越谷
越谷市
下都賀郡壬生町
野田市
引継ぎ実績あり
24時間365日、都市ガスの供給を通じて地域の便利と安全を守る
東彩ガス株式会社
脱炭素社会の実現に向け発展し続ける総合エネルギー事業者
経営理念
地域社会に対する貢献
環境負荷の少ないエネルギーを、地域社会に最適な供給方法により安全と安定供給を担保しつつ適正価格で提供することにより、お客様のより快適な生活に資するとともに、地域社会の環境保全や防災活動に貢献します。又、地域社会の一員として地域の価値向上に積極的に参加し、かつ納税義務を果たすことも企業としての社会的責任であり社会貢献と考えます。
企業の持続的成長を目指す
地域社会に貢献し、お客様を増やすことが経営基盤をさらに強固なものとすると考え、適正な利益を確保し効率的な投資を行い、企業価値の長期的向上に努めます。また、株主に対しては継続的・安定的な配当と内部統制体制の構築により、株主価値の向上に努めます。
人的資源の尊重
社員をはじめとする人的資源は企業を支える重要な財産と位置づけており、お客様に密着したきめ細かいサービスを行うため社員の能力を最大限に発揮出来るような経営を行うことは、企業の持続的成長のために不可欠な要素であります。その根底に社員、お取引先並びにその家族の幸福が不可欠であり、経営に当たってその増進を目指します。
代表者メッセージ
ガス事業を核とした持続的な成長を目指す
弊社は、(旧)関東ガス株式会社、(旧)東武ガス株式会社、(旧)吉川ガス株式会社、(旧)東武液化ガス株式会社の4社が、東武鉄道株式会社のグループ会社となり合併した「東武ガス株式会社」を前身としています。東武ガスは2003年に日本瓦斯株式会社(ニチガスグループ)に譲渡され、一般公募により「東彩ガス株式会社」へと社名が変更されました。東彩ガスとなってからの社長は私で5代目となります。就任後、グループ会社である「新日本ガス株式会社」と合併いたしました。
現在も、東武ガス時代からのお客様が多いことから地域に深く根付き、東武鉄道や地域団体との連携力を活かして料理教室などのイベント周知にもご協力をいただいています。本社を置く埼玉県越谷市や東武線沿線周辺エリアは地の利もあり、大手ガス業者よりもブランド力があると自負しています。
今後もお客様との接点をつくり、繋がりを強化しながら生き抜いていくためにも、縁を大事にしていきたい考えです。
「地域の安全と便利を守る」というガス事業の根本に立ち返りながら、自社の利益だけではなく、地域とともに共栄できる、持続的な成長を目指していきます。
代表取締役社長執行役員 土屋 友紀
私たちのこだわり
異動、社長就任直後にコロナが直撃
出身地は埼玉県大宮市(現:さいたま市大宮区)です。大学では経営学部で学びましたが、学生時代は自分が経営者になるとは一度も考えたことはありませんでした。就職活動では、何社か面接をするうちに日本瓦斯株式会社(ニチガス)の自由で堅苦しくない社風に惹かれ、面白そうだと思い就職しました。
入社後は神奈川の事業所へ配属となり、そこから10年近く神奈川で過ごしました。部長に昇進して1年半ほど経った後には、千葉へと転勤になり部長職を5年、千葉の支店長兼取締役を5年ほど務めた頃に、グループ会社である東彩ガスに移ってきました。
ニチガスはLPガス(プロパン、液化石油ガス)、東彩ガスは都市ガス(液化天然ガス)を主に扱っています。同じ可燃性ガスを扱う事業とはいえ、原料や取扱い方法から、法律やお客様の規模までが異なります。
私がLPガスと都市ガスの違いを説明する時には、よく「点」と「面」の考え方を使っています。LPガスは主にガスボンベを使った各家庭への個別供給を行っていることから「点」、都市ガス業者は導管を敷設して1つのエリアにガスを供給することから「面」ととらえることができます。
「点」であるLPガス会社と、「面」の都市ガス会社では営業方法も違ってきます。今までは、LPガスの事業に携わっていたため、東彩ガスの社長就任が決まった時から都市ガスについての猛勉強を始めました。
そんな時、コロナ拡大の兆候が表れ始め、2020年4月の就任直後には緊急事態宣言が発令され、社員との親睦を図る間もなく保安や営業の対応に追われるというスタートでした。ガス業界では、ガス漏れなどの緊急通報があった時のために24時間365日対応できる体制を整えておかねばなりません。そのため、社員がコロナ感染してしまえば、お客様の緊急時に駆け付けることができなくなってしまいます。就任当初から、社内の感染対策や人員配置など、気の抜けない日々が続きました。
生活インフラを支え守るガス業者の責任と使命感
ガスは生活に必要なエネルギーですが、一歩間違えば大事故に繋がるため保安業務は欠かせません。通報が入った場合には、保安担当がすぐ現場に駆け付けられるように徹底しています。
LPガスも都市ガスも、水害や台風、震度5以上の震災時に全社出勤となる点では共通しています。対応方法には異なる点はありますが、いずれも、地域の生活インフラを支え、安全を守る重要な業務であり、社員がそれぞれの役割や責任を全うする姿勢と使命感が大事だと思っています。
また緊急時の対応マニュアルや体制は、社内で蓄積されたノウハウをまとめたものがありますが、今後も不足部分や改善点をブラッシュアップしていくことが私の役割だと思っています。
他にも、歴代の経営者は時代に合わせて様々な取り組みを行ってきており、直近ではガス管内の水分を遠隔で監視できる露点計測システムを導入しました。都市ガスでは、地中のガス管に水が入り込む「差し水」や腐食によりガス供給に支障が出ることがあります。これまではガス管に浸水や破損が確認された場合は、修理後も定期的な点検が必要であり、手間もコストも大きなものでしたが、露点計測システムを導入したことでその課題を解決することができました。今後もお客様だけではなく社内の声にも耳を傾け、働く環境を改善できるように注力していきたいと思っています。
エネルギー自由化に伴う競争の激化
また、営業の強化も行いました。ガス業界を含むインフラ系の業界は、以前なら入社できれば定年まで安泰といわれてきました。ところが2016年からは電力の自由化が進み、2017年からは家庭向け都市ガスの自由化が開始され、顧客側が自由にガス会社を選べるようになりました。その結果、新規企業や大手異業種が参入しはじめ、競争が激化し、状況が大きく変化しました。
都市ガスは、これまで一度供給が開始されれば、そのエリアを継続的に供給できたため、競争や新規開拓にはあまり慣れていません。また、お客様にご来店いただきサービスを提供するタイプの業種ではないため、点検業務以外での接点が薄いことも営業が希薄になる理由といえます。さらにお客様が都市ガス小売り業者を替えた場合、地中にある既存のガス管をそのまま利用するため、LPガスのように会社名の入ったボンベが変わるわけではなく、競合他社の動きを察知しづらい部分があります。その結果、自社のシェアの増減を視覚的に認識しにくいため、実際にはシェアを奪われているにもかかわらず、社員が危機感を抱きにくいという難しさもあります。
エネルギーの自由化が進んでからは、既存のお客様に利用し続けていただきながら、新規開拓を進めています。積極的に訪問をして、顧客基盤の拡充をしながら、需要に応えられるように、社員教育にも力を入れているところです。
切磋琢磨し成長し合える社内環境を目指す
ここ数年はコロナ禍で歓迎会なども制限されてしまったため、社員同士の顔や人柄がわからないということも多くなってきました。だからこそ、入社2、3年目の従業員を対象に、会社や事業について学びながら交流できる社員教育の場を設け、私が若い頃には社長とはなかなか話ができる機会がなかったので、役職に関わらないコミュニケーションを目的として、私の体験談や、プロパンや都市ガスの基礎的な知識の勉強会を実施しました。
外部環境が大きく変わったことから営業の手法は昔とはだいぶ変わってきてはいますが、現場で学び得た経験は血肉となり実績に繋がると実感しているため、社員たちにも実地研修を大事にしてほしいと思っています。
弊社の顔であり、サービスの担い手である社員は、時代の流れもあってか真面目な社員が多いと感じています。さらに意欲を持って社内外に提案できるような人財に成長してほしいという想いもあり、野心のある型にはまらない人財を向かい入れ、互いに切磋琢磨しながら高め合える環境づくりをしたいと思っています。
歴代会社の理念と力をより合わせ強靭な組織へ
ニチガスグループに加わり約20年が経ちましたが、4つのガス会社が東武鉄道株式会社のグループ会社として合併し、1993年に誕生した「東武ガス株式会社」が弊社の原型だといえます。社員の6~7割は東武ガスの時代から働いている方々なので、もしかするとニチガスとしての帰属意識よりも、東武ガス時代から続く帰属意識が強い深い方もいるかもしれません。しかし、この厳しい世の中で生き残っていくためには、理念のもとに一つの方向に向かって、全員が力を合わせることが必要です。そのためには、社員が業務だけではなく一つの組織として信頼し合えるように環境を整え、ニチガスの理念と融合させていくことが重要だと考えています。急な変革は難しくとも、社員の協力を得ながら段階的に進めていく必要があります。
ガス事業を通じて地域の生活をより便利に、豊かに
弊社は、本社のある越谷市内の商業施設「イオンレイクタウン」へのガス供給も行っています。イオンレイクタウンでは、ガスを使って電気を作り、廃熱もエネルギーとして使い切る「ハイブリッドガスエコシステム」や太陽光システムを採用しています。2011年には世界80か国の商業施設等が会員となっている「国際ショッピングセンター協会」から、国内ショッピングセンターとしては初めて「Best of the Bestサステナブルデザインアワード」に選ばれました。
このような開発協力を行うことで、都市ガスが普及していなかった地域にガス管が通れば、その周辺地域への都市ガス普及が進み、地域の方の生活もより便利になっていきます。これは経営理念の「地域社会に対する貢献」にも繋がると考えています。
また、地域の方にガスの良さを知ってもらいたいという想いから、料理教室にも取り組んでいます。この取り組みは、IHクッキングヒーターが普及し始めた頃「子どもたちにガスレンジを使った直火の良さを知ってもらいたい」と考えた当時の社長が始めたそうです。ガスには火力があり、日常の焼く、炒めるといった調理は、ガス火が一番美味しく仕上がると評価をいただいております。美味しく食べられるように調理することは食育そのものであり、社員にとっても普段の自分たちの仕事が行き着く先のお客様とふれ合えることで「サービスを提供している」という実感にも繋がることから続けています。弊社ではInstagramやFacebook、YouTubeなどを使い事業に関する情報を発信していますが、これらは料理教室をより多くの人に知ってもらいたいという社員の発想からスタートしました。
キッズサッカーの大会「サッカーフェスティバル 東彩ガス杯」については、スポーツを通じて地域のコミュニケーション促進を図るという目的のもと、毎年、主催しています。
地域コミュニティとともに成長し続けていくためにも、ガスや弊社の良さを知ってもらえるような活動は今度も続けていきたいと思っています。
2050年脱炭素社会に向けて総合エネルギー事業者へと成長
現時点での一つの目標としては、都市ガスの供給軒数(取り付けメーター数)を表す「需要家数」において、全国ベスト10入りを達成させる事です。2021年の「需要家(取付メーター)数」のランキングでは、弊社は静岡ガスに次いで全国11位、取付メーター数29万1230個となっており、あと約3万個(軒)のお客様が増えれば全国トップ10に入れる状態になっています。利益だけではなく社員のやりがいにも繋がるため、力を合わせて達成したいと思っています。
また、ガス業界は、エネルギー自由化や原料の輸入価格高騰もあり、競争が激しくなってきてはいますが、需要があるため、このコロナ禍でも安定した業界です。しかし、現状や守られた環境にあぐらをかいていては発展できません。ここから先は、ガス会社としての立ち位置に固執するのではなく、総合エネルギー企業として展開していく必要があります。
先日は、一般のお客様向けの「未来×ガス×でんき エネ展」というイベントを行い、ガス機器のほか太陽光発電パネルや電気自動車、充電スタンド、ハイブリッド給湯器などを展示して、家計にも環境にも優しい暮らしを、見て触れてもらえるようにしました。
国も2050年の脱炭素社会に向けた再生可能エネルギーの主力電源化などへの施策を進めているため、今後の動向を注視しながら危機感を持ち、厳しい中でも何ができるかを考えながら対応していきたいと考えております。
地域企業の財産を守るため最善を尽くしたい
今後の具体的な方策としては、ガス事業を維持しながら電気の契約もセットで勧めていくことで脱炭素の課題に着手していきます。ガスと電気のハイブリッド給湯器など、エコ商品をお客様のニーズに見合った商品提案ができる人財へと成長してもらうことが先決です。そのためには社員各人の能力を見極め、得意とする領域で専門知識を深められる環境づくりが必要となります。
しかし社員でカバーできる部分にも限界があり、太陽光パネルや蓄電池の具体的な施工監理等は専門分野の知識が必要となるため、弊社のお客様を安心して任せられる専門業者とのタイアップができたらと思っています。
今後は総合エネルギー業者として事業拡充をしていくので、太陽光やリフォームなどを扱う周辺事業者の承継を検討しています。
また、ガス会社の事業承継もお受けしたいと思っています。個人の小売事業者が廃業を決断できないのは、店を畳むのに費用がかかるからという理由ではなく「廃業することでお客様に迷惑をかけたくない」という想いがあるからです。
ガスの小売事業者には需要家保護や保安のための責務が課されており、大きなリスクを抱えながら経営を続けています。この業界で小売業をしている方からよく聞くのは「旅行にも行ったことがない」という話で、いつ通報があるかわからないという状況に身を置き続ける辛さや苦労は、私も現場で体験してきたのでよくわかります。
売手会社さんの負担を少しでも減らすためにも、弊社では事業を譲り受ける際、売手会社さんと一緒にお客様先を回って説明をして、双方に安心してもらえるようにしています。会社の財産である事業や従業員を譲り受けるからには、売った買ったの口約束だけではなく、誠実な姿勢が大事だと考えています。譲渡先の会社で働く従業員のためにも、お客様に失礼のないように最善を尽くしたいと思っています。
異動、社長就任直後にコロナが直撃
出身地は埼玉県大宮市(現:さいたま市大宮区)です。大学では経営学部で学びましたが、学生時代は自分が経営者になるとは一度も考えたことはありませんでした。就職活動では、何社か面接をするうちに日本瓦斯株式会社(ニチガス)の自由で堅苦しくない社風に惹かれ、面白そうだと思い就職しました。
入社後は神奈川の事業所へ配属となり、そこから10年近く神奈川で過ごしました。部長に昇進して1年半ほど経った後には、千葉へと転勤になり部長職を5年、千葉の支店長兼取締役を5年ほど務めた頃に、グループ会社である東彩ガスに移ってきました。
ニチガスはLPガス(プロパン、液化石油ガス)、東彩ガスは都市ガス(液化天然ガス)を主に扱っています。同じ可燃性ガスを扱う事業とはいえ、原料や取扱い方法から、法律やお客様の規模までが異なります。
私がLPガスと都市ガスの違いを説明する時には、よく「点」と「面」の考え方を使っています。LPガスは主にガスボンベを使った各家庭への個別供給を行っていることから「点」、都市ガス業者は導管を敷設して1つのエリアにガスを供給することから「面」ととらえることができます。
「点」であるLPガス会社と、「面」の都市ガス会社では営業方法も違ってきます。今までは、LPガスの事業に携わっていたため、東彩ガスの社長就任が決まった時から都市ガスについての猛勉強を始めました。
そんな時、コロナ拡大の兆候が表れ始め、2020年4月の就任直後には緊急事態宣言が発令され、社員との親睦を図る間もなく保安や営業の対応に追われるというスタートでした。ガス業界では、ガス漏れなどの緊急通報があった時のために24時間365日対応できる体制を整えておかねばなりません。そのため、社員がコロナ感染してしまえば、お客様の緊急時に駆け付けることができなくなってしまいます。就任当初から、社内の感染対策や人員配置など、気の抜けない日々が続きました。
生活インフラを支え守るガス業者の責任と使命感
ガスは生活に必要なエネルギーですが、一歩間違えば大事故に繋がるため保安業務は欠かせません。通報が入った場合には、保安担当がすぐ現場に駆け付けられるように徹底しています。
LPガスも都市ガスも、水害や台風、震度5以上の震災時に全社出勤となる点では共通しています。対応方法には異なる点はありますが、いずれも、地域の生活インフラを支え、安全を守る重要な業務であり、社員がそれぞれの役割や責任を全うする姿勢と使命感が大事だと思っています。
また緊急時の対応マニュアルや体制は、社内で蓄積されたノウハウをまとめたものがありますが、今後も不足部分や改善点をブラッシュアップしていくことが私の役割だと思っています。
他にも、歴代の経営者は時代に合わせて様々な取り組みを行ってきており、直近ではガス管内の水分を遠隔で監視できる露点計測システムを導入しました。都市ガスでは、地中のガス管に水が入り込む「差し水」や腐食によりガス供給に支障が出ることがあります。これまではガス管に浸水や破損が確認された場合は、修理後も定期的な点検が必要であり、手間もコストも大きなものでしたが、露点計測システムを導入したことでその課題を解決することができました。今後もお客様だけではなく社内の声にも耳を傾け、働く環境を改善できるように注力していきたいと思っています。
エネルギー自由化に伴う競争の激化
また、営業の強化も行いました。ガス業界を含むインフラ系の業界は、以前なら入社できれば定年まで安泰といわれてきました。ところが2016年からは電力の自由化が進み、2017年からは家庭向け都市ガスの自由化が開始され、顧客側が自由にガス会社を選べるようになりました。その結果、新規企業や大手異業種が参入しはじめ、競争が激化し、状況が大きく変化しました。
都市ガスは、これまで一度供給が開始されれば、そのエリアを継続的に供給できたため、競争や新規開拓にはあまり慣れていません。また、お客様にご来店いただきサービスを提供するタイプの業種ではないため、点検業務以外での接点が薄いことも営業が希薄になる理由といえます。さらにお客様が都市ガス小売り業者を替えた場合、地中にある既存のガス管をそのまま利用するため、LPガスのように会社名の入ったボンベが変わるわけではなく、競合他社の動きを察知しづらい部分があります。その結果、自社のシェアの増減を視覚的に認識しにくいため、実際にはシェアを奪われているにもかかわらず、社員が危機感を抱きにくいという難しさもあります。
エネルギーの自由化が進んでからは、既存のお客様に利用し続けていただきながら、新規開拓を進めています。積極的に訪問をして、顧客基盤の拡充をしながら、需要に応えられるように、社員教育にも力を入れているところです。
切磋琢磨し成長し合える社内環境を目指す
ここ数年はコロナ禍で歓迎会なども制限されてしまったため、社員同士の顔や人柄がわからないということも多くなってきました。だからこそ、入社2、3年目の従業員を対象に、会社や事業について学びながら交流できる社員教育の場を設け、私が若い頃には社長とはなかなか話ができる機会がなかったので、役職に関わらないコミュニケーションを目的として、私の体験談や、プロパンや都市ガスの基礎的な知識の勉強会を実施しました。
外部環境が大きく変わったことから営業の手法は昔とはだいぶ変わってきてはいますが、現場で学び得た経験は血肉となり実績に繋がると実感しているため、社員たちにも実地研修を大事にしてほしいと思っています。
弊社の顔であり、サービスの担い手である社員は、時代の流れもあってか真面目な社員が多いと感じています。さらに意欲を持って社内外に提案できるような人財に成長してほしいという想いもあり、野心のある型にはまらない人財を向かい入れ、互いに切磋琢磨しながら高め合える環境づくりをしたいと思っています。
歴代会社の理念と力をより合わせ強靭な組織へ
ニチガスグループに加わり約20年が経ちましたが、4つのガス会社が東武鉄道株式会社のグループ会社として合併し、1993年に誕生した「東武ガス株式会社」が弊社の原型だといえます。社員の6~7割は東武ガスの時代から働いている方々なので、もしかするとニチガスとしての帰属意識よりも、東武ガス時代から続く帰属意識が強い深い方もいるかもしれません。しかし、この厳しい世の中で生き残っていくためには、理念のもとに一つの方向に向かって、全員が力を合わせることが必要です。そのためには、社員が業務だけではなく一つの組織として信頼し合えるように環境を整え、ニチガスの理念と融合させていくことが重要だと考えています。急な変革は難しくとも、社員の協力を得ながら段階的に進めていく必要があります。
ガス事業を通じて地域の生活をより便利に、豊かに
弊社は、本社のある越谷市内の商業施設「イオンレイクタウン」へのガス供給も行っています。イオンレイクタウンでは、ガスを使って電気を作り、廃熱もエネルギーとして使い切る「ハイブリッドガスエコシステム」や太陽光システムを採用しています。2011年には世界80か国の商業施設等が会員となっている「国際ショッピングセンター協会」から、国内ショッピングセンターとしては初めて「Best of the Bestサステナブルデザインアワード」に選ばれました。
このような開発協力を行うことで、都市ガスが普及していなかった地域にガス管が通れば、その周辺地域への都市ガス普及が進み、地域の方の生活もより便利になっていきます。これは経営理念の「地域社会に対する貢献」にも繋がると考えています。
また、地域の方にガスの良さを知ってもらいたいという想いから、料理教室にも取り組んでいます。この取り組みは、IHクッキングヒーターが普及し始めた頃「子どもたちにガスレンジを使った直火の良さを知ってもらいたい」と考えた当時の社長が始めたそうです。ガスには火力があり、日常の焼く、炒めるといった調理は、ガス火が一番美味しく仕上がると評価をいただいております。美味しく食べられるように調理することは食育そのものであり、社員にとっても普段の自分たちの仕事が行き着く先のお客様とふれ合えることで「サービスを提供している」という実感にも繋がることから続けています。弊社ではInstagramやFacebook、YouTubeなどを使い事業に関する情報を発信していますが、これらは料理教室をより多くの人に知ってもらいたいという社員の発想からスタートしました。
キッズサッカーの大会「サッカーフェスティバル 東彩ガス杯」については、スポーツを通じて地域のコミュニケーション促進を図るという目的のもと、毎年、主催しています。
地域コミュニティとともに成長し続けていくためにも、ガスや弊社の良さを知ってもらえるような活動は今度も続けていきたいと思っています。
2050年脱炭素社会に向けて総合エネルギー事業者へと成長
現時点での一つの目標としては、都市ガスの供給軒数(取り付けメーター数)を表す「需要家数」において、全国ベスト10入りを達成させる事です。2021年の「需要家(取付メーター)数」のランキングでは、弊社は静岡ガスに次いで全国11位、取付メーター数29万1230個となっており、あと約3万個(軒)のお客様が増えれば全国トップ10に入れる状態になっています。利益だけではなく社員のやりがいにも繋がるため、力を合わせて達成したいと思っています。
また、ガス業界は、エネルギー自由化や原料の輸入価格高騰もあり、競争が激しくなってきてはいますが、需要があるため、このコロナ禍でも安定した業界です。しかし、現状や守られた環境にあぐらをかいていては発展できません。ここから先は、ガス会社としての立ち位置に固執するのではなく、総合エネルギー企業として展開していく必要があります。
先日は、一般のお客様向けの「未来×ガス×でんき エネ展」というイベントを行い、ガス機器のほか太陽光発電パネルや電気自動車、充電スタンド、ハイブリッド給湯器などを展示して、家計にも環境にも優しい暮らしを、見て触れてもらえるようにしました。
国も2050年の脱炭素社会に向けた再生可能エネルギーの主力電源化などへの施策を進めているため、今後の動向を注視しながら危機感を持ち、厳しい中でも何ができるかを考えながら対応していきたいと考えております。
地域企業の財産を守るため最善を尽くしたい
今後の具体的な方策としては、ガス事業を維持しながら電気の契約もセットで勧めていくことで脱炭素の課題に着手していきます。ガスと電気のハイブリッド給湯器など、エコ商品をお客様のニーズに見合った商品提案ができる人財へと成長してもらうことが先決です。そのためには社員各人の能力を見極め、得意とする領域で専門知識を深められる環境づくりが必要となります。
しかし社員でカバーできる部分にも限界があり、太陽光パネルや蓄電池の具体的な施工監理等は専門分野の知識が必要となるため、弊社のお客様を安心して任せられる専門業者とのタイアップができたらと思っています。
今後は総合エネルギー業者として事業拡充をしていくので、太陽光やリフォームなどを扱う周辺事業者の承継を検討しています。
また、ガス会社の事業承継もお受けしたいと思っています。個人の小売事業者が廃業を決断できないのは、店を畳むのに費用がかかるからという理由ではなく「廃業することでお客様に迷惑をかけたくない」という想いがあるからです。
ガスの小売事業者には需要家保護や保安のための責務が課されており、大きなリスクを抱えながら経営を続けています。この業界で小売業をしている方からよく聞くのは「旅行にも行ったことがない」という話で、いつ通報があるかわからないという状況に身を置き続ける辛さや苦労は、私も現場で体験してきたのでよくわかります。
売手会社さんの負担を少しでも減らすためにも、弊社では事業を譲り受ける際、売手会社さんと一緒にお客様先を回って説明をして、双方に安心してもらえるようにしています。会社の財産である事業や従業員を譲り受けるからには、売った買ったの口約束だけではなく、誠実な姿勢が大事だと考えています。譲渡先の会社で働く従業員のためにも、お客様に失礼のないように最善を尽くしたいと思っています。
会社概要
社名 | 東彩ガス株式会社 |
創立年 | 1960年 |
代表者名 | 代表取締役社長執行役員 土屋 友紀 |
資本金 | 450000000万円 |
事業エリア |
総務部 総務課、人事課
343-0813 埼玉県越谷市越ヶ谷1-14-1 |
経理部 経理課
343-0813 埼玉県越谷市越ヶ谷1-14-1 |
|
業務部 計画課
343-0813 埼玉県越谷市越ヶ谷1-14-1 |
|
業務部 システム開発課
344-0021 埼玉県春日部市大場202 |
|
供給保安部 保安課 春日部
344-0021 埼玉県春日部市大場202 |
|
供給保安部 保安課 北本
364-0003 埼玉県北本市古市場1-5 |
|
供給保安部 供給課 春日部
344-0021 埼玉県春日部市大場202 |
|
供給保安部 供給課 北本
364-0003 埼玉県北本市古市場1-5 |
|
供給保安部 設備監理課
344-0021 埼玉県春日部市大場202 |
|
供給保安部 設計監理課
343-0813 埼玉県越谷市越ヶ谷1-14-1 |
|
LPG保安部 LPG保安部
343-0813 埼玉県越谷市越ヶ谷1-14-1 |
|
営業企画部 企画課
343-0813 埼玉県越谷市越ヶ谷1-14-1 |
|
営業企画部 お客様コールセンター
344-0021 埼玉県春日部市大場202 |
|
総合エネルギー部 開発課
343-0813 埼玉県越谷市越ヶ谷1-14-1 |
|
ハウジング部 開発課
343-0813 埼玉県越谷市越ヶ谷1-14-1 |
|
リフォーム部 リフォーム課
343-0813 埼玉県越谷市越ヶ谷1-14-1 |
|
都市ガス営業部 春日部ブロック 春日部北サービス課、春日部南サービス課、開発課、業務課
344-0021 埼玉県春日部市大場202 |
|
都市ガス営業部 越谷ブロック 越谷北サービス課、越谷南サービス課、開発課、業務課
343-0813 埼玉県越谷市越ヶ谷1-14-1 |
|
都市ガス営業部 北本ブロック 北本サービス課、開発課、業務課
364-0003 埼玉県北本市古市場1-5 |
|
都市ガス営業部 久喜サービス課
346-0022 埼玉県久喜市下早見818 |
|
LPG事業部 第1部 壬生営業所
321-0201 栃木県下都賀郡壬生町大字安塚655-439 |
|
LPG事業部 第1部 新古河営業所
349-1204 埼玉県加須市陽光台2-883-105 |
|
LPG事業部 第1部 春日部営業所
349-1204 埼玉県加須市陽光台2-883-105 |
|
LPG事業部 第1部 野田営業所
278-0044 千葉県野田市堤台字北前215-1 |
|
LPG事業部 第1部 開発推進課
344-0021 埼玉県春日部市大場202 |
|
LPG事業部 第2部 越谷営業所
343-0813 埼玉県越谷市越ヶ谷1-14-1 |
|
LPG事業部 第2部 東上線営業所
355-0811 埼玉県比企郡滑川町大字羽尾4067-5 |
|
LPG事業部 第2部 所沢営業所
359-0021 埼玉県所沢市東所沢5-4-2 1F |
|
LPG事業部 第2部 松戸営業所
270-2263 千葉県松戸市常盤平柳町27-20 |
|
本社住所 |
343-0813 埼玉県越谷市越ヶ谷1-14-1 |
事業内容 | 都市ガスの供給販売 LPガスの供給販売 電気の供給販売 ガス器具および関連する器具の販売 ガス配管工事 住宅等のリフォーム工事請負 冷暖房、給湯用等の熱の供給販売 発電機、発電装置および関連機器の販売 浄水器、整水器の販売、据付工事および保守管理 飲料水の販売 上記に付帯または関連する事業 |
URL |
https://www.tosaigas.co.jp/index.html
|
会社沿革
1960年 | 旧 関東ガス株式会社設立(資本金2,000万円) |
1961年 | 旧 東武ガス株式会社設立(資本金3,000万円) |
1962年 | 旧 東武液化ガス株式会社設立(資本金3,750万円) |
1971年 | 旧 吉川ガス株式会社設立(資本金7,000万円) |
1975年 | 東武鉄道株式会社のグループ会社となる |
1993年 | 旧 関東ガス株式会社、旧 東武ガス株式会社、旧 吉川ガス株式会社、旧 東武液化ガス株式会社の四社が合併し、社名を「東武ガス株式会社」に変更 |
1998年 | 越谷市瓦曽根に天然ガス自動車向けスタンド「越谷エコステーション」完成 |
2002年 | ニチガス グループ会社となる |
2003年 | 社名を「東彩ガス株式会社」に変更 |
2005年 | 越谷新社屋「ショールーム」完成 |
2007年 | 蓮田市へ都市ガス供給開始 旧 庄和都市ガス株式会社を吸収合併 |
2008年 | 防災供給センター開設 イオン越谷レイクタウン店へ都市ガス供給開始 (国内初ハイブリットガスエコシステム採 用) |
2009年 | LPガス野田営業所開設 お客様コールセンター開設 五霞~幸手ライン輸送導管工事着工 |
2010年 | 創立50周年記念事業キックオフ 社会福祉法人 大幸会 特別養護老人ホーム「彩幸の杜」 開所 ショールームリニューアルオープン LPガス栃木営業所開設 |
2011年 | 岩槻供給所に「東彩の森」オープン |
2012年 | 料理教室リニューアルオープン |
2014年 | LPガス松戸営業所開設 |
2015年 | 株式会社ガスプラザ東彩、東彩設備株式会社を吸収合併 LPガス所沢営業所開設 |
2020年 | 新日本瓦斯株式会社を吸収合併 |
公開日:2023/02/15
※本記事の内容および所属名称は2023年2月現在のものです。現在の情報とは異なる場合があります。