代表者メッセージ

弊社は国家資格を取得した「柔道整復師」「はり師・きゅう師」が施術をおこなう鍼灸整骨院を4施設（しろくま鍼灸整骨院、ライオンはりきゅう整骨院、オレンジはりきゅう整骨院、たんぽぽはりきゅう整骨院）、野球用品を主に扱うスポーツ用品の販売店を1店舗（ライオンスポーツ）、エステティシャン、エステティックサロンの理美容店を1店舗（TOTAL BEAUTY Season.）、ネイルサロン、まつげエクステのサロンを1店舗（Cristallin East）の合計7店舗を運営しています。

関連性のない事業を展開しているわけではなく、地域の皆様にいきいきと自分らしく生きるための心身（こころ）の健康をサポートするという思いで事業を展開しています。鍼灸整骨院では、怪我の発生から治癒、さらにアフターケアやパフォーマンスの向上、怪我の予防まで、幅広い範囲でのサポートをおこない、専任のスタイリスト、エステティシャンによる全身美容として、ヘア・エステ・マツエク・ネイルに至るお客さまの全身の「美」を追求します。肌や身体、心の特徴や状態を把握したうえで、手技や用具を用いて、心地よさや安らぎから心の健康も維持します。心身（こころ）の健康をサポートは、患者様・お客様に寄り添ったサービスでもあります。弊社がここまで多種多様な事業展開が出来ていることも社員一人一人が創業の精神、経営理念を主体的にサービスに結び付けてくれています。様々なご縁によって事業に参画いただき、お客様を第一に考えながら互いに研鑽し高め合うことで今の素晴らしい組織となりました。

弊社の社員は、ほとんどが新卒入社でもあります。元々学生の頃からお店を利用、通院する中で、学生アルバイトを経て入社してきた人などサービスを体感した人が大半を占めているのも特徴的な点かもしれません。そのこともあって、学生の頃から施術をしていたこともあり、心身（こころ）の健康をサポートする中で兄弟・家族のような関係といっても過言ではありません。弊社の人財育成の方針に「プロフェッショナルを育てる」というものがあります。これは永く患者様・お客様に支持されるには、その道のプロフェッショナルであることは当然として更にその人でなければならないという「唯一無二の存在」である必要があると考えています。そうでなければお客様・患者様から大切なお金をいただくことはできません。新卒で入社した社員もプロフェッショナルに育て上げ、どこでも食っていける人財になって欲しいと思っています。こうした方針の結果として高校野球部トレーナー（作新学院高等学校）やプロゴルファーのトレーナーなど、専門性の高いお仕事をいただく機会が増えています。個の成長から組織の力へ、組織の力から個の成長へ永く地域に愛される企業を目指します。

スポーツに慣れ親しんだ天職のような創業経緯

弊社は2007年(平成19年)に創業しました。幼少期から身体を動かすことが好きでスポーツに慣れ親しんでいました。スポーツ選手の活躍は感動と勇気を与えるものでもあり、そんなスポーツ選手をサポートする仕事がしたいと思っていました。高校を卒業した後、スポーツトレーナーの専門学校へ進みスポーツをする人が最大限のパフォーマンスを発揮できるように、技術指導や健康管理、ケガの予防、リハビリなどの指導など専門的な知識を身に着け、鍼灸整骨院へ就職をしました。さらに技術の習得と向上を目指し、24歳の時には働きながら夜間の鍼灸学校（鍼灸とは、「はり」や「きゅう」を使って、体のツボを刺激することで人間本来が持つ自然治癒力を高め、健康回復を助けたり治療をおこなうもの。）に通いました。鍼灸整骨院の現場で学んだことを活かせることが励みになり、様々な知見を広げていくことで患者の役に立てればと充実した日々でした。お客様に接しながら研鑽を積む中で施設全体としてもっと良くしていきたいと考えるようにもなり、施設運営や会社の方針であったり自身で職場環境や理想を追求したサービスがやってみたいという想いから鍼灸院を創業を決意しました。

技術面での自信や理想のサービス、施設の設計など強い想いを秘めて独立開業をしました。創業間もない頃に最も信頼を寄せる現在の総院長と縁あって一緒に歩み出しました。ただ現実は厳しく当時の月売上は10万円ほどでした。家賃を引いたら手残りで3万円、残りを給料として分け合う形でした。開店のための準備や設備費用など創業者は夢と希望をもって事業の成功に向けて邁進していくものでもあり、創業時はとにかく24時間死に物狂いで働いていたことを記憶しています。そんな中、少しずつではありますが固定客も増えていき、地域金融機関から融資を受けて現在の本社を設立するに至った時の喜びはひとしおでした。

経営者として自己研鑽の日々

スポーツトレーナー、鍼灸院の技術を学んではきましたが、経営は皆無に等しく運営する中で必要なことから少しずつ学んでいきました。経営者の重要な仕事は、意思決定をすることであり、全て自分の責任と判断で決断しなければなりません。会社の業績を他人事にできない唯一無二の立場にいて、さらに、会社の業績は経営者の意思決定の連続で決まっていくものでもあり、結果を出さなければ社員の雇用や施設に掛かる諸経費を払うことも出来なくなります。技術を提供し対価をもらうサービスではありますが、経営者が適切な判断で施設の運営を進めなければ会社が成り立ちません。すなわち経営者の導く方向を間違えれば皆が路頭に迷ってしまいます。そのため、起業する際に会社の方針を決めることは熟考した後に慎重に進めました。

起業する際、理想の職場環境を目指して独立した経緯もあったので、お客様はもちろんのこと共に働く仲間もふくめ、経営の方針や環境作りなど最適な判断を下していかなければという想いは強くありました。施設に関しても、立地や建物への投資、償却費用もどんぶり勘定で高コストになってしまう失敗も糧にしたり、身体が資本のサービスでもあるので利益を出すよう管理し、少しでも多く社員に配分・還元できるように損益分岐点から財務全般は必死に勉強しました。そして何より社長と呼ばれるにふさわしい行動、所作などに気を配りました。経営においても新たなチャレンジを常に意識し取り組む日々で、充実感については今でもその想いを持ち続けています。幼少期からスポーツに慣れ親しんできたことから、勝負事や記録を作る・達成する、新たな技術を習得するなど挑むからには負けたくないという想いと、ちょっとのことではくじけない性格は幼いころから育まれてきたことが今に活きているのかもしれません。今まで経験したことのない状況を楽しみ、乗り越えようと思えるからこそ目標に柔軟に取り組めていることは自負しています。

社員と共に弊社のあるべき未来を考える

社員には「現状維持は退化する」と伝えています。

仮に現状維持の思考で維持ができたとしても、周りはどんどん進化していくので相対的に見ると後退してしまいます。それと、現状維持の心構えの人は目標が立てられません。厳しい言い方をすると現状維持しかできないと志も低くなり、目標も目指すところも明確に立てられず、物事を真剣に考え取り組むことが出来ません。それと、現状維持を良しとする組織やグループは類は友を呼ぶではないですが似たような人が自然に集まってしまうため、経営者が常に発信しています。
現在（2022年1月時点）で社員は約40名ほどいます。10～40代と年齢層は様々です。先ほどの言葉は年齢や経歴に関係なく全社員に向けて発信しています。弊社のビジネスは個人のスキルや対応力をお客様へサービスとして提供しています。そのため、同じサービスをし続けるのではなくお客様の体調やその日の環境に応じて対応し続けなければなりません。飽くなき探求心と何事にも挑戦すること、その環境を会社が用意し続けることが人財教育に繋がると考えています。緊張する場面に最大限の力を発揮できるように日々の研鑽が重要です。お客様に相対する際に少しでも気の緩みやルーチンワークのように”こなし”てしまうと意味がありません。またお客様に来店いただくために施術の瞬間を大切に応対することをしっかりと経験していくことが自己成長へと繋がります。そして、経営者は社員のチャレンジを応援し、チャンスを提供し失敗を受け入れることでお互いの気づきが生まれます。そして、少しでも成果が出れば還元することが経営者の役目だと思っています。

創業してから総院長と二人三脚でたくさんの難局を乗り越えてきました。組織として新たなステージへのステップアップに、2020年(令和2年)に初めて全社員参加の経営計画発表会を行いました。創業してから13年目でしたが経営計画発表の前に社員にアンケートを実施し、経営理念や方針に対して一人一人がどうあるべきかを問いました。さらに業績と社員満足を両立するために現状の課題を洗い出し、どんな解決方法があるかを皆で考え議論を重ねました。企業の存続は経営者の力だけではどうにもなりません。これからの未来を見据えた弊社の在り方についてみんなと考え抜く凄く貴重なものでもあり、継続していこうと考えています。これらの結果として「経営ビジョン」、「社員に求める姿」を改めて可視化し、社員の行動指針であるクレド10ヵ条を掲げました。経営計画は経営陣が現状の状態や社会情勢、市場環境などから導き出しますが、方針やクレドに関しては全社員と一緒になって作り上げたものでもあり皆の前で発表できた時は感極まりました。

理念や経営方針はただ壁に貼るだけでは浸透しません。復唱しただけでも言葉を覚えるだけでは意味がありません。個々が自覚をして実行・実践できるためにもことあるごとに直接伝えています。日々のコミュニケーションの中で社員にとって各自の行動と直結するクレドをベースに接しています。