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引継ぎ実績あり
利用者の生きがいと
株式会社キョーエイ・シニア
経営再建の要因になった思いやりと優しさをもっとも重視する「人情経営」とは?
経営理念
地域に根ざし地域の皆様と共に
キョーエイグループは、介護事業を通じて地域に密着したきめ細かいサービスを行うことで社会的に弱い立場の方々が泣かされることがないような世の中を作ります。
そしてキョーエイグループの職員は全ての皆様方に明るく、そして常に感謝の気持ちを持って接し、かゆいところに手が届くサービスを行うことを目指します。
代表者メッセージ
人として生きる喜びを分かち合い、年齢や人種、障がいの有無に関わらず、家族のようにふれ合える介護を目指しています。
私自身、人が好きであり、一人ひとりが人生をより豊かに過ごせるように支援することが生きがいとなっています。その中には自己満足もあるかもしれません。しかし、行動せずに後悔するよりも、まずチャレンジをして利用者さんとともに試行錯誤を重ねていくことで、お互いに楽しく有意義なものにしていけるだろうと考えています。これからも一人ひとりが人生をより豊かに過ごせるように支え、応援し続けていきます。
弊社で働く方も、入居されている方も、共に生きて、共に考え続ける仲間であってほしいと願っています。
代表取締役 児林 直樹
私たちのこだわり
今後の需要を見据え介護事業へシフト
弊社が所属しているキョーエイグループは、母が副業として始め、個人事業として立ち上げたプラスチックやゴムの加工業からスタートしています。公務員だった父が事業を手伝うようになり、1987年に「共栄商会」として法人化されました。加工業を営んでいた当時は、グループホームや作業所などと業務提携をしており、障がい者支援関係の繋がりもこの頃からありました。その後、缶詰の販売など様々な事業部を設け事業を拡大していきましたが、国内製造業の生産加工拠点が日本から中国等へと移転されるのに伴い、斜陽になっていったこともあり、先々の需要を見据え、高齢者向けの介護事業へとシフトしていきました。
一方、私は学校を卒業後、家業を手伝いながら様々な職を経験し、先輩が経営する老人ホームでフットワークの軽さを活かして営業の手伝いを始めました。
その頃には、会長である父がグループ内で既に老人ホームの事業を開始しており、会長と暮らしていた弟もその事業に携わっていました。父や弟と同じ業界で2年ほど仕事を続けるうちに、家族から「戻ってきたら」という声がかかり、37歳の時に入社しました。同時期には、介護が必要となった身内がいたり、近隣に住む高齢者が自宅内で倒れ搬送されたりするなど、身近なところで介護施設の必要性や有難さを実感する場面が多くあり、高齢者を見守り、安心して過ごしてもらえるような場所をつくりたいと考えるようになりました。
思いやりとあたたかさで再出発を見守る
2010年頃には社長に就任しましたが、経営状況としては最悪な状態でした。介護福祉施設の収益は入居率で決まり、その損益分岐点はだいたい60%だと言われていますが、当時の入居率はそれを下回るでした。なぜ入居率が低いのかを分析してみたところ、営業が不充分であることと、入居者の選り好みをしていること、この二つが原因であると思い至りました。
まずは入居率を伸ばすため、自ら営業活動を始めました。前職の老人ホームでも営業職を務め自信があったことから、病院や市役所など介護に結びつきそうな施設や事業所を足で回り、信頼関係を築いていきました。
営業先の一つとして刑務所関連施設に足を運ぶうちに、刑務所内でも受刑者の高齢化が深刻になっている現状を知りました。出所間近にも関わらず、迎えに来る身内がいない、家に帰れないという高齢受刑者は想像以上に多く、介護施設としてできる限りのことをしたいと考え、身元引受人のいない高齢受刑者を受け入れることにしました。
高齢受刑者の入居を引き受けるうちに、出所者の就労への協力もお願いされるようになり、現在は入居者と就労の両面で出所者を迎え入れています。介護を通じて他者の思いやりやあたたかさに触れ、世の中に馴染んでもらえるように取り組んでいるところです。あえて公表はしていませんが、今まで大きなトラブルもありません。病院や役所などとも協力関係にあることから、紹介者や利用者さんもかえって安心してもらえているのだと思います。
就労支援の登録社数は、大阪府内でも全国でも増えてきているようです。困っている方に手を差し伸べるのが福祉の本来の意義であり、生活を見守り支えるということは、再犯防止の観点だけではなく、人らしく生きる幸せを共に探すことでもあると思います。受け入れの間口を広げることは、支援の視野と幅を広げ固定概念を払拭するきっかけにもなり、弊社にとっても必要なステップでした。
社長直通のホットラインで日頃から何でも言い合える関係性
現在のキョーエイ・シニアのスタッフは34人です。会長の父が築いてきた社内文化と、自分が培ってきた経験や視点は異なることから、文化を知り今後も発展させていくために今もなお勉強しているところです。介護は、スタッフの笑顔とチームワークが利用者さんの過ごしやすさに直結します。雇用する側の責任としてスタッフにも家族がいることを常に胸に留め、日頃のスタッフの活躍に改めて感謝したいと思います。
介護の現場や社内は会話がしやすく、利用者さんやスタッフが自然と交流を深められる環境になっています。私自身も日頃から利用者さんやスタッフとコミュニケーションをとることで声をかけやすい関係性を築き、困ったときにはいつでも頼ってもらえるように、各施設に私の携帯番号を貼り出しています。早朝にかかってくる電話が比較的多く、対応が大変なこともありますが、思っていることを遠慮なく言ってくれるような間柄になれたことを嬉しく思っています。スタッフにも思いやりを持って接してほしいと思っているので、私が「いつでもウェルカム」という姿勢を率先して見せることで、意識してもらおうとしています。
人に寄り添い、生きがいを共に見つける運営方針
不定期に開催している入居者向けのイベントでは、スタッフや私が寿司職人の格好をして、握るふりをして寿司を振る舞ったり、ノンアルコールのビールで乾杯をしたりして、入居者の方に喜んでもらっています。業者に委託している通常の給食では、食中毒の観点から生ものを出すことができません。しかし食べることは楽しみの一つでもあり、利用者さんや入居者さんの生きがいのためにも、柔軟に対応していくことは必要だと思っています。
看取りの時も同じです。以前、自分の死期を悟った入居者の方が「カレーパン食べたい」「自分で選びたい」と話してきたので、商店街に付き添い、パン屋でカレーパンを買って食べたということがありました。現場のヘルパーさんにはかなり怒られましたが、食べたいものを自分で買いたいという最期の願いを叶えられたことで、その方は後悔を残さず旅立てただろうと思っています。一人ひとりに一生懸命に寄り添うことが、私たちにできる最大限の支援だろうと考えています。
利用者の人柄や特性を認め合える共生型サービスを提供
大阪は生まれ育った地元でもあり、事業のほか奉仕活動などの取り組みで地域の方と協働するうちに、個々や共同体の結びつきにより福祉が成り立っていることを改めて感じるようになりました。
そういった関係性の中で弊社が多くの地域の方に利用してもらえているのは、体裁よりも利用しやすさを追求しているからだと思います。ここ最近では、地域の方がより利用しやすい施設を目指して、高齢者と障がいのある方が通所できる共生型生活介護1号店を開設しました。
これまで、障がい者は65歳を区切りとして介護施設を探し移らなければならず、せっかく友達ができても離れなければなりませんでした。年をとっても通いなれた事業所で過ごせることで、利用者さんに負担がかかることがないのが一番のメリットです。また共生型サービスの導入により、年齢や世代の垣根を超えてふれ合えるようになることで、閉鎖的になりがちな環境に活気が生まれ、それぞれの人柄や特性を理解し認め合うコミュニティを地域の中に形成できるだろうと考えています。
大阪府内ではこの取り組みを行っている事業所は未だ少なく、利用したいという声も多いため、今後も伸ばしていきたいと考えています。複雑化する福祉サービスの需要にさらに対応できるようにしながら、地域の「共生」を促していく端緒になればと思っています。
承継に関しては、会長が私にバトンタッチしたように、グループ内で働く私の息子たちに教えながら引継ぎ、そのほかの業務も適した人財に委ねられるようにしていきたいと考えています。
今後の需要を見据え介護事業へシフト
弊社が所属しているキョーエイグループは、母が副業として始め、個人事業として立ち上げたプラスチックやゴムの加工業からスタートしています。公務員だった父が事業を手伝うようになり、1987年に「共栄商会」として法人化されました。加工業を営んでいた当時は、グループホームや作業所などと業務提携をしており、障がい者支援関係の繋がりもこの頃からありました。その後、缶詰の販売など様々な事業部を設け事業を拡大していきましたが、国内製造業の生産加工拠点が日本から中国等へと移転されるのに伴い、斜陽になっていったこともあり、先々の需要を見据え、高齢者向けの介護事業へとシフトしていきました。
一方、私は学校を卒業後、家業を手伝いながら様々な職を経験し、先輩が経営する老人ホームでフットワークの軽さを活かして営業の手伝いを始めました。
その頃には、会長である父がグループ内で既に老人ホームの事業を開始しており、会長と暮らしていた弟もその事業に携わっていました。父や弟と同じ業界で2年ほど仕事を続けるうちに、家族から「戻ってきたら」という声がかかり、37歳の時に入社しました。同時期には、介護が必要となった身内がいたり、近隣に住む高齢者が自宅内で倒れ搬送されたりするなど、身近なところで介護施設の必要性や有難さを実感する場面が多くあり、高齢者を見守り、安心して過ごしてもらえるような場所をつくりたいと考えるようになりました。
思いやりとあたたかさで再出発を見守る
2010年頃には社長に就任しましたが、経営状況としては最悪な状態でした。介護福祉施設の収益は入居率で決まり、その損益分岐点はだいたい60%だと言われていますが、当時の入居率はそれを下回るでした。なぜ入居率が低いのかを分析してみたところ、営業が不充分であることと、入居者の選り好みをしていること、この二つが原因であると思い至りました。
まずは入居率を伸ばすため、自ら営業活動を始めました。前職の老人ホームでも営業職を務め自信があったことから、病院や市役所など介護に結びつきそうな施設や事業所を足で回り、信頼関係を築いていきました。
営業先の一つとして刑務所関連施設に足を運ぶうちに、刑務所内でも受刑者の高齢化が深刻になっている現状を知りました。出所間近にも関わらず、迎えに来る身内がいない、家に帰れないという高齢受刑者は想像以上に多く、介護施設としてできる限りのことをしたいと考え、身元引受人のいない高齢受刑者を受け入れることにしました。
高齢受刑者の入居を引き受けるうちに、出所者の就労への協力もお願いされるようになり、現在は入居者と就労の両面で出所者を迎え入れています。介護を通じて他者の思いやりやあたたかさに触れ、世の中に馴染んでもらえるように取り組んでいるところです。あえて公表はしていませんが、今まで大きなトラブルもありません。病院や役所などとも協力関係にあることから、紹介者や利用者さんもかえって安心してもらえているのだと思います。
就労支援の登録社数は、大阪府内でも全国でも増えてきているようです。困っている方に手を差し伸べるのが福祉の本来の意義であり、生活を見守り支えるということは、再犯防止の観点だけではなく、人らしく生きる幸せを共に探すことでもあると思います。受け入れの間口を広げることは、支援の視野と幅を広げ固定概念を払拭するきっかけにもなり、弊社にとっても必要なステップでした。
社長直通のホットラインで日頃から何でも言い合える関係性
現在のキョーエイ・シニアのスタッフは34人です。会長の父が築いてきた社内文化と、自分が培ってきた経験や視点は異なることから、文化を知り今後も発展させていくために今もなお勉強しているところです。介護は、スタッフの笑顔とチームワークが利用者さんの過ごしやすさに直結します。雇用する側の責任としてスタッフにも家族がいることを常に胸に留め、日頃のスタッフの活躍に改めて感謝したいと思います。
介護の現場や社内は会話がしやすく、利用者さんやスタッフが自然と交流を深められる環境になっています。私自身も日頃から利用者さんやスタッフとコミュニケーションをとることで声をかけやすい関係性を築き、困ったときにはいつでも頼ってもらえるように、各施設に私の携帯番号を貼り出しています。早朝にかかってくる電話が比較的多く、対応が大変なこともありますが、思っていることを遠慮なく言ってくれるような間柄になれたことを嬉しく思っています。スタッフにも思いやりを持って接してほしいと思っているので、私が「いつでもウェルカム」という姿勢を率先して見せることで、意識してもらおうとしています。
人に寄り添い、生きがいを共に見つける運営方針
不定期に開催している入居者向けのイベントでは、スタッフや私が寿司職人の格好をして、握るふりをして寿司を振る舞ったり、ノンアルコールのビールで乾杯をしたりして、入居者の方に喜んでもらっています。業者に委託している通常の給食では、食中毒の観点から生ものを出すことができません。しかし食べることは楽しみの一つでもあり、利用者さんや入居者さんの生きがいのためにも、柔軟に対応していくことは必要だと思っています。
看取りの時も同じです。以前、自分の死期を悟った入居者の方が「カレーパン食べたい」「自分で選びたい」と話してきたので、商店街に付き添い、パン屋でカレーパンを買って食べたということがありました。現場のヘルパーさんにはかなり怒られましたが、食べたいものを自分で買いたいという最期の願いを叶えられたことで、その方は後悔を残さず旅立てただろうと思っています。一人ひとりに一生懸命に寄り添うことが、私たちにできる最大限の支援だろうと考えています。
利用者の人柄や特性を認め合える共生型サービスを提供
大阪は生まれ育った地元でもあり、事業のほか奉仕活動などの取り組みで地域の方と協働するうちに、個々や共同体の結びつきにより福祉が成り立っていることを改めて感じるようになりました。
そういった関係性の中で弊社が多くの地域の方に利用してもらえているのは、体裁よりも利用しやすさを追求しているからだと思います。ここ最近では、地域の方がより利用しやすい施設を目指して、高齢者と障がいのある方が通所できる共生型生活介護1号店を開設しました。
これまで、障がい者は65歳を区切りとして介護施設を探し移らなければならず、せっかく友達ができても離れなければなりませんでした。年をとっても通いなれた事業所で過ごせることで、利用者さんに負担がかかることがないのが一番のメリットです。また共生型サービスの導入により、年齢や世代の垣根を超えてふれ合えるようになることで、閉鎖的になりがちな環境に活気が生まれ、それぞれの人柄や特性を理解し認め合うコミュニティを地域の中に形成できるだろうと考えています。
大阪府内ではこの取り組みを行っている事業所は未だ少なく、利用したいという声も多いため、今後も伸ばしていきたいと考えています。複雑化する福祉サービスの需要にさらに対応できるようにしながら、地域の「共生」を促していく端緒になればと思っています。
承継に関しては、会長が私にバトンタッチしたように、グループ内で働く私の息子たちに教えながら引継ぎ、そのほかの業務も適した人財に委ねられるようにしていきたいと考えています。
ツグナラ専門家による紹介
担当専門家:税理士法人トレイス 税理士法人トレイスの詳細
高齢者の安心な場所作りに力を注ぐ介護事業を行う企業様です。営業活動による信頼関係構築と入居率改善に取り組み、高齢受刑者の問題に目を向け身元引受人のいない方々を受け入れるなど出所者の就労支援も行われています。スタッフへの思いやりと利用者の過ごしやすさを重視され、地域との協力や共生型サービスの導入で福祉を促進し次世代承継と適切な人材委託で事業発展を目指されています。
会社概要
社名 | 株式会社キョーエイ・シニア |
創立年 | 2007年 |
代表者名 | 代表取締役 児林 直樹 |
資本金 | 300万円 |
URL |
http://www.kyoei-gr.co.jp/about/index.html
|
本社住所 |
〒579-8063 |
事業内容 | 高齢者専用賃貸住宅 住宅型有料老人ホーム 高齢者住宅の企画・開発・管理 運営マネージメント・FC事業 |
事業エリア |
デイサービスひのき(共生型生活介護) 〒〒579-8041 |
雀雀の郷(住宅型有料老人ホーム) 〒〒579-8063 |
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ひのき苑(住宅型有料老人ホーム) 〒〒579-8041 |
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マヤ・レジデンス瓢箪山(住宅型有料老人ホーム) 〒〒579-8045 |
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まごのて花園(高齢者専用賃貸住宅) 〒〒557-0033 |
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ひよりレジデンス(住宅型有料老人ホーム) 〒〒581-0842 |
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天寿の里(住宅型有料老人ホーム) 〒〒631-0012 |
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雀の郷 〒〒914-0036 |
会社沿革
2007年 | 株式会社キョーエイ・シニア設立 |
株式会社キョーエイ・シニアの経営資源引継ぎ募集情報
公開日:2023/01/26 (2024/06/05修正)
※本記事の内容および所属名称は2024年6月現在のものです。現在の情報とは異なる場合があります。
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