沖縄県で地域コンサルタントとして活動するカナイ経営経営研究所代表の比嘉智明氏のコンサルタントとしての日常を切り取る連載第1回。初回は地域コンサルタントとしての活動内容や、実際に行っている内容について語ります。
沖縄県で地域コンサルタントとして活動するカナイ経営経営研究所代表の比嘉智明氏のコンサルタントとしての日常を切り取る連載第1回。初回は地域コンサルタントとしての活動内容や、実際に行っている内容について語ります。
カナイ経営経営研究所代表の比嘉智明氏は、沖縄県内でコンサルタント会社を運営されています。ITコーディネータ、中小企業診断士として、経営全般のコンサルテーション、システム導入などのITコンサルテーションを行っていらっしゃいます。
具体的にどんな活動をしているかですが、大きく分けると、2つになります。
「事業者サポート」:事業進行の過程の問題や外的要因への対策、地域の課題への取り組み
「公的機関・金融機関との連携」:補完しながら連携し事業展開を進める
国や県と連携し、国策や自治体の施策など取り組める内容について企画立案しています。新型コロナウイルス感染拡大の中で事業が停滞している現状において、主にITの導入推進やDXの展開などについて、どの様な補助事業を実施するかなどを検討したりもしています。
大学卒業後は、都内の大手IT企業に就職はしていましたが地元沖縄で役に立てることが無いかということで様々な事案や事象に携わっていく中で、自主事業或いは経営コンサルティングで培ったノウハウを様々なところでフィードバックさせていただきながら、地域の課題解決に繋がることが出来ればと思っております。
サポートしてきた中で地域プロジェクトを一つご紹介させてください。県民の皆様にも馴染みがあるところで、琉球王朝時代から600年以上続く泡盛文化に関連したWebメディアの事業で「珠玉の島酒」があります。県内の皆様にもまだまだ知られていない、味覚や知覚をくすぐる隠れた魅力として、県内だけで46カ所の泡盛の酒造所が存在しています。泡盛は、大衆料理でも幅広く愛飲され、神事でも使用される地域性豊かな県内の大切な地域資源・文化財ともいえます。その泡盛も業界は消費量の落ち込みで現在苦境に立たされています。その実情から、苦しい経営状況が続いている事業者もあり、泡盛をすそ野の広い文化事業として存続させるために活動をしています。
地域性のある酒造所や泡盛をWebメディアを通じて情報発信をし、少しでも多くの人に触れてもらいたいと思って活動しています。昨今の新型コロナウイルス感染拡大により旅行観光客の激減、近隣諸外国からのインバウンド需要も激減し、経済面の状況も注視しながら酒類や飲食業界の市場動向も注視しながら、企業の統廃合や業界内または異業種の優秀な経営者などへの経営資源の引継ぎなど抜本的な対策にも裾野を広げながら泡盛文化が次世代にも受け継がれていくよう使命感を感じ事業を推進しております。
地域コンサルタントとして微力ではありますが、このような地場産業、地域文化を発信していき興味がある、一緒に支援活動をしたいという同志も集まっていただけましたらこの上ないことではあります。
●連載:沖縄県と事業承継
第1回 本記事
第2回 沖縄県の事業承継に関する意識と廃業件数が多い理由
第3回 地域性を活かした泡盛業界の譲渡事例3選
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