埼玉・富士見市
埼玉 ・ 富士見市
社会課題の
ASTRA FOOD PLAN株式会社
「かくれフードロス問題」に切り込む循環型のビジネスモデルの先進性
経営理念
サスティナブルな社会の実現
私たちは”過熱水蒸気技術”を活かして
- 食料自給率向上
- 人々の健康
- 地球環境負荷軽減
の3つのテーマの課題解決に取り組んでいます
サプライチェーン全体を巻き込み、循環型フードシステムをシステム構築することを目指しています。
- 規格外や生産余剰、残渣(ざんさ)として捨てられている農作物をパウダー化して再生、新たな食品原料にすることで食品廃棄率を低減させます。
- 食材を余すことなく食べられるようにすることで、栄養廃棄率を低減させます。
- 健康に役立つ食品の機能性成分を効率よく摂れる形にすることで、人々の健康に寄与します。
サプライチェーンから「サプライサイクル」「バリューサイクル」へ
過熱蒸煎機®は低コストで大量に食品を乾燥・殺菌できることから、原料生産、食品製造の工程で出るこれまで廃棄されていた食材を、新たな食品原料にアップサイクルすることができます。過熱蒸煎粉を使った商品開発は、環境意識が高まり続ける社会の中で、望ましい商品開発の手法になりえます。
代表者メッセージ
「もったいない」。これまで当社の『過熱蒸煎機』導入を検討いただいたお客様から、いわゆるフードロスと呼ばれる食品残渣(ざんさ)の実態をお聞きするたびに、思わず漏れる言葉です。
最近注目が集まっている国内のフードロス問題(年間約600万トン)には、実は産地で出る規格外作物や、食品工場から出る野菜や果物の芯や皮、切れ端などの食品残渣(年間約2000万トン)が含まれていません。またゴミという意味合いで使われる「食品残渣」ですが、実は食べられるものが多く、毎日大量に廃棄されていることはあまり知られていません。私はこれを「かくれフードロス」と名付けました。
例えば、ある食品メーカーでは年間数万トンの野菜の残渣を数億円かけて産業廃棄物として廃棄しています。水分を含み傷みやすい野菜残渣は輸送効率が悪く、乾燥させようにも既存方法だと時間とコストがかかりすぎてしまうからです。
しかし、弊社の『過熱蒸煎機』なら、高い生産効率とコストパフォーマンスで、殺菌および高栄養のパウダー化が可能です。つまり、これまで捨てられていた食材を「残渣」から「新素材」に生まれ変わらせることができるのです。
「もったいない」の次の目的地は「おいしい!」です。『過熱蒸煎機』によって作られる過熱蒸煎パウダーが、おいしく安全で、栄養価の面でも付加価値が高い最終製品の原料としてアップサイクルされる仕組みづくりこそが、かくれフードロス問題解決の切り札と信じています。
1社では実現できないフードロス問題の解決は食品メーカーをはじめとしたサプライチェーン全体で取り組むことで実現できると考えます。ASTRA FOOD PLANは、業界の垣根を超えて、サスティナブルな社会を実現する循環型フードサイクル構築を目指します。
代表 加納 千裕
私たちのこだわり
父の思いと技術を進化させて新たな理念を掲げて起業
弊社は、代表である私・加納千裕と、相談役を務める父・勉、取締役を務める私の元上司である吉岡久雄の3人で2020年に創立したフードテックベンチャーです。この3人は、元々は父が経営していた会社で共に働いていた間柄でした。父が約25年に渡り、研究、開発してきた「過熱水蒸気技術」を活かして、吉岡が食品加工装置「過熱蒸煎機」を考案したことで、私が事業化を進め、弊社は誕生しました。
「過熱蒸煎機」は低コストで大量に食品を乾燥・殺菌し、パウダー化できるのが大きな特徴になります。そのため、原料生産、食品製造の工程でこれまで廃棄されていた食材を、新たな食品原料としてアップサイクルできる可能性を秘めています。将来的には、「過熱蒸煎機」で製造したパウダーを活かして新たな市場を創出し、「かくれフードロス問題」の解決が目標です。
現在の主な事業は、「過熱蒸煎機」本体の販売、「過熱蒸煎機」で製造するパウダーの販売、「過熱蒸煎機」の自社プラントを使った受託加工のパウダー製造を3つの柱にして事業展開しています。
「かくれフードロス」問題と解決への思い
「過熱蒸煎機」が完成した時に私と父、吉岡の3人が真っ先に考えたのは、「社会の役に立てられないか」ということでした。そこで食品メーカーを中心にヒアリングにいくと、世の中にあまり知られていないものの、深刻な問題である「かくれフードロス問題」の存在を知ります。より詳しく話を聞いていく中で、「過熱蒸煎機」が問題解決に貢献できるのではないかと考え、「かくれフードロス」と本格的に向き合うことを決めました。
一般的に認知されている「フードロス」は製品の売れ残りや食べ残しを指しますが、「かくれフードロス」はより深刻な問題をはらんでいます。かくれフードロスは、主に製造工程で発生している野菜の可食部を残す切れ端や、皮や芯など不可食部などの食品残渣(ざんさ)、農家や農業法人などで発生する規格外農作物や生産余剰農作物なども含むからです。一般的なフードロスを1としたら、かくれフードロスは約4倍に上るほど膨大なものになっています。さらに処理費用も膨大で、ある食品メーカーでは、年間数千万円から数億円かっているそうです。
「過熱蒸煎機」自体は、食材を乾燥、殺菌させる装置です。同様の目的で使われる「フリーズドライ」や「熱風乾燥機」と比べると、低ランニングコスト、短時間かつ連続で乾燥が行えて、さらに殺菌まで同時にできる点が特徴になります。さらに「過熱蒸煎機」を使えば、おいしく高栄養化の「過熱蒸煎パウダー」にすることが可能です。その結果、これまで捨てていたものをパウダーという食資源としてアップサイクルできるので、かくれフードロス問題解決のための持続可能な循環型システムが作れると考えています。
「食」にまつわる職業を選んできた理由
私自身は「食にまつわる仕事をしたい」と子供の頃から決めていました。女子栄養大学に進学し、アルバイトも食品関連を選び、新卒で入った会社もデパ地下などに出店するお惣菜店を運営する企業でした。その後は、父が創業した食品製造会社に勤め、老舗和菓子メーカーに出向、転籍すると商品企画や新ブランドの立ち上げに従事しました。起業する直前は、当時、父が経営していた過熱水蒸気オーブンの開発会社で営業をしていました。その会社で私の上司として働いていたのが弊社取締役の吉岡久雄です。一環して「食」にまつわるキャリアを歩んできたのは、きっと子供の頃から見てきた父の仕事をする姿が、「安心・安全な食品を作る」という理想を追いながらも、楽しそうだったからかもしれません。父もまた業種は変わりながらも、常に事業を通じた社会課題の解決を考えながら、「食」にまつわる仕事をしてきました。そういう面では、弊社は私が立ち上げた会社ではありますが、根底には相談役である父の考えや思い受け継いでいる部分も数多くあります。
ビジネス面での勝ち筋を見据えた上での理念経営
社会課題の解決を掲げる弊社ですが、ビジネス面での成功もしっかりと目指しています。事業の大きな柱になると考えている過熱蒸煎機の販売については、既存技術と比較した場合に競合優位性が強みです。フリーズドライや熱風乾燥機による乾燥時間は最大24時間かかるのに対して、過熱蒸煎機では最大10秒程度で済みます。また、既存技術では乾燥のみしかできないものの、過熱蒸煎機なら同時に殺菌まで可能です。ランニングコストも、3分の1で済み、導入コストも数億円するフリーズドライの機器と比べれば1,500万円からとなります。この競合優位性を活かしてニッチながらもブルーオーシャンといえる市場を開拓していきたいと考えています。
また、かくれフードロスに関して切実な課題を抱える業界が3つあり、有力な市場になっていくのではないかとみています。その1つが日々大量の食品残渣が食品メーカー業界です。過熱蒸煎機を導入することで、産業廃棄物のコストを削減したい、SDGsに取り組みたいという課題を同時に解決できます。2つ目が、規格外農作物が大量に発生する農業法人、生産者、食品の下処理工場などです。廃棄コストを削減できることが最大のニーズになりますが、パウダー化により、これまで捨てていた規格外品、出荷調整品などの未利用資源を収益化できる状態に転換することも可能になります。最後、3つ目が粉末食品の製造メーカーです。粉末製品の乾燥・殺菌工程を、従来の技術から過熱蒸煎に置き換えることで、生産効率アップ、品質向上ができます。
食品残渣は重量もあり、非常に腐りやすいため、再利用などのために運搬しにくいことが捨てられていく理由の1つです。もしそうした現場に過熱蒸煎機を導入してもらえば、腐らせることなくパウダー化することが可能です。パウダー化すれば約10分の1に軽量化でき、さらに長期保存が可能になるので、アップサイクルの可能性も広がるでしょう。現段階ではパウダー化したものを弊社で買い上げ、そのパウダーを必要としている食品メーカーに販売しています。将来的にはパウダーの製造、販売、商品化という循環型の市場を作りあげていくのが目標です。
過熱蒸煎機を使えば、人参の皮や白菜の芯でも、栄養素やおいしさをそのままにした食べられるパウダーが作れます。さらなるニーズを掘り起こすために、カレーに入れたり、ドレッシングやふりかけにしたり、練り込んでパンにしたりと、食品メーカーさんにご協力を頂きながら新たな用途を研究開発しているところです。
理念への共感が連鎖してビジネスが拡大
かくれフードロスは年間約2,000万トン、1日当たりにすると約5.5万トン出ており、弊社の過熱蒸煎機がお役に立てる市場だと考えています。もし仮に1%でもシェアを獲得できれば、過熱蒸煎機の販売だけで年間約10億円の売上が見込めるようになります。
また、パウダー化による新たなビジネスチャンスも出てきます。かくれフードロスのうち、事業系廃棄物で飼料や肥料に再利用されているものを除くいた原料をすべてパウダー化した場合の想定は68万トンです。もし、そのパウダーが1kg1,500円で取引されるようになれば、1兆200億円の市場規模になります。このうちの1%に当たる約100億円を将来的な売上目標しています。
過熱蒸煎機を使うことで今まで捨てられていたもの「食材」として活用できるという切り口は、ウクライナ問題の影響で食品価格が上がっている昨今では、より共感いただける部分だと思います。実際、大変ありがたいことに「社会課題の解決」という点で多くのご共感とご協力をいただけています。現在は本社の中にラボがあり、そこでお客様の依頼を受けて実験を行っているところです。「うちの規格外の野菜をパウダーにしてみたい」といったご依頼を大手の食品メーカーからいただくことも増え、その実験で頂く費用も弊社の売上を支えています。その実験を重ねていく中で、装置が売れ、装置の販売先からは弊社がパウダーを仕入れて、今度は弊社がパウダーを欲しがるメーカーに売る、といった形で売り上げを作っていくイメージです。
地元埼玉のかくれフードロス問題解決を目指して
2020年に創業したばかりで、まだまだこれからの弊社ですが、一定の大きさがある自社工場を持つことが次の目標になります。弊社がある埼玉は非常に食品工場が多い地域で、首都圏の台所といった立ち位置です。都心で展開しているお店のセントラルキッチンや、大手の食品企業の工場があることから、全国的に見てもかなり多くのかくれフードロスが発生している地域です。自社工場を構え、埼玉近隣で発生している残渣を引き受けることで、地域貢献をしながらビジネスを回していけるのではないかと考えています。さらに自社工場により処理・製造できる量が増えれば、パウダー製造、販売、商品企画などに繋げていくサイクルもスピードアップするので、さらなる好循環を作れると思っています。
会社組織としては、たった4人の小さな組織なので、企業カルチャーのようなものはありませんが、情熱と思いを持った人たちの集まりだと感じています。採用については、私と一緒にチームとして目標に向けてコミットしていただける、幹部候補となりうる方に来て頂きたいと考えています。
「かくれフードロス」の解決という大きな目標を掲げているので、思い描いているビジネススキームをきちんと循環させるようにして、それを世の中に拡大していくことが私の役割だと思っています。いまはその段取りをしている段階になりますが、一歩ずつ、信頼と理解を得ながら、確実に進んでいきたいと思っています。
父の思いと技術を進化させて新たな理念を掲げて起業
弊社は、代表である私・加納千裕と、相談役を務める父・勉、取締役を務める私の元上司である吉岡久雄の3人で2020年に創立したフードテックベンチャーです。この3人は、元々は父が経営していた会社で共に働いていた間柄でした。父が約25年に渡り、研究、開発してきた「過熱水蒸気技術」を活かして、吉岡が食品加工装置「過熱蒸煎機」を考案したことで、私が事業化を進め、弊社は誕生しました。
「過熱蒸煎機」は低コストで大量に食品を乾燥・殺菌し、パウダー化できるのが大きな特徴になります。そのため、原料生産、食品製造の工程でこれまで廃棄されていた食材を、新たな食品原料としてアップサイクルできる可能性を秘めています。将来的には、「過熱蒸煎機」で製造したパウダーを活かして新たな市場を創出し、「かくれフードロス問題」の解決が目標です。
現在の主な事業は、「過熱蒸煎機」本体の販売、「過熱蒸煎機」で製造するパウダーの販売、「過熱蒸煎機」の自社プラントを使った受託加工のパウダー製造を3つの柱にして事業展開しています。
「かくれフードロス」問題と解決への思い
「過熱蒸煎機」が完成した時に私と父、吉岡の3人が真っ先に考えたのは、「社会の役に立てられないか」ということでした。そこで食品メーカーを中心にヒアリングにいくと、世の中にあまり知られていないものの、深刻な問題である「かくれフードロス問題」の存在を知ります。より詳しく話を聞いていく中で、「過熱蒸煎機」が問題解決に貢献できるのではないかと考え、「かくれフードロス」と本格的に向き合うことを決めました。
一般的に認知されている「フードロス」は製品の売れ残りや食べ残しを指しますが、「かくれフードロス」はより深刻な問題をはらんでいます。かくれフードロスは、主に製造工程で発生している野菜の可食部を残す切れ端や、皮や芯など不可食部などの食品残渣(ざんさ)、農家や農業法人などで発生する規格外農作物や生産余剰農作物なども含むからです。一般的なフードロスを1としたら、かくれフードロスは約4倍に上るほど膨大なものになっています。さらに処理費用も膨大で、ある食品メーカーでは、年間数千万円から数億円かっているそうです。
「過熱蒸煎機」自体は、食材を乾燥、殺菌させる装置です。同様の目的で使われる「フリーズドライ」や「熱風乾燥機」と比べると、低ランニングコスト、短時間かつ連続で乾燥が行えて、さらに殺菌まで同時にできる点が特徴になります。さらに「過熱蒸煎機」を使えば、おいしく高栄養化の「過熱蒸煎パウダー」にすることが可能です。その結果、これまで捨てていたものをパウダーという食資源としてアップサイクルできるので、かくれフードロス問題解決のための持続可能な循環型システムが作れると考えています。
「食」にまつわる職業を選んできた理由
私自身は「食にまつわる仕事をしたい」と子供の頃から決めていました。女子栄養大学に進学し、アルバイトも食品関連を選び、新卒で入った会社もデパ地下などに出店するお惣菜店を運営する企業でした。その後は、父が創業した食品製造会社に勤め、老舗和菓子メーカーに出向、転籍すると商品企画や新ブランドの立ち上げに従事しました。起業する直前は、当時、父が経営していた過熱水蒸気オーブンの開発会社で営業をしていました。その会社で私の上司として働いていたのが弊社取締役の吉岡久雄です。一環して「食」にまつわるキャリアを歩んできたのは、きっと子供の頃から見てきた父の仕事をする姿が、「安心・安全な食品を作る」という理想を追いながらも、楽しそうだったからかもしれません。父もまた業種は変わりながらも、常に事業を通じた社会課題の解決を考えながら、「食」にまつわる仕事をしてきました。そういう面では、弊社は私が立ち上げた会社ではありますが、根底には相談役である父の考えや思い受け継いでいる部分も数多くあります。
ビジネス面での勝ち筋を見据えた上での理念経営
社会課題の解決を掲げる弊社ですが、ビジネス面での成功もしっかりと目指しています。事業の大きな柱になると考えている過熱蒸煎機の販売については、既存技術と比較した場合に競合優位性が強みです。フリーズドライや熱風乾燥機による乾燥時間は最大24時間かかるのに対して、過熱蒸煎機では最大10秒程度で済みます。また、既存技術では乾燥のみしかできないものの、過熱蒸煎機なら同時に殺菌まで可能です。ランニングコストも、3分の1で済み、導入コストも数億円するフリーズドライの機器と比べれば1,500万円からとなります。この競合優位性を活かしてニッチながらもブルーオーシャンといえる市場を開拓していきたいと考えています。
また、かくれフードロスに関して切実な課題を抱える業界が3つあり、有力な市場になっていくのではないかとみています。その1つが日々大量の食品残渣が食品メーカー業界です。過熱蒸煎機を導入することで、産業廃棄物のコストを削減したい、SDGsに取り組みたいという課題を同時に解決できます。2つ目が、規格外農作物が大量に発生する農業法人、生産者、食品の下処理工場などです。廃棄コストを削減できることが最大のニーズになりますが、パウダー化により、これまで捨てていた規格外品、出荷調整品などの未利用資源を収益化できる状態に転換することも可能になります。最後、3つ目が粉末食品の製造メーカーです。粉末製品の乾燥・殺菌工程を、従来の技術から過熱蒸煎に置き換えることで、生産効率アップ、品質向上ができます。
食品残渣は重量もあり、非常に腐りやすいため、再利用などのために運搬しにくいことが捨てられていく理由の1つです。もしそうした現場に過熱蒸煎機を導入してもらえば、腐らせることなくパウダー化することが可能です。パウダー化すれば約10分の1に軽量化でき、さらに長期保存が可能になるので、アップサイクルの可能性も広がるでしょう。現段階ではパウダー化したものを弊社で買い上げ、そのパウダーを必要としている食品メーカーに販売しています。将来的にはパウダーの製造、販売、商品化という循環型の市場を作りあげていくのが目標です。
過熱蒸煎機を使えば、人参の皮や白菜の芯でも、栄養素やおいしさをそのままにした食べられるパウダーが作れます。さらなるニーズを掘り起こすために、カレーに入れたり、ドレッシングやふりかけにしたり、練り込んでパンにしたりと、食品メーカーさんにご協力を頂きながら新たな用途を研究開発しているところです。
理念への共感が連鎖してビジネスが拡大
かくれフードロスは年間約2,000万トン、1日当たりにすると約5.5万トン出ており、弊社の過熱蒸煎機がお役に立てる市場だと考えています。もし仮に1%でもシェアを獲得できれば、過熱蒸煎機の販売だけで年間約10億円の売上が見込めるようになります。
また、パウダー化による新たなビジネスチャンスも出てきます。かくれフードロスのうち、事業系廃棄物で飼料や肥料に再利用されているものを除くいた原料をすべてパウダー化した場合の想定は68万トンです。もし、そのパウダーが1kg1,500円で取引されるようになれば、1兆200億円の市場規模になります。このうちの1%に当たる約100億円を将来的な売上目標しています。
過熱蒸煎機を使うことで今まで捨てられていたもの「食材」として活用できるという切り口は、ウクライナ問題の影響で食品価格が上がっている昨今では、より共感いただける部分だと思います。実際、大変ありがたいことに「社会課題の解決」という点で多くのご共感とご協力をいただけています。現在は本社の中にラボがあり、そこでお客様の依頼を受けて実験を行っているところです。「うちの規格外の野菜をパウダーにしてみたい」といったご依頼を大手の食品メーカーからいただくことも増え、その実験で頂く費用も弊社の売上を支えています。その実験を重ねていく中で、装置が売れ、装置の販売先からは弊社がパウダーを仕入れて、今度は弊社がパウダーを欲しがるメーカーに売る、といった形で売り上げを作っていくイメージです。
地元埼玉のかくれフードロス問題解決を目指して
2020年に創業したばかりで、まだまだこれからの弊社ですが、一定の大きさがある自社工場を持つことが次の目標になります。弊社がある埼玉は非常に食品工場が多い地域で、首都圏の台所といった立ち位置です。都心で展開しているお店のセントラルキッチンや、大手の食品企業の工場があることから、全国的に見てもかなり多くのかくれフードロスが発生している地域です。自社工場を構え、埼玉近隣で発生している残渣を引き受けることで、地域貢献をしながらビジネスを回していけるのではないかと考えています。さらに自社工場により処理・製造できる量が増えれば、パウダー製造、販売、商品企画などに繋げていくサイクルもスピードアップするので、さらなる好循環を作れると思っています。
会社組織としては、たった4人の小さな組織なので、企業カルチャーのようなものはありませんが、情熱と思いを持った人たちの集まりだと感じています。採用については、私と一緒にチームとして目標に向けてコミットしていただける、幹部候補となりうる方に来て頂きたいと考えています。
「かくれフードロス」の解決という大きな目標を掲げているので、思い描いているビジネススキームをきちんと循環させるようにして、それを世の中に拡大していくことが私の役割だと思っています。いまはその段取りをしている段階になりますが、一歩ずつ、信頼と理解を得ながら、確実に進んでいきたいと思っています。
会社概要
社名 | ASTRA FOOD PLAN 株式会社 |
創立年 | 2020年 |
代表者名 | 加納 千裕 |
資本金 | 2,999万円 |
URL |
https://www.astra-fp.com/
|
本社住所 |
〒354-0024 |
事業内容 | ・食品加工機械の研究開発、販売 ・食品の開発、製造、販売 ・食品関連事業のコンサルティング 具体的には以下の事業を行っているフードテックベンチャー ①過熱蒸煎機®の販売 過熱蒸煎機®は、過熱水蒸気で低コストで栄養価を保ちながら大量に食品を乾燥・殺菌できる食品加工装置です。野菜の芯や皮、ヘタをはじめとする食品残渣等を付加価値の高い食材にアップサイクルすることができる。 ②過熱蒸煎機®で製造するパウダーの販売 過熱蒸煎機®で製造した食品粉末を一部販売しています。 |
会社沿革
2020年 | 設立 |
2021年 | 過熱蒸煎機の特許出願 |
2022年 | 過熱蒸煎機の発売 |
2022年 | 埼玉県富士見市の本社内にラボ設立 |
ASTRA FOOD PLAN 株式会社の経営資源引継ぎ募集情報
人的資本引継ぎ
埼玉県
東京都
神奈川県
社会課題の解決を事業化するベンチャーが幹部候補を募集
公開日:2023/02/10
※本記事の内容および所属名称は2023年2月現在のものです。現在の情報とは異なる場合があります。
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