家業がある環境で育ちましたが学生の時に先代から跡継ぎ・事業承継のことを言われたことも無く、会社を手伝っていた母からも好きなように人生を選んでほしい、と言われておりそれだけ当時は必死な状況でもあり、承継を意識していなかったのかもしれません。
先代からの思いを感じ入社、事業承継者の覚悟が芽生えた経営課題への意識
学生時代は地元の栃木県で過ごしました。美術と車が好きだったため高校卒業後は、車のデザインを学ぶことができる東京都内にある専門学校へ進学しました。しかし、家業のことが頭の片隅にあり将来に対する両親からの期待は異なっていたものの、好きなように人生を選ぶという選択肢に父の背中を意識することに気づき専門学校は、2年目で中退しました。ただ、家業に就くには相応な覚悟も必要であると想い、専門学校を中退した後は栃木県に戻り地元の自動車部品を取り扱う会社へ就職しました。働くことで社会人としての基礎や給与をいただくことの苦労を実体験を通じて学びました。様々な業種を経験してきたこともあり、1995年(平成7年)頃に先代である父から家業へ就くことを言明され入社しました。
当時は、大手電機製品メーカーの成長が大きな後押しとなり工場稼働も飛躍的に上がり送迎業務の受託も業務もうなぎ上りでした。さらに取引先から「工場の警備と清掃もやってもらえないか」という依頼を受け、本業ではなかったのですが工場の警備・清掃事業も請け負うことになりました。ただ、警備・清掃事業は需要が多く受託案件も拡大していったこともあり、敷地内にあったもう一方の八下田梱包有限会社へ事業を移しました。交通・運輸業で立ち上げた会社ということと、八下田梱包有限会社が得意先との取引契約がちょうど切れたタイミングでもあったことが理由になります。余談になりますが、この事業を移した時に八下田梱包有限会社から現在の株式会社カルテックへ社名を変更し現在に至っております。
事業の拡大や新たな事業の委託など経営環境が目まぐるしく変化することに直面する中で、入社から営業部門にいたことで強い危機感を抱いておりました。それは、家業の事業が創業時から付き合いのある大手電機製品メーカーのみに売上が依存している環境にあったからです。新たな営業先や販路の開拓が進んでいないことも不安要素でしたが、世の中がパソコンを業務に使っていたころにアナログ処理のまま業務効率化が進められていなかったり依存となった原因も場当たり的な経営でもあったからです。今までは事業も順調であるように見えていた部分が、実際に入社して従事してみると事業体制や経営の判断ふくめ会社の課題が明確になりました。この課題意識を持つようになったことが事業を承継する覚悟となり、このままではダメだと感じ会社の将来のこと、会社を存続するために何をすべきかどんな意思決定をしなければいけないかを考えるようになりました。
私たちのこだわり
定期送迎バスのビジネスモデル戦略と経営環境の危機
現在(2022年1月期)は、新型コロナウィルスの感染拡大もあり、観光バス業界も事業が悪化する事業者が後を絶たず、事業を止めざるを得ないところなど減少数は過去最多となっております。創業当初からの観光バス事業は花があり、運転手も高収入な職業だと人気がありました。当時からではありますが、定期送迎のバス事業は、お客様から委託業務として契約しています。会社としては、そのような時代背景の中でも、先代はお客様の要望へ真摯に向き合った結果が定期送迎バスの事業でした。前述もしていますが先代が長兄とはじめた、八下田商店(現八下田陸運)での運送事業の実績が強く意思決定に反映しています。業務内容もトラックのチャーター便のような決まったルートを時間通りに運行する定期送迎バスは、業務をイメージできていたこと、100%お客様の要望に応えたれると感じたことが決定基準でもありました。今となってみると、工場稼働で影響はありますが特段に景気動向に左右されることも少なく、安定したストック型のビジネスモデルでもあります。今後は主力事業を軸に戦略を固めていき新たな事業領域や既存事業の発展へと動き出しています。
最初は、バス2台からスタートしました。弊社の事業を支えていただいている大手電機製品メーカーが、栃木県宇都宮市に工場を建設するという情報を聞きつけた先代は、事業収益の柱になるチャンスだと考え誠心誠意で営業をおこないました。会社を認知してもらうため毎日のように先方の担当者を尋ねに伺っていたと聞いています。そんな努力が実を結び、大手電機製品メーカーの送迎業務を受託することになりました。先代の先見の明かもしれませんが、当時の売上の約9割がこの大手電機製品メーカーとの取引でした。ただ、収益性に優れたビジネスモデルでも無かったのですが大手電機製品メーカーの規模は拡大していき安定した収益となりました。ただ、取引先の急成長は送迎するバス本数の増便にも繋がり設備強化の意思決定をしなければならず借金も増えました。当時は、投資回収や損益分岐よりも得意先の事業を支えることでバスの台数を増やしていきました。結果として弊社にとっては雇用を生み出すことにも寄与し、従業員も徐々に増加していきました。
会社設立から30年が経過し、業績は変わらず良好でした。定期送迎バス事業のみだと、事業の拡大の阻害要因となるのではと危機感を持っていました。そんな事を考え始めた頃の2008年(平成20年)にアメリカ合衆国で住宅市場の悪化による住宅ローン問題がきっかけとなって投資銀行であるリーマン・ブラザーズ・ホールディングスが経営破綻した影響が弊社にも降りかかってきました。弊社が事業戦略、経営方針で収益の細分化が出来ていなかったことも起因しており、ここまで会社が存続し事業を継続できたことは一重にお客様あってのことでもありました。長年付き合いのあった当時の先方の窓口担当者の苦渋の判断を下さなければいけない心境もふくめ、たくさんの支えがある中でビジネスは、信用と信頼で成り立っていると痛感しました。この時の大きな難局を共に乗り越えることが出来たことと、会社を次の世代へ変えていかなければならないということもあり先代に代わり事業を承継することになりました。
経営者になって最初に進めた施策が、特定の取引先からの売上依存を分散させることです。この機会に、事業を選別する意味でも自社事業のオリジナルカラーを作り、自らデザインに携わって現在のオレンジ色のバスを作りました。このビジネスモデルの転換に着手した時、社内内部から強い反発があり足並みを揃えることができませんでした。新たな事業には社内へのコンセンサスや一丸となって取り組まなければいけないことなど新事業への取り組みの面で経営者として陣頭指揮を発揮できなかった点は大きな反省点でした。事業を引き継ぎ、今までのキャリー交通を担ってくれた従業員としっかりとコミュニケーションを図り、様々な意見や想いを汲み取らなかったことが業態変化のチャレンジが、安定した収益となる既存事業からみて純粋に不安と見えていました。全社一丸となって同じビジョンを持ち、経営が示す方針の中で共有していくことの大切さを学びました。そのこともあり新たな取り組みやビジネスモデルはしっかりと従業員が理解するまで説明し、皆が同じ方向を向いて進められた時に新生キャリー交通として再スタートが出来るのだと感じました。この短期間で大きな気づきとなったのは、古参社員の皆様やステークホルダーをふくむ仲間全ての方々が環境の変化へ柔軟に対応してくれたことでもあり経営者として大きな第一歩を踏み出せた瞬間でもありました。
苦難福門の精神で、地域未来と共に成長を暇ない変化に順応する強い精神
2023年3月の開業を目指し、栃木県宇都宮市と隣接する芳賀町で建設中の次世代型路面電車(ライトレール)「芳賀・宇都宮LRT」の事業が進められています。正直、最初はLRT(Light Rail Transit:最新の技術が反映された次世代型の路面電車)が運行されるとバス運行への影響があると思っていました。しかし、相反対するのではなく、地域経済の発展のための取組みでもあり、栃木県宇都宮市の街づくりの方針とそして市民、県民の生活のために必要と考えて行う事業で、一番は弊社も同じ地元を所在にしてここまで育んでいただいたことから、反対表明はせず変化に順応することの方が必要だと考え芳賀・宇都宮LRT事業と共に歩んでいくと決めました。
ダーウィン(Charles Robert Darwin:イギリスの自然科学者)の進化論に、「唯一生き残ることができるのは、変化できる者である。」とあります。経済状況は常に変化し、新しい便利なものは生活を豊かにするなど様々な利益をもたらします。その未来が見える中で変化を否定してしまうと生き残るに値もせず、変化を恐れずに受け入れ自らが変化をしていくことは、事業承継をして一番大切にしている部分でもあります。
第13代会長を務めた宇都宮市倫理法人会は、「企業に倫理を、職場に心を、家庭に愛を」をスローガンに全国6万8千社の会員企業が純粋倫理に根ざした「倫理経営」を学び、実践し、その輪を拡げる活動に取り組んでいます。その倫理運動の創始者・丸山敏雄が、長年の研究と数多の実践・体験を通して抽出した17カ条でもある「万人幸福の栞17カ条」の中に「苦難福門」という言葉があります。「苦難福門」とは、苦難は幸福の門で、苦難に直面したときは、嫌がったり逃げたりせずに堂々と喜んで受け止め、自分を改めていくとき、幸福の世界が開けるという内容になります。つまり、苦難から逃げずに、苦難を受け止めて善処することにより、幸せを得ることができます。以前も、大きな壁が立ちはだかった時には、逃げずに何とかしようという思いで立ち向かってきた結果、「苦難福門」の訓示通りに自己成長と自社の発展と従業員ふくめ次のステップへと大きく踏み出すことが出来ました。
今、直面する課題に向き合い衰退が分かっていればリスクをとってでも対策を打ち立て即座に実行できることにチャレンジすることを選びたいと考えています。ニュースやテレビで取り上げられる常に時代を先取りする人は、変化に順応するだけでなく更に一歩先をいく改革をすることで、様々なチャンスを掴んでいます。弊社もどんな逆境にも打ち勝つことが出来るような強固な経営と挑戦する気持ちを持ち続け、地域社会と共に共存共栄していきたいと思っております。
他社にはない人財育成・教育・研修プログラムの強み(態度教育と価値観教育)
社員の育成、研修には力を入れています。内容としては、社内で仕事をするために必要な知識、技術、スタンスを習得する職能教育の他に、弊社独自の態度教育と、価値観教育を行っています。態度教育は、正しい言葉遣いや、清潔感のある身だしなみや、姿勢を正しくすることです。要するに、外見や礼儀作法などの第一印象から、お客様との信頼関係づくりをしています。どんなに運転が上手くても、外見が整っていなかったり、礼儀作法が未熟では、信用してもらえないからです。外見や礼儀作法は、日々の積み重ねで身につくものなので、常日頃から指導しています。例えば、人が話している最中に、腕組みをしながら聞いているとすれば、直ぐに指摘します。腕組みというのは、自分の心を開示せずに、相手の話を受け入れようとしない心の現れなので、人が話している時の態度としては正しくありません。すなわち、運転だけをしていれば良いわけではなく、人の命を預かる仕事なので、些細な事から改善し、その改善の意識を日々積み重ねていくことでお客様との信頼関係に繋がると思います。
もう一つの価値観教育では、社会人として、一人の人間としての倫理、経営方針、キャリー交通としての理念の浸透をしっかりと行っています。採用後の新任教育で約2時間かけて教育し、その後に教育を受けた感想を従業員から聞くのですが、「このような教育をしてもらったことは初めてで、楽しかったです。」と言ってくれたこともありました。
将来のビジョン
弊社は、地域の方々に支えられ、おかげ様で定期送迎をメインに約40年間に渡り事業を行ってきました。さらに地域の方々のお役に立つために、一般貸切旅客自動車運送事業や、DXによるイノベーションをスタートさせ、売上を伸ばしていきました。LRT事業への環境変化、新型コロナウイルスの影響でバス利用に対して世の中の価値観が大きく変わってしまいバス業界は大きな転換期に向かえています。弊社は、この難局を乗り切るべく新しい事業を複数立ち上げて挑戦していこうと考えています。バス事業は創業時からのものでもあり、利用してくれるお客様がいる限りは事業を継続していきたいと考え、売上の減少や需要の変化があったとしても誠心誠意で事業を全うしてければと思っています。
現段階の構想としては、法人向けで大きな市場があり弊社も事業継続する中で様々な信頼と信用を得ています。その市場の中でIT/DXを活用しながら、弊社の強みを活かして新しい取組みへ挑戦していければと思っています。経営理念の中にある「世界を創造する」という言葉の通り、地域に縛られることなく視野を広げることも重要です。弊社のサービスや商品を営業しなくてもお客様のニーズに合致した形で利用をいただける新しいビジネスを創造していけたら幸いです。そのためには会社経営として、財務状況をしっかりと把握し今まで以上に業績向上できる事業戦略を立てることも必要になります。弊社に何ができるのかを明確にして、今後どのようなビジネス戦略が良いかを社内で意見を出し合い、お客様に貢献できるよう取り組んでいきたいと思っております。
定期送迎バスのビジネスモデル戦略と経営環境の危機
現在(2022年1月期)は、新型コロナウィルスの感染拡大もあり、観光バス業界も事業が悪化する事業者が後を絶たず、事業を止めざるを得ないところなど減少数は過去最多となっております。創業当初からの観光バス事業は花があり、運転手も高収入な職業だと人気がありました。当時からではありますが、定期送迎のバス事業は、お客様から委託業務として契約しています。会社としては、そのような時代背景の中でも、先代はお客様の要望へ真摯に向き合った結果が定期送迎バスの事業でした。前述もしていますが先代が長兄とはじめた、八下田商店(現八下田陸運)での運送事業の実績が強く意思決定に反映しています。業務内容もトラックのチャーター便のような決まったルートを時間通りに運行する定期送迎バスは、業務をイメージできていたこと、100%お客様の要望に応えたれると感じたことが決定基準でもありました。今となってみると、工場稼働で影響はありますが特段に景気動向に左右されることも少なく、安定したストック型のビジネスモデルでもあります。今後は主力事業を軸に戦略を固めていき新たな事業領域や既存事業の発展へと動き出しています。
最初は、バス2台からスタートしました。弊社の事業を支えていただいている大手電機製品メーカーが、栃木県宇都宮市に工場を建設するという情報を聞きつけた先代は、事業収益の柱になるチャンスだと考え誠心誠意で営業をおこないました。会社を認知してもらうため毎日のように先方の担当者を尋ねに伺っていたと聞いています。そんな努力が実を結び、大手電機製品メーカーの送迎業務を受託することになりました。先代の先見の明かもしれませんが、当時の売上の約9割がこの大手電機製品メーカーとの取引でした。ただ、収益性に優れたビジネスモデルでも無かったのですが大手電機製品メーカーの規模は拡大していき安定した収益となりました。ただ、取引先の急成長は送迎するバス本数の増便にも繋がり設備強化の意思決定をしなければならず借金も増えました。当時は、投資回収や損益分岐よりも得意先の事業を支えることでバスの台数を増やしていきました。結果として弊社にとっては雇用を生み出すことにも寄与し、従業員も徐々に増加していきました。
会社設立から30年が経過し、業績は変わらず良好でした。定期送迎バス事業のみだと、事業の拡大の阻害要因となるのではと危機感を持っていました。そんな事を考え始めた頃の2008年(平成20年)にアメリカ合衆国で住宅市場の悪化による住宅ローン問題がきっかけとなって投資銀行であるリーマン・ブラザーズ・ホールディングスが経営破綻した影響が弊社にも降りかかってきました。弊社が事業戦略、経営方針で収益の細分化が出来ていなかったことも起因しており、ここまで会社が存続し事業を継続できたことは一重にお客様あってのことでもありました。長年付き合いのあった当時の先方の窓口担当者の苦渋の判断を下さなければいけない心境もふくめ、たくさんの支えがある中でビジネスは、信用と信頼で成り立っていると痛感しました。この時の大きな難局を共に乗り越えることが出来たことと、会社を次の世代へ変えていかなければならないということもあり先代に代わり事業を承継することになりました。
経営者になって最初に進めた施策が、特定の取引先からの売上依存を分散させることです。この機会に、事業を選別する意味でも自社事業のオリジナルカラーを作り、自らデザインに携わって現在のオレンジ色のバスを作りました。このビジネスモデルの転換に着手した時、社内内部から強い反発があり足並みを揃えることができませんでした。新たな事業には社内へのコンセンサスや一丸となって取り組まなければいけないことなど新事業への取り組みの面で経営者として陣頭指揮を発揮できなかった点は大きな反省点でした。事業を引き継ぎ、今までのキャリー交通を担ってくれた従業員としっかりとコミュニケーションを図り、様々な意見や想いを汲み取らなかったことが業態変化のチャレンジが、安定した収益となる既存事業からみて純粋に不安と見えていました。全社一丸となって同じビジョンを持ち、経営が示す方針の中で共有していくことの大切さを学びました。そのこともあり新たな取り組みやビジネスモデルはしっかりと従業員が理解するまで説明し、皆が同じ方向を向いて進められた時に新生キャリー交通として再スタートが出来るのだと感じました。この短期間で大きな気づきとなったのは、古参社員の皆様やステークホルダーをふくむ仲間全ての方々が環境の変化へ柔軟に対応してくれたことでもあり経営者として大きな第一歩を踏み出せた瞬間でもありました。
苦難福門の精神で、地域未来と共に成長を暇ない変化に順応する強い精神
2023年3月の開業を目指し、栃木県宇都宮市と隣接する芳賀町で建設中の次世代型路面電車(ライトレール)「芳賀・宇都宮LRT」の事業が進められています。正直、最初はLRT(Light Rail Transit:最新の技術が反映された次世代型の路面電車)が運行されるとバス運行への影響があると思っていました。しかし、相反対するのではなく、地域経済の発展のための取組みでもあり、栃木県宇都宮市の街づくりの方針とそして市民、県民の生活のために必要と考えて行う事業で、一番は弊社も同じ地元を所在にしてここまで育んでいただいたことから、反対表明はせず変化に順応することの方が必要だと考え芳賀・宇都宮LRT事業と共に歩んでいくと決めました。
ダーウィン(Charles Robert Darwin:イギリスの自然科学者)の進化論に、「唯一生き残ることができるのは、変化できる者である。」とあります。経済状況は常に変化し、新しい便利なものは生活を豊かにするなど様々な利益をもたらします。その未来が見える中で変化を否定してしまうと生き残るに値もせず、変化を恐れずに受け入れ自らが変化をしていくことは、事業承継をして一番大切にしている部分でもあります。
第13代会長を務めた宇都宮市倫理法人会は、「企業に倫理を、職場に心を、家庭に愛を」をスローガンに全国6万8千社の会員企業が純粋倫理に根ざした「倫理経営」を学び、実践し、その輪を拡げる活動に取り組んでいます。その倫理運動の創始者・丸山敏雄が、長年の研究と数多の実践・体験を通して抽出した17カ条でもある「万人幸福の栞17カ条」の中に「苦難福門」という言葉があります。「苦難福門」とは、苦難は幸福の門で、苦難に直面したときは、嫌がったり逃げたりせずに堂々と喜んで受け止め、自分を改めていくとき、幸福の世界が開けるという内容になります。つまり、苦難から逃げずに、苦難を受け止めて善処することにより、幸せを得ることができます。以前も、大きな壁が立ちはだかった時には、逃げずに何とかしようという思いで立ち向かってきた結果、「苦難福門」の訓示通りに自己成長と自社の発展と従業員ふくめ次のステップへと大きく踏み出すことが出来ました。
今、直面する課題に向き合い衰退が分かっていればリスクをとってでも対策を打ち立て即座に実行できることにチャレンジすることを選びたいと考えています。ニュースやテレビで取り上げられる常に時代を先取りする人は、変化に順応するだけでなく更に一歩先をいく改革をすることで、様々なチャンスを掴んでいます。弊社もどんな逆境にも打ち勝つことが出来るような強固な経営と挑戦する気持ちを持ち続け、地域社会と共に共存共栄していきたいと思っております。
他社にはない人財育成・教育・研修プログラムの強み(態度教育と価値観教育)
社員の育成、研修には力を入れています。内容としては、社内で仕事をするために必要な知識、技術、スタンスを習得する職能教育の他に、弊社独自の態度教育と、価値観教育を行っています。態度教育は、正しい言葉遣いや、清潔感のある身だしなみや、姿勢を正しくすることです。要するに、外見や礼儀作法などの第一印象から、お客様との信頼関係づくりをしています。どんなに運転が上手くても、外見が整っていなかったり、礼儀作法が未熟では、信用してもらえないからです。外見や礼儀作法は、日々の積み重ねで身につくものなので、常日頃から指導しています。例えば、人が話している最中に、腕組みをしながら聞いているとすれば、直ぐに指摘します。腕組みというのは、自分の心を開示せずに、相手の話を受け入れようとしない心の現れなので、人が話している時の態度としては正しくありません。すなわち、運転だけをしていれば良いわけではなく、人の命を預かる仕事なので、些細な事から改善し、その改善の意識を日々積み重ねていくことでお客様との信頼関係に繋がると思います。
もう一つの価値観教育では、社会人として、一人の人間としての倫理、経営方針、キャリー交通としての理念の浸透をしっかりと行っています。採用後の新任教育で約2時間かけて教育し、その後に教育を受けた感想を従業員から聞くのですが、「このような教育をしてもらったことは初めてで、楽しかったです。」と言ってくれたこともありました。
将来のビジョン
弊社は、地域の方々に支えられ、おかげ様で定期送迎をメインに約40年間に渡り事業を行ってきました。さらに地域の方々のお役に立つために、一般貸切旅客自動車運送事業や、DXによるイノベーションをスタートさせ、売上を伸ばしていきました。LRT事業への環境変化、新型コロナウイルスの影響でバス利用に対して世の中の価値観が大きく変わってしまいバス業界は大きな転換期に向かえています。弊社は、この難局を乗り切るべく新しい事業を複数立ち上げて挑戦していこうと考えています。バス事業は創業時からのものでもあり、利用してくれるお客様がいる限りは事業を継続していきたいと考え、売上の減少や需要の変化があったとしても誠心誠意で事業を全うしてければと思っています。
現段階の構想としては、法人向けで大きな市場があり弊社も事業継続する中で様々な信頼と信用を得ています。その市場の中でIT/DXを活用しながら、弊社の強みを活かして新しい取組みへ挑戦していければと思っています。経営理念の中にある「世界を創造する」という言葉の通り、地域に縛られることなく視野を広げることも重要です。弊社のサービスや商品を営業しなくてもお客様のニーズに合致した形で利用をいただける新しいビジネスを創造していけたら幸いです。そのためには会社経営として、財務状況をしっかりと把握し今まで以上に業績向上できる事業戦略を立てることも必要になります。弊社に何ができるのかを明確にして、今後どのようなビジネス戦略が良いかを社内で意見を出し合い、お客様に貢献できるよう取り組んでいきたいと思っております。
サービスの特徴 | 一般貸切旅客自動車運送事業
-サービスの特徴-
一般貸切旅客自動車運送事業
「貸切バス」とは、お客様との貸切契約により運行するバスのことです。
一般的には、学校の部活動遠征、企業の社員旅行、各種団体の研修旅行、政治家後援会、自治会等の慰安旅行、育成会、趣味での団体利用(釣り、酒蔵巡り、ゴルフ、スキー旅行等)、ボランティア活動、地域活性化イベント会場への送迎、企業の通勤バス、学校の通学バス、各種イベント等、お客様の様々なご要望に応じて利用されています。
バスのサイズは40名から60名乗車できる大型バス、28名〜40名乗車できる中型バス、27名まで乗車できる小型バスがあります。車内には液晶テレビ、DVDプレイヤー、カラオケ、冷蔵庫、温水ポット、マイク等の装備があり、お客様が快適に移動できるよう備え付けてあります。
ご利用日時が決まりましたら、まずはお電話ください。ご利用日時、出発場所、出発時刻、経由地、目的地、目的地出発時刻、経由地等、その他ご要望が決まりましたら、正式な見積書がお出しできます。その後運行契約を取り交わして運行引き受け書をお客様にお渡しします。運行予定日が来たら、ご契約内容通りに運行いたします。
「貸切バス」とは、お客様との貸切契約により運行するバスのことです。
一般的には、学校の部活動遠征、企業の社員旅行、各種団体の研修旅行、政治家後援会、自治会等の慰安旅行、育成会、趣味での団体利用(釣り、酒蔵巡り、ゴルフ、スキー旅行等)、ボランティア活動、地域活性化イベント会場への送迎、企業の通勤バス、学校の通学バス、各種イベント等、お客様の様々なご要望に応じて利用されています。
バスのサイズは40名から60名乗車できる大型バス、28名〜40名乗車できる中型バス、27名まで乗車できる小型バスがあります。車内には液晶テレビ、DVDプレイヤー、カラオケ、冷蔵庫、温水ポット、マイク等の装備があり、お客様が快適に移動できるよう備え付けてあります。
ご利用日時が決まりましたら、まずはお電話ください。ご利用日時、出発場所、出発時刻、経由地、目的地、目的地出発時刻、経由地等、その他ご要望が決まりましたら、正式な見積書がお出しできます。その後運行契約を取り交わして運行引き受け書をお客様にお渡しします。運行予定日が来たら、ご契約内容通りに運行いたします。
サービスの特徴 | 安全への取り組み
-サービスの特徴-
安全への取り組み
経営理念「心から安心できる社会を創造する」の元、輸送の安全の確保を最優先課題としています。私たちは「安全」を「客観的に見てリスクの少ない状態」と独自に定義し、設定した安全目標に対してPDCAサイクルを用いて厳密かつ透明性の高い管理運用を行いながら改善活動を続け、「お客様の心からの安心」に向けて持続的に安全レベルの向上を追求して参ります。
貸切バス事業者安全性評価認定制度
2021年に安全性評価認定(☆☆)を受けております。最高ランクである(☆☆☆)を獲得できるように「輸送の安全の確保」に取り組んで参ります。
貸切バス事業者安全性評価認定制度とは、貸切バス事業者の安全性や安全の確保に向けた取り組み状況について評価・認定される制度です。貸切バスをご利用になられる皆さまからは、貸切バス事業者の安全性を客観的にご判断いただく基準のひとつとなり、貸切バス事業者にとっては、より安全なバスサービスの管理・運営に取り組む指標となっています。
経営理念「心から安心できる社会を創造する」の元、輸送の安全の確保を最優先課題としています。私たちは「安全」を「客観的に見てリスクの少ない状態」と独自に定義し、設定した安全目標に対してPDCAサイクルを用いて厳密かつ透明性の高い管理運用を行いながら改善活動を続け、「お客様の心からの安心」に向けて持続的に安全レベルの向上を追求して参ります。
貸切バス事業者安全性評価認定制度
2021年に安全性評価認定(☆☆)を受けております。最高ランクである(☆☆☆)を獲得できるように「輸送の安全の確保」に取り組んで参ります。
貸切バス事業者安全性評価認定制度とは、貸切バス事業者の安全性や安全の確保に向けた取り組み状況について評価・認定される制度です。貸切バスをご利用になられる皆さまからは、貸切バス事業者の安全性を客観的にご判断いただく基準のひとつとなり、貸切バス事業者にとっては、より安全なバスサービスの管理・運営に取り組む指標となっています。
会社概要
社名 | 株式会社キャリー交通 |
創立年 | 1983年 |
代表者名 | 代表取締役 八下田 達哉 |
URL |
https://carry-x.com/
|
本社住所 |
〒321-0166 |
事業内容 | 一般貸切旅客自動車運送事業(関自旅一第275号) 第2種旅行業(栃木県知事登録旅行業 第2-679号) |
事業エリア |
|
会社沿革
1983年 | 関東陸運支局より特定旅客自動車運送業の認可を受ける 株式会社キャリー交通を設立 企業学校等の送迎バス運行を開始する |
1998年 | 宇都宮市今宮に本社営業所を移転。本社社屋が竣工する |
2006年 | 国内民間企業間取引で初のハイブリッドバスを導入 |
2008年 | 宇都宮市清原工業団地に清原営業所を設置 |
2010年 | 関東運輸支局より一般貸切自動車運送業の認可を受ける。関自旅一第275号) |
2012年 | 栃木県知事より第2種旅行業の登録を受ける |
2018年 | 貸切バス事業者安全性評価認定委員会より安全性評価認定(☆)を受ける |
公開日:2022/05/17 (2023/01/25修正)
※本記事の内容および所属名称は2023年1月現在のものです。現在の情報とは異なる場合があります。
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