栃木・宇都宮市
栃木 ・ 宇都宮市
引継ぎ実績あり
次世代を育て業界を牽引する保険代理店のホープ
株式会社ALLBLUE
縁ある人の幸せを支え守り抜く「士魂商才」の経営と提案を実践
経営理念
「地域社会と共に歩み、信頼を礎にしたサービスで人々の生活を支える。」
経営方針
- 地域に根ざしたサービス提供
地元に密着し、地域特有のニーズに応じたきめ細やかな保険サービスを提供。 - 信頼の構築
長期的な信頼関係を築くため、誠実で透明なコミュニケーションを徹底。 - 迅速な対応力
お客様の声に耳を傾け、迅速かつ的確な対応を実現する。 - 地域貢献活動
地域社会への貢献を大切にし、ボランティア活動や地域イベントへの積極的な参加を推進。 - 従業員の幸福追求
従業員が働きやすい環境を整備し、幸せな職場づくりを通じて顧客にも価値を提供。
代表者メッセージ
「次の世代へ挑戦し続ける企業」
保険は、突然の出来事や予期せぬ事態に対する「安心」を提供し、生活の基盤を支える大切な制度です。
私たちの使命は、最適な保険商品を提案し、選択と利用をサポートすることで、大切なお客様に安心して生活していただくことだと考えています。
専門的な知識と豊富な経験を糧に、皆様一人ひとりのニーズに真摯に向き合い尽力しています。
また、弊社では地域社会との関わりを重視しています。地域の皆様との絆を深め、信頼され・愛される存在となることを目指しています。皆様と共に、明るく希望に満ちた未来を築いていきたいと願っています。
どんな些細な疑問や不安でも、お気軽にお問い合わせください。常に親身な対応、徹底したサポートをお約束します。
今後とも皆様のご愛顧の程、宜しくお願いいたします。
代表取締役 山下 勇斗
私たちのこだわり
お客様の「安心のパートナー」として寄り添う代理店
弊社は、2024年に創業した保険代理店です。
保険会社にはそれぞれ赤・緑などのコーポレートカラーがあり、弊社の取り扱う東京海上日動火災保険・東京海上日動あんしん生命のカラーは「青」です。一社専属の保険代理店として、東京海上日動の理念を体現していく決意を込めてALLBLUEという社名を付けました。
弊社は、お客様と長期的な「安心できるパートナーになる」を目指しています。保険の専門家として、お客様の状況やライフスタイルに合わせたご提案により、お客様との信頼関係と、より良い未来を築いていく使命を全うしたいと考えています。
野球一筋の学生生活から銀行員へ
私は福岡県で生まれ、野球チームの監督をしていた父の影響で、物心ついた頃から野球を続けていました。中学2年生の時には栃木県に転居し、卒業後は高校野球強豪の作新学院高校に進学しました。甲子園にも春・夏合わせて4回出場し、3年時には主将を務めました。野球を通して、身体を鍛えるだけでなく忍耐力などの精神力が培われたと思います。
その後、野球の特待生として法政大学に進学し、プロ野球選手や大手企業の実業団の選手を目指して、文字通り「野球一筋」の生活を送っていました。
しかし、大学3年の時に肩を負傷したことで、選手から学生コーチへと転向しました。就職活動含め自分の将来像として野球以外の姿を模索しなければなりませんでした。子どもの頃から描いていた野球人生と現実の違いから、「自分とは何か?」と考え抜いた時期でした。
正直苦しい時間でしたが、自分としっかり対話する良い経験となりました。考え抜いた結果、栃木県に貢献できる形で働きたいと思うようになりました。自己形成に深く関係する地域であり、自分が栃木県で働くことで育ててもらった恩返しができればとの考えからです。そして何より、これまでの自分を誰よりもそばで支えてくれた母を安心させてあげたいと思い、大学卒業後は地元の地方銀行に入行しました。
情熱ある社長からスカウトを受け保険代理店へ入社
地方銀行に入行後は、本店営業部に配属され、法人融資を担当しました。金融に関する知識や、企業の経営者とのコミュニケーションスキルを働きながら培い、仕事を通じて世の中の仕組みを学んでいきました。銀行員時代の最大の学びは、企業は絶えず変化を続ける「生き物」であるということです。大きく成長できたと思えば、外部環境の変化に対応できずに経営が傾くこともあり、厳しい環境下で生き残っていくには、健康的で変化に強い組織づくりが大事だということを肌で感じました。
銀行は、法人融資業務として、企業の血液となる資金を「輸血」し地域企業の健康を支えています。しかし、決算内容などから融資できない先はどうしても発生してしまいます。サポートをしたくてもできないお客様がいることに不甲斐なさやもどかしさを感じる場面が多くあり、「もう少し違った視点で顧客に寄り添い、地域に貢献できる仕事をしたい」と考えるようになりました。
懇意にしてもらっていた取引先の社長に転職の意向を報告したところ、「うちは候補にないのか」とスカウトいただき、2020年に宇都宮市にある保険代理店のへの転職が決まりました。
スカウトを受けたのは、保険の事業よりも、社長の顧客思いの姿勢や、情熱ある人間性を尊敬していたからです。「この社長についていきたい、社長のもとで学びたい」という強い気持ちが、未経験の業界への転職を後押ししました。
また、なぜスカウトしてくれたのかを当時の社長に聞いたことはありませんでしたが、当時は若く体育会系だった私に、「社内に新しい風を吹かせてくれるのではないか」と期待してくださったからかもしれません。
コロナ禍の経営不安を解消するため法人営業に注力
保険業界は未経験だったため、研修として東京海上日動に出向しゼロから学びなおし、10人中2、3人しか卒業できない2年間の研修で全国1位をキープできたことで、自信をつけることができました。
入社後は、保険募集人として活躍したいと意気込んでいましたが、入社時と同時期に新型コロナの感染が拡大し、対面での接客や訪問が難しい状況となってしまいました。ほかの営業マンはコロナを理由に訪問を断られてしまうと嘆いていましたが、今最も苦労し、先行きの見えない不安を抱えているのは人を雇用する経営者様であり、経営の安全性を高めることでお役に立ちたいと考え、法人営業に力を入れました。
保険ご契約は、お客様との長いお付き合いのはじまりであり、法人には会社、個人であれば人生を守る仕組みをご提案していきます。経営者の方は、お付き合いで保険に加入しているパターンも多く、見通しが立たないコロナ禍だからこそ、お客様の会社に最適な保険を見直していただきたいとご提案しました。訪問先のある中小企業では、大きな段ボールに大量の保険証券が入っていて、明らかに不要な保険契約が多数あったことから、私から保険の精査を願い出たこともあります。お客様の加入している保険を一つひとつ整理し、一覧にしてお客様に合う適切な保険のご提案により、保険料の削減につなげられたことで、喜んでいただけました。
保険を通じて、個人法人のお客様の将来の不安を解消する支えになり、コロナ禍ながら会社の業績アップにも貢献できたことで、保険代理店の仕事にやりがいを感じられるようになっていきました。
そして4年間勤務するうちに「主体的に保険業に関わりたい」と思うようになり、起業を決意します。私の身内に経営者はいませんでしたが、銀行員時代も生命保険代理店でも法人を担当する機会が多く、友人や知人にも経営者が多いことから、自分が経営者になることはごく自然な感覚でした。育てていただいた社長への感謝の気持ちを抱きつつ、独立に向けて少しずつ準備を始めることにしました。
運営者不在の就労支援施設を引き継ぐ
弊社設立前には、福祉事業所を運営する知人から相談があり、埼玉県内で就労支援の事業所2カ所を引き継ぐことになりました。その就労支援施設を運営していた以前の社長は、利用者とスタッフの3か月分の給料を未払いのまま音信不通となってしまい、市役所から相談され運営を肩代わりしていましたが、大変なので引き継ぎ先を探しているとのことでした。就労支援施設がなくなってしまえば、そこで働くスタッフと利用者就労の場所が失われてしまいます。「何とかしなければ」という社会貢献的な気持ちから、フランチャイズとして知人から運営を引き継ぐことにしました。
実務は経験豊富な現場スタッフに任せ、私は経営者としてコミュニケーションを密にとることを心がけることで、経営者の交代が社員の負担にならないように気を付けました。この事業所を運営したことで、私自身も経営者としての素養を身につけつつ運転資金も確保できたため、弊社設立のタイミングも2~3年早められたと思います。
設立前には、高校時代からの親友に背中を押してもらい、家族からも「頑張りなさい」と応援してもらえたことで勇気づけられ、2024年4月に東京海上日動の専属代理店として弊社を設立しました。
10年後も必要な、頼れる仲間を採用
創業時の社員は私を含めて3人でした。立ち上げメンバーの1人である専務は前職の先輩で、「歩く約款」と呼ばれるほど保険に詳しく、東京海上日動側からも信頼されている人財です。PCも得意でHP作成や名刺作成もできるため、いつも助けられています。
創業から現在までの半年の間に、さらに2名採用し、現在は5名体制です。2025年の1月にはもう1名入社を予定しており、熱意ある仲間を少しずつ増やしていっているところです。
営業スキルや対人能力はそれぞれ違い、自由に考え自力で成長できる人や、目標を設定し環境を整えることで力を発揮できる人もいます。採用時は、応募者の個性や働く社員とのバランスをみながら採用し、ロールプレイングや研修により知識を蓄え、アウトプットする教育をおこなっています。教育の内容はほかの保険代理店と同じごく一般的なものですが、10年後も必要な人財のみを採用しているところが、弊社の差別化につながっていると思います。
現代はネット社会で、情報があふれています。ネット型保険も充実しており、申し込みも手軽に済みますし、保険料が割安な商品も多くなってきています。ただ、ネット型保険は情報を自分で収集しなければならず、商品内容への理解が不十分なまま加入する恐れもあります。
結婚、子供の誕生、住宅購入などライフイベントによって必要となる保険は異なり、自分に合った保険を選ぶなら、できるかぎり信頼できる「人」に相談にのってほしいという人の方が多いのではないでしょうか。弊社では、お客様の担当者が人生に寄り添い、状況を精査して適切な商品を提案できるように努めています。
案件を共有し、お客様に最適な商品をご提案する仕組みづくり
保険は、けがや事故、災害など、お客様の人生で最も大変なときに支えとなる備えであり、他者を支えたいと思える、本当に優しい人間でなければ販売していけない商品だと私は思っています。お客様の人生の支えになる保険を提案するには、商品価値を理解するのは当然ながら、営業の私利私欲を除いてお客様のご要望に向き合うことが大事です。
弊社では、報酬率が多いものを社員が優先して販売しないように、案件を一人で持たせないようにしています。案件が出たタイミングで「何を提案しようとしているのか」「なぜその商品なのか」「お客様からどういう話があったのか」を必ず共有し、複数人で案件について話し合うことで、売上や報酬などの余分な考えを削ぎ落とし、本当にお客様のためになる意見や情報を出し合えるようにしています。ほかの社員のアドバイスが、個人では考えつかないようなヒントに結びつくこともあり、お客様の不安を解消したいという純粋な気持ちが、誠実なご提案につながっていきます。
この意見を出し合う仕組みに社員が慣れ、現在の社員が上席になったら、2人ずつ部下をもってもらい各パーティでこの共有の仕組みを展開してもらいたいと思っています。
今後、組織の核となっていくのは10人目までの社員であり、弊社の社員が10人になるまでは、採用は人柄を最重視し、お客様ファーストの組織拡大を進めていきたいと考えています。
理念と「士魂商才」の心構えが迷った時の指標に
2024年7月には不動産会社も設立し、現在は保険・就労支援・不動産の3つの柱で事業を行っています。弊社の開業からは半年ほどですが、経営や仕事を続けるうちに迷いが生じることは多々あり、私や社員が立ち返る指標として経営理念を掲げています。
弊社の経営理念は、「地域社会と共に歩み、信頼を礎にしたサービスで人々の生活を支える。」です。この理念は専務と2人で考えました。「お客様に信頼してもらえるような行動をしよう」という強い思いがあれば、お客様を基点としたご提案や、ご提案のための段取りがおのずと見えるはずであり、お客様から信頼していただければ、結果として商品も売れるのではないかと思うのです。まずは社員たちに理念を浸透させ、将来上席となった時には、部下に「迷ったら、経営理念を見て考えてごらん」と伝えいってほしいと思っています。
また私自身としては、武士の魂をもって商売の才を発揮する「士魂商才」のような思想や考え方が好きで、何のために、誰のために商売をしているかを考え続けることこそが保険を扱う上で大事だと思っています。周りの経営者様からは、よく「甘い」と言われますが、私や弊社に関わるすべての方が良くなるように、できるだけ多くの人を巻き込みながら経営をしていきたいと本気で思っています。
1人が10の幸せを持っていたら、2人に3つずつあげて、残り1つは新たな幸せのために積み重ねていけば、確実に世の中は良くなっていくはずです。ご縁やワンシーンを大事にしつつ、幸せを分けあいたいと願っています。
次の世代を育て、地域やお客様の信頼を守り続ける
弊社は、あと半年ほどで第1期目を終え、創業1年という区切りを迎えます。今後も保険、就労支援、不動産の3事業に集中し、お客様のためになるご提案をしていきたい考えです。
現在、保険代理店の業界は、代理店の保険募集人の高齢化が課題であり、代理店数を減らす動きも強まっています。小さな代理店は、大きな代理店と合併することが一般的になりつつある中、弊社ではあえてその流れから外れ、専属代理店を貫くことで生き残ろうとしています。高齢化と統合により、数が減りつつある保険代理店の中では、弊社は若手が集まる珍しい保険代理店であり、20代の代理店社長は、栃木県内では今のところ私しかいないそうです。代理店の統合が進む中での開業は、おそらく異例であり、開業時は保険会社側からの了承はなかなか得られませんでしたが、若手の私たちが次の世代を育てる大切さを訴え続けることで、特例のような形で開業を許されました。
ここ最近は、少子化や働き手不足で若手の保険募集人の採用が難しくなっています。今後も保険代理店の高齢化が進み、保険募集人を引退する方が増え続ければ、担当の入れ代わりとともに長年にわたりご愛顧いただいていたお客様が離れていってしまうかもしれません。引退する担当者が60代であれば、40年以上一緒に歩んできた家族のような関係性のお客様もいるはずです。お客様からすると、系列会社とはいえ、突然よく知らない代理店や担当がつくことで、不安になる方もいるだろうと思います。
そのような状況で、若手の私たちがお客様を引き継ぐ次の世代を育て、頼れる組織をつくることができれば、引退する保険募集人もお客様も、引き続き長く安心して保険代理店を利用いただけるはずです。
弊社が、引退する方のお客様を引き継げば、担当者1人あたり数十名のお客様を引き継ぐこととなり、二乗、三乗の数にも耐えられるような強い組織となれるようにしていきたいと思っています。
これからも、地域を守り、顧客を守り、引退されていく人たちの思いを引き継いでいきます。東京海上日動の期待にも応えられるように、「人」を大切にした組織づくりに励んでいきます。
お客様の「安心のパートナー」として寄り添う代理店
弊社は、2024年に創業した保険代理店です。
保険会社にはそれぞれ赤・緑などのコーポレートカラーがあり、弊社の取り扱う東京海上日動火災保険・東京海上日動あんしん生命のカラーは「青」です。一社専属の保険代理店として、東京海上日動の理念を体現していく決意を込めてALLBLUEという社名を付けました。
弊社は、お客様と長期的な「安心できるパートナーになる」を目指しています。保険の専門家として、お客様の状況やライフスタイルに合わせたご提案により、お客様との信頼関係と、より良い未来を築いていく使命を全うしたいと考えています。
野球一筋の学生生活から銀行員へ
私は福岡県で生まれ、野球チームの監督をしていた父の影響で、物心ついた頃から野球を続けていました。中学2年生の時には栃木県に転居し、卒業後は高校野球強豪の作新学院高校に進学しました。甲子園にも春・夏合わせて4回出場し、3年時には主将を務めました。野球を通して、身体を鍛えるだけでなく忍耐力などの精神力が培われたと思います。
その後、野球の特待生として法政大学に進学し、プロ野球選手や大手企業の実業団の選手を目指して、文字通り「野球一筋」の生活を送っていました。
しかし、大学3年の時に肩を負傷したことで、選手から学生コーチへと転向しました。就職活動含め自分の将来像として野球以外の姿を模索しなければなりませんでした。子どもの頃から描いていた野球人生と現実の違いから、「自分とは何か?」と考え抜いた時期でした。
正直苦しい時間でしたが、自分としっかり対話する良い経験となりました。考え抜いた結果、栃木県に貢献できる形で働きたいと思うようになりました。自己形成に深く関係する地域であり、自分が栃木県で働くことで育ててもらった恩返しができればとの考えからです。そして何より、これまでの自分を誰よりもそばで支えてくれた母を安心させてあげたいと思い、大学卒業後は地元の地方銀行に入行しました。
情熱ある社長からスカウトを受け保険代理店へ入社
地方銀行に入行後は、本店営業部に配属され、法人融資を担当しました。金融に関する知識や、企業の経営者とのコミュニケーションスキルを働きながら培い、仕事を通じて世の中の仕組みを学んでいきました。銀行員時代の最大の学びは、企業は絶えず変化を続ける「生き物」であるということです。大きく成長できたと思えば、外部環境の変化に対応できずに経営が傾くこともあり、厳しい環境下で生き残っていくには、健康的で変化に強い組織づくりが大事だということを肌で感じました。
銀行は、法人融資業務として、企業の血液となる資金を「輸血」し地域企業の健康を支えています。しかし、決算内容などから融資できない先はどうしても発生してしまいます。サポートをしたくてもできないお客様がいることに不甲斐なさやもどかしさを感じる場面が多くあり、「もう少し違った視点で顧客に寄り添い、地域に貢献できる仕事をしたい」と考えるようになりました。
懇意にしてもらっていた取引先の社長に転職の意向を報告したところ、「うちは候補にないのか」とスカウトいただき、2020年に宇都宮市にある保険代理店のへの転職が決まりました。
スカウトを受けたのは、保険の事業よりも、社長の顧客思いの姿勢や、情熱ある人間性を尊敬していたからです。「この社長についていきたい、社長のもとで学びたい」という強い気持ちが、未経験の業界への転職を後押ししました。
また、なぜスカウトしてくれたのかを当時の社長に聞いたことはありませんでしたが、当時は若く体育会系だった私に、「社内に新しい風を吹かせてくれるのではないか」と期待してくださったからかもしれません。
コロナ禍の経営不安を解消するため法人営業に注力
保険業界は未経験だったため、研修として東京海上日動に出向しゼロから学びなおし、10人中2、3人しか卒業できない2年間の研修で全国1位をキープできたことで、自信をつけることができました。
入社後は、保険募集人として活躍したいと意気込んでいましたが、入社時と同時期に新型コロナの感染が拡大し、対面での接客や訪問が難しい状況となってしまいました。ほかの営業マンはコロナを理由に訪問を断られてしまうと嘆いていましたが、今最も苦労し、先行きの見えない不安を抱えているのは人を雇用する経営者様であり、経営の安全性を高めることでお役に立ちたいと考え、法人営業に力を入れました。
保険ご契約は、お客様との長いお付き合いのはじまりであり、法人には会社、個人であれば人生を守る仕組みをご提案していきます。経営者の方は、お付き合いで保険に加入しているパターンも多く、見通しが立たないコロナ禍だからこそ、お客様の会社に最適な保険を見直していただきたいとご提案しました。訪問先のある中小企業では、大きな段ボールに大量の保険証券が入っていて、明らかに不要な保険契約が多数あったことから、私から保険の精査を願い出たこともあります。お客様の加入している保険を一つひとつ整理し、一覧にしてお客様に合う適切な保険のご提案により、保険料の削減につなげられたことで、喜んでいただけました。
保険を通じて、個人法人のお客様の将来の不安を解消する支えになり、コロナ禍ながら会社の業績アップにも貢献できたことで、保険代理店の仕事にやりがいを感じられるようになっていきました。
そして4年間勤務するうちに「主体的に保険業に関わりたい」と思うようになり、起業を決意します。私の身内に経営者はいませんでしたが、銀行員時代も生命保険代理店でも法人を担当する機会が多く、友人や知人にも経営者が多いことから、自分が経営者になることはごく自然な感覚でした。育てていただいた社長への感謝の気持ちを抱きつつ、独立に向けて少しずつ準備を始めることにしました。
運営者不在の就労支援施設を引き継ぐ
弊社設立前には、福祉事業所を運営する知人から相談があり、埼玉県内で就労支援の事業所2カ所を引き継ぐことになりました。その就労支援施設を運営していた以前の社長は、利用者とスタッフの3か月分の給料を未払いのまま音信不通となってしまい、市役所から相談され運営を肩代わりしていましたが、大変なので引き継ぎ先を探しているとのことでした。就労支援施設がなくなってしまえば、そこで働くスタッフと利用者就労の場所が失われてしまいます。「何とかしなければ」という社会貢献的な気持ちから、フランチャイズとして知人から運営を引き継ぐことにしました。
実務は経験豊富な現場スタッフに任せ、私は経営者としてコミュニケーションを密にとることを心がけることで、経営者の交代が社員の負担にならないように気を付けました。この事業所を運営したことで、私自身も経営者としての素養を身につけつつ運転資金も確保できたため、弊社設立のタイミングも2~3年早められたと思います。
設立前には、高校時代からの親友に背中を押してもらい、家族からも「頑張りなさい」と応援してもらえたことで勇気づけられ、2024年4月に東京海上日動の専属代理店として弊社を設立しました。
10年後も必要な、頼れる仲間を採用
創業時の社員は私を含めて3人でした。立ち上げメンバーの1人である専務は前職の先輩で、「歩く約款」と呼ばれるほど保険に詳しく、東京海上日動側からも信頼されている人財です。PCも得意でHP作成や名刺作成もできるため、いつも助けられています。
創業から現在までの半年の間に、さらに2名採用し、現在は5名体制です。2025年の1月にはもう1名入社を予定しており、熱意ある仲間を少しずつ増やしていっているところです。
営業スキルや対人能力はそれぞれ違い、自由に考え自力で成長できる人や、目標を設定し環境を整えることで力を発揮できる人もいます。採用時は、応募者の個性や働く社員とのバランスをみながら採用し、ロールプレイングや研修により知識を蓄え、アウトプットする教育をおこなっています。教育の内容はほかの保険代理店と同じごく一般的なものですが、10年後も必要な人財のみを採用しているところが、弊社の差別化につながっていると思います。
現代はネット社会で、情報があふれています。ネット型保険も充実しており、申し込みも手軽に済みますし、保険料が割安な商品も多くなってきています。ただ、ネット型保険は情報を自分で収集しなければならず、商品内容への理解が不十分なまま加入する恐れもあります。
結婚、子供の誕生、住宅購入などライフイベントによって必要となる保険は異なり、自分に合った保険を選ぶなら、できるかぎり信頼できる「人」に相談にのってほしいという人の方が多いのではないでしょうか。弊社では、お客様の担当者が人生に寄り添い、状況を精査して適切な商品を提案できるように努めています。
案件を共有し、お客様に最適な商品をご提案する仕組みづくり
保険は、けがや事故、災害など、お客様の人生で最も大変なときに支えとなる備えであり、他者を支えたいと思える、本当に優しい人間でなければ販売していけない商品だと私は思っています。お客様の人生の支えになる保険を提案するには、商品価値を理解するのは当然ながら、営業の私利私欲を除いてお客様のご要望に向き合うことが大事です。
弊社では、報酬率が多いものを社員が優先して販売しないように、案件を一人で持たせないようにしています。案件が出たタイミングで「何を提案しようとしているのか」「なぜその商品なのか」「お客様からどういう話があったのか」を必ず共有し、複数人で案件について話し合うことで、売上や報酬などの余分な考えを削ぎ落とし、本当にお客様のためになる意見や情報を出し合えるようにしています。ほかの社員のアドバイスが、個人では考えつかないようなヒントに結びつくこともあり、お客様の不安を解消したいという純粋な気持ちが、誠実なご提案につながっていきます。
この意見を出し合う仕組みに社員が慣れ、現在の社員が上席になったら、2人ずつ部下をもってもらい各パーティでこの共有の仕組みを展開してもらいたいと思っています。
今後、組織の核となっていくのは10人目までの社員であり、弊社の社員が10人になるまでは、採用は人柄を最重視し、お客様ファーストの組織拡大を進めていきたいと考えています。
理念と「士魂商才」の心構えが迷った時の指標に
2024年7月には不動産会社も設立し、現在は保険・就労支援・不動産の3つの柱で事業を行っています。弊社の開業からは半年ほどですが、経営や仕事を続けるうちに迷いが生じることは多々あり、私や社員が立ち返る指標として経営理念を掲げています。
弊社の経営理念は、「地域社会と共に歩み、信頼を礎にしたサービスで人々の生活を支える。」です。この理念は専務と2人で考えました。「お客様に信頼してもらえるような行動をしよう」という強い思いがあれば、お客様を基点としたご提案や、ご提案のための段取りがおのずと見えるはずであり、お客様から信頼していただければ、結果として商品も売れるのではないかと思うのです。まずは社員たちに理念を浸透させ、将来上席となった時には、部下に「迷ったら、経営理念を見て考えてごらん」と伝えいってほしいと思っています。
また私自身としては、武士の魂をもって商売の才を発揮する「士魂商才」のような思想や考え方が好きで、何のために、誰のために商売をしているかを考え続けることこそが保険を扱う上で大事だと思っています。周りの経営者様からは、よく「甘い」と言われますが、私や弊社に関わるすべての方が良くなるように、できるだけ多くの人を巻き込みながら経営をしていきたいと本気で思っています。
1人が10の幸せを持っていたら、2人に3つずつあげて、残り1つは新たな幸せのために積み重ねていけば、確実に世の中は良くなっていくはずです。ご縁やワンシーンを大事にしつつ、幸せを分けあいたいと願っています。
次の世代を育て、地域やお客様の信頼を守り続ける
弊社は、あと半年ほどで第1期目を終え、創業1年という区切りを迎えます。今後も保険、就労支援、不動産の3事業に集中し、お客様のためになるご提案をしていきたい考えです。
現在、保険代理店の業界は、代理店の保険募集人の高齢化が課題であり、代理店数を減らす動きも強まっています。小さな代理店は、大きな代理店と合併することが一般的になりつつある中、弊社ではあえてその流れから外れ、専属代理店を貫くことで生き残ろうとしています。高齢化と統合により、数が減りつつある保険代理店の中では、弊社は若手が集まる珍しい保険代理店であり、20代の代理店社長は、栃木県内では今のところ私しかいないそうです。代理店の統合が進む中での開業は、おそらく異例であり、開業時は保険会社側からの了承はなかなか得られませんでしたが、若手の私たちが次の世代を育てる大切さを訴え続けることで、特例のような形で開業を許されました。
ここ最近は、少子化や働き手不足で若手の保険募集人の採用が難しくなっています。今後も保険代理店の高齢化が進み、保険募集人を引退する方が増え続ければ、担当の入れ代わりとともに長年にわたりご愛顧いただいていたお客様が離れていってしまうかもしれません。引退する担当者が60代であれば、40年以上一緒に歩んできた家族のような関係性のお客様もいるはずです。お客様からすると、系列会社とはいえ、突然よく知らない代理店や担当がつくことで、不安になる方もいるだろうと思います。
そのような状況で、若手の私たちがお客様を引き継ぐ次の世代を育て、頼れる組織をつくることができれば、引退する保険募集人もお客様も、引き続き長く安心して保険代理店を利用いただけるはずです。
弊社が、引退する方のお客様を引き継げば、担当者1人あたり数十名のお客様を引き継ぐこととなり、二乗、三乗の数にも耐えられるような強い組織となれるようにしていきたいと思っています。
これからも、地域を守り、顧客を守り、引退されていく人たちの思いを引き継いでいきます。東京海上日動の期待にも応えられるように、「人」を大切にした組織づくりに励んでいきます。
会社概要
社名 | 株式会社ALLBLUE |
創立年 | 2024年 |
代表者名 | 代表取締役 山下 勇斗 |
URL |
https://www.allblue8823.com/
|
本社住所 |
〒321-0904 |
事業内容 | 損害保険・生命保険代理店 |
会社沿革
2024年 | 創業 |
公開日:2024/12/03 (2024/12/19修正)
※本記事の内容および所属名称は2024年12月現在のものです。現在の情報とは異なる場合があります。
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