香芝
香芝市
北区
横浜市
大阪市
名古屋市
京都市
千葉市
福岡市
川口市
引継ぎ実績あり
三方良しで世界をより良くするイベント会社
株式会社イベント・トゥエンティ・ワン
前職・旅人の社長が描く!「皆をHappyにする」イベント21の旅路
経営理念
「you happy, we happy!」
you happy
「地球の隅から隅までのyouに、三方良しのhappy!」
we happy!
「自分と、自分の周りの大切な人達(=We)に、物心両面のhappy!」
イベント21ミッション
「出会えてよかった、を世界に増やす」
「より良い世界を未来に繋げる。」
「ミッション、コアバリュー、ビジョン、行動指針に沿った企業文化や
事業、サービス、人材育成、地域謝意への関わりを通じて、理念を実現する。」
代表者メッセージ
私は、今から20年以上前にアジアの国々を旅していた時に、モンゴルのマンホールチルドレンやベトナムの代々続く物売りの少女などをこの目で見てきました。そして貧困や戦争に翻弄され人生に未来への選択肢が無いという子供たちの強烈な現実を目の当たりにして、私の中で何とかしたいという強い思いが生まれました。
それは「国際社会の中で日本の地位向上に役立てる仕事をして、世界中に日本発の幸せをクリエイト出来る企業を創造する」という夢です。
この夢を弊社のビジョンにし、実現するために弊社の企業理念を、「you happy, we happy!」としました。「あなたが幸せなら、私たちも幸せ」という意味です。私たちはこの信念のもと、毎日仕事をしています。
みんなが幸せになれる企業を本気で目指すためには、お客様に「株式会社イベント・トゥエンティ・ワン(イベント21)と出会えて良かった」と思ってもらえるサービスを提供し続けること以外にありません。
「you happy, we happy!」の裏を返せば、「あなたに幸せになっていただかないと、私達も幸せになれない」という意味になります。
だからこそ社員全員で、お客様が喜ぶ良い仕事をしようと本気で頑張れるのだと思います。
いつか、この会社が世界で困っている誰かの助けとなる物語を創る事、そして一生懸命頑張ってきたイベント21の社員がそんな物語の主人公となり、もっとハッピーになってくれることが、11,837個ある私の絶対に成し遂げたい人生の夢の一つです。
私はこの夢を実現する為に、47都道府県をはじめ、世界中の人達の笑顔を生み出せる企業を創り、全身全霊をかけて維持発展させていく事をここに誓います。
株式会社イベント・トゥエンティ・ワン
代表取締役社長
中野愛一郎
私たちのこだわり
父の思いを引継ぎ、自分の夢を叶えるために会社を承継
株式会社イベント・トゥエンティ・ワン(イベント21)は1990年に父・中野武雄が創業しました。私は創業者の長男として1980年に生まれ、奈良県で育ちました。18歳になると日本全国、世界各国を旅することにのめり込み、早々に大学を中退し、いつかは海外で働きたいと思いながら、職業・旅人のような生活を送っていました。ところが2006年のある日、父が医師から余命一か月半と宣告されたことを聞かされました。
これは後から分かった話ですが、弊社は創業から16年間ずっと債務超過だった上に、父の役員報酬は月10万円で365日働き詰めだったようです。父の苦労を間近で見てきたので跡を継ぐことは全く考えていませんでしたが、父の話を聞いたことで事業を継ぐか迷い始めました。海外を飛び回ってきた中で、ニューヨークで働きたいという夢を持っていたからです。一方で、父が命をかけて繋いできた弊社を畳むことは、父の人生を否定することになりかねないとも考えました。それなら、どちらかを諦めるのではなく、父の創った会社を大きくして、ニューヨークに支店を作ろうと心に決めました。さらには事業を通じて社会に影響を与えたいという新たな夢を抱き始めました。
債務超過が続いていた会社を1年で単年黒字化へ
父の逝去後に26歳で弊社に入社すると、16年間の債務超過だけでなく、先輩社員との関係性など、さまざまな困難にぶつかりました。会社の信用上、経理を担っていた母が社長の名義を引継ぎましたが、父が背負っていた仕事を一気に引き受けた私が事実上の経営者として働き始めました。
それまでは旅人として世界中を放浪していたので当然会社で働いたことはなく、26歳といえども新卒同然でした。それでも私が会社を引っ張らなければならなかったので、経営や経理はもちろん、名刺交換や電話応対などのビジネスマナーの基本が分からない状態から必死に学びました。
山積みする社内課題の中でも、最初に着手したのは財務の見直しでした。16年間債務超過をしている弊社でしたが、毎年の売り上げは1億円あったことに疑問を抱いたからです。社内に眠っていた16期分の決算書を段ボールから引っ張り出し、今までの財務諸表を全て見直しました。数字を見直すことで会社の経営がどんな状態なのかを掴むところから始めると、削減可能なコストを洗い出すことができました。例えば、イベント業界では短期アルバイトを活用して運営を行うことが多いため、人件費が最も多くかかります。シフトの組み方を工夫するなどで細かい部分から改善に着手し、アルバイトの人数を再調整することで人件費の大幅な削減に繋げました。他にも、インターネットなど通信費のプラン見直しにより経費削減を図り地道な工夫を積み重ねていきました。こうして徹底的に省けるところを省いていくことで、1年目はなんとか単年黒字を達成することができました。
売上の95%を失った古参社員の独立
当時の弊社には父と仕事をしてきた古参の先輩社員が4名在籍していました。彼らにしてみればいきなり現れた若者に対して不信感があったのだと思います。会社を良くしていこうと働いていた私にとっては、協力してくれない4名に対して憤りを感じることもありました。それでも今まで会社を作ってきたのは父とその4名でしたし、その人たちを追い出すような考えはありませんでした。
ある時、そのうちの2名である営業部長とその部下が会社を辞め、売り上げの95%が無くなるという危機に陥ったことがありました。致命的な出来事でしたが、取引先と残ってくれた2名の先輩社員に支えられて、なんとか会社を続けるけることが出来ました。
残ってくれた2人の社員とは入社当時は分かり合えず、苦しい思いもしましたが、この時の経験でお互いに信頼関係が築けたと思っています。2人は父がいた創業期からずっと弊社を見てきていますし、私も教わることがたくさんありました。ありがたいことに、2人は今でも頼れる先輩として弊社で働き続けてくれています。
今思えば当時の状況は凄まじく、私は月の労働時間が450時間にものぼり、その1年間に5回救急搬送されるほどでした。若さと周りの支えでなんとか持ちこたえ、自分のやるべきことをしていくのみだと心に決め、ただひたすらに働きました。その時はどんなに苦しくても、その先に会社や社会を良くして行けるという夢を見据え、ハングリー精神を糧に改革を行っていきました。その甲斐あって、入社から5年、社長就任2年目の2012年には債務超過を脱して、悲願の無借金経営を達成することが出来ました。
日本有数のWebに強いイベント会社へ成長
弊社の強みとして、情報発信力の大きさが挙げられます。入社して間もなく、顧客の目に触れるためにはどうすればよいかを考えていったところ、当時は未開拓だったWebサイトを強化することにしました。通常、イベント会社はイベント運営のノウハウをたくさん持っていますが、Webサイトについては他社に受注して制作するのが一般的でした。逆も然りで、Web制作の会社はイベントについてのノウハウを持ち合わせていないため、イベント運営に関してコミットしたWebサイトを制作することが難しいという問題もありました。これでは顧客に的確な情報を届けられませんし、時間と費用がかかります。私は独学でWebサイトの制作について勉強し、イベントとWeb両方のプロフェッショナルになりました。インターネットというフラットでフェアな場所を活用して、顧客の欲しい情報を生み出し、発信していくことで、自社のWebサイトや運営するイベント告知サイト「イベ活。」がSEOにおいて上位表示されるようになりました。Webサイトからの顧客獲得が増えたことで、弊社の事業展開も大きく広げることが出来、念願の支店設立にも繋げられました。
企業文化・理念を何よりも大切にする会社
弊社が一番大切にしていることは企業文化で、経営理念をはじめとした考え方の共有に力を入れています。特に三方良しの概念を大切にし、顧客、自分たち、地域の全てがhappyになるような組織作りを目指しています。顧客が満足できるサービスを提供しないのはもっての他ですし、「お客様は神様です」と言って、社員が疲弊してもいけません。また事業をするからには社会、地域にもいい影響を与える存在になる必要があります。だからこそ、弊社の理念である「you happy, we happy!」は顧客や地域を大切にしながら自分たちも大事にし、楽しむことを目指しています。
せっかく共に仕事をするなら相手も幸せにしたい、という理念に基づいた行動を社員一人ひとりが出来ることは、弊社の大きな特徴です。
理念は社員全員が覚えており、自分の言葉で語れるように日々業務に取り組んでくれています。言葉として言えるだけではなく、仕事や振る舞いに置き換えることで「you happy, we happy!」の意味を共有出来ていますし、私も含めて理念について語り合う場を日頃から設けるようにしています。おかげで、顧客サービスの向上にも繋がっており、アンケートなどを通して嬉しい言葉をたくさん頂けるようになりました。弊社の業務なら、ただテントを設営するのではなく、どうしたら喜んでもらえるか、使いやすくなるかを意識することで仕事のアプローチが大きく変わります。このような小さいことを積み重ねて、「イベント21が良いです」と言ってくださるファンを増やすことができました。
多様な背景とルーツを持つ人々が集う会社へ
会社の成長に伴い人手が必要になってくる中で、いわゆる縁故採用から広く募集をかける一般採用にも取り組み始めました。また、2011年からは「マザーワーク」というワークスタイルを作り、正社員でも時短勤務ができるようにしたり、2015年には障がい者雇用を開始しました。2016年に社員数が100名を超え、2022年現在では、フランスやタイなど様々な国籍のメンバーを含めて150名以上の社員が共に働いています。社員数4名の頃から見てきた私は、社員が増えるにつれて変わっていく課題を全て経験してきました。少人数ではリーダーシップが求められますし、20名以上になると幹部の育成が肝になります。50名の規模では組織経営の体制を整える必要が出てきますし、100名を超えると各地方の拠点も増えていますから、私が本社へ行くのは月に一度になりました。それでも会社を回せているのは、共通の理念や働きがいを生み出せているからだと思います。
新卒採用も毎年安定して20名程雇用しており、それぞれが個性的なバックグラウンドを持っています。私は個性的な人ほど面白いと感じるので、そういった社員たちと会社を作っていけることが何より嬉しいです。
社員を会社のファンにさせるさまざまな取り組み
弊社では、顧客にファンを作ることはもちろん、社員も会社のファンになってもらえるような取り組みをしています。例えば、会社の全体目標を達成すると各部署でご飯を食べに行くことができる「ご褒美お食事会」は社員から好評です。他にも、「仲間ボーナス賞」という月に1回誰かに3,000円投票する仕組みを作り、頑張りを周りの仲間から認めてもらえるだけでなく、給料にも反映できるようにしています。
イベント業界は土日も忙しく、なかなか休みを取れないイメージがありますが、有給休暇100%消化を目指し社員一丸となって仕事とプライベートの充実を図っています。社員だけでなく、その周りの人もhappyにするために家族やパートナーの誕生日も祝えるようにボーナスを出しています。私自身、苦しい時期は家族に支えられたからこそ今があるので、全力で周りの人を幸せにできる経営を目指しています。社員が物心両面でhappyになるためにはどうすればよいか、わくわくする制度を用意していくことで、「ここで働きたい」「ここで働いていて良かった」と言われるような会社づくりをしています。
嬉しかった出来事として、私が入社した時から働き続けてくれている先輩社員が、皆の前で今までの話をしてくれたことがあります。会社に入ってからこれまで苦しいことばかりでしたが、めげることなく会社を成長させようと取り組む私を認めてくれたのです。
コロナ禍においても、2020年には売り上げの9割が落ち込みましたが、2022年には過去最高の実績を出せるまでに回復しました。こうした奇跡のようなことができたのは、向き合うことを諦めず、面談などを重ねた結果、会社のためになることは何かということに気づいてくれる社員が増えてきたからこそだと思います。
地域とは「関わるべき場所」
弊社では多地域展開に力を入れており、日本国内では倉庫を含め全国に21箇所、海外ではベトナムと2023年にオープン予定のニューヨーク支店の2箇所の23拠点を構えています。展開していく地域を選ぶ時に大切にしているのが、「関わりたい場所かどうか」です。別の言い方をすれば、縁を感じたり、大切にしたいと思える場所かということになります。私個人としては、日本全国、世界各地の「全部」が関わりたい場所なのですが、新たな拠点を構える時には必ず自問します。人は縁があるものに対して興味を持って、一生懸命になります。この気持ちを持ちながら会社を大きくして、拠点を増やしていけば、happyの輪は新たな地域にも広がっていくのではないかと考えています。
加えて、地元である奈良県や、母国である日本のためにできることを探し続けていきたいです。実際、小学校のPTA会長から経営者団体の会長まで多岐にわたる役割を担ってきました。地域の保護者の皆さんと交通安全について話し合ったと思ったら、同じ日にこの国の経済を良くするにはどうすればよいかを全国の経営者と語り合うような生活を送ってきました。地域が元気になれば、最終的には日本がより良くなると思っているのでこれからも私にできることを続けていきます。
誠実に向き合う共に成長していくM&Aへ
弊社ではこれまで4件のM&A事例があります。その中でも最初に事業承継したマルキン株式会社(以下マルキン)は思い出深い事例です。
マルキンは元々叔父の会社であり、隣町でテントの設営などイベント関係の仕事を請け負う同業他社でしたが、父が生きていた頃から親戚関係のもつれによって疎遠になっていました。
しかし、父の余命宣告を受けて叔父が病院に駆け付けてくれたことで、再び交流が生まれました。ほどなくして父が亡くなり、後継者として弊社を引き継いだ私に、「経営の勉強したいやろ?」と声を掛けてくれたのはその叔父でした。親戚とはいえ、同業者を育てることで自社の利益が減ることは明白です。それでも私を日本最大級の経営者団体「中小企業家同友会」に紹介してくれました。そこでたくさんのことを学べたおかげで今の私がありますし、心から恩義を感じています。
Webに力を入れてきた理由の1つには、広域から仕事を受けることができ、近隣の同業他社、すなわち叔父の会社と競合しないためという思いがありました。弊社の規模が大きくなり、全国からの案件が増えてくると、弊社からマルキンに仕事を依頼することも増え、関係はより深まっていきました。
そんな折、後継者がいなかった叔父から「マルキンを継いでほしい」と言われ、初めての事業承継に至りました。目先の利益を優先せず、恩を大切にして誠実な仕事をし続けるというスタンスが間違っていなかったと思える出来事でした。また、初めての事業承継だったものの、円満な形で引き継ぐことができたため、その後に引き継いだ他の企業も、同じ考え方のもと、誠実に向き合うというスタンスで今に至ります。
苦労して歩んできたからこそ分かる経営者の思い
大切に育ててきた会社を売るという選択を迫られる経営者の苦しい思いは痛いほど分かります。経営的に八方塞がりになっていることがあると思いますし、一方で社員とその家族の生活、取引先や地域との繋がりを守っていくという重責もあるでしょう。少子高齢化で後継者不足が深刻な我が国では、そうした思いを持つ中小企業経営者はますます増えていくと思います。
弊社はそうした企業とマッチングすることで、シナジーを生み出せると確信しています。なぜなら、Webを活用することで送客の面から支援が出来ますし、何より明るい企業文化を伝播させる自信があるからです。先行きの不安から暗い雰囲気が漂う会社も少なくありませんが、弊社のように伸びている会社の新しい空気を入れ込むことで本来その会社が持っていた良さを開花させることができると考えます。もちろん会社を守ってきてくれた社員は宝だと考えておりますので、誰一人解雇しませんし、経営者の想いが込められた社名も変えません。そこに弊社のカルチャーを伝えながら、より良い会社を共に作っていこうという姿勢で取り組んでいます。
終わらない旅を続ける!イベント21の描く未来
弊社の理念「you happy, we happy!」は私がいなくなっても皆が同じ方向を向いて会社全体の夢を目指せるように制定しました。私だけで引っ張っていく場合にはどうしても限界があります。もしも私が明日から事故や病気で働けなくなったら、会社は途絶えてしまいます。そうならないためにも、人に紐づけるのではなく、言葉に紐づいた組織作りを行ってきました。
理念や目的などの会社の存在意義の部分で皆が共感し、そこに各々の個性を乗せられるようになれば、会社は飛躍していきます。私一人では達成出来ない目標も150名以上の社員たちと力を合わせ、長い時間をかければ必ず達成出来ると信じています。
7年後、私が50歳になったタイミングで、弊社の経営は次世代にバトンタッチしようと考えています。それまでには子会社で社長を経験した経営幹部を最低でも10名は育成したいです。さらに、47都道府県での展開も目指しています。全国に拠点を持つイベント会社はまだ存在しないため、弊社が拠点を広げることで地域のコミュニケーションを活発にしていきたいという狙いがあります。今はご縁があってベトナムに支店を持っていますが、海外拠点も増やしていきたいと思います。
私は、20年後にはまた旅人に戻りたいと考えています。しかし、20代の頃の自由な旅人ではなく、一人の経営者としての旅を続けたいです。そして、各地域を訪れるごとに「you happy, we happy!」の種をまき続けようと今から準備をしています。やがてその種がグループ企業の誕生や起業家の支援、地域貢献の形で花を咲かせ、世界に幸せを実らせていく、とても素敵な未来を必ず実現していきます。
父の思いを引継ぎ、自分の夢を叶えるために会社を承継
株式会社イベント・トゥエンティ・ワン(イベント21)は1990年に父・中野武雄が創業しました。私は創業者の長男として1980年に生まれ、奈良県で育ちました。18歳になると日本全国、世界各国を旅することにのめり込み、早々に大学を中退し、いつかは海外で働きたいと思いながら、職業・旅人のような生活を送っていました。ところが2006年のある日、父が医師から余命一か月半と宣告されたことを聞かされました。
これは後から分かった話ですが、弊社は創業から16年間ずっと債務超過だった上に、父の役員報酬は月10万円で365日働き詰めだったようです。父の苦労を間近で見てきたので跡を継ぐことは全く考えていませんでしたが、父の話を聞いたことで事業を継ぐか迷い始めました。海外を飛び回ってきた中で、ニューヨークで働きたいという夢を持っていたからです。一方で、父が命をかけて繋いできた弊社を畳むことは、父の人生を否定することになりかねないとも考えました。それなら、どちらかを諦めるのではなく、父の創った会社を大きくして、ニューヨークに支店を作ろうと心に決めました。さらには事業を通じて社会に影響を与えたいという新たな夢を抱き始めました。
債務超過が続いていた会社を1年で単年黒字化へ
父の逝去後に26歳で弊社に入社すると、16年間の債務超過だけでなく、先輩社員との関係性など、さまざまな困難にぶつかりました。会社の信用上、経理を担っていた母が社長の名義を引継ぎましたが、父が背負っていた仕事を一気に引き受けた私が事実上の経営者として働き始めました。
それまでは旅人として世界中を放浪していたので当然会社で働いたことはなく、26歳といえども新卒同然でした。それでも私が会社を引っ張らなければならなかったので、経営や経理はもちろん、名刺交換や電話応対などのビジネスマナーの基本が分からない状態から必死に学びました。
山積みする社内課題の中でも、最初に着手したのは財務の見直しでした。16年間債務超過をしている弊社でしたが、毎年の売り上げは1億円あったことに疑問を抱いたからです。社内に眠っていた16期分の決算書を段ボールから引っ張り出し、今までの財務諸表を全て見直しました。数字を見直すことで会社の経営がどんな状態なのかを掴むところから始めると、削減可能なコストを洗い出すことができました。例えば、イベント業界では短期アルバイトを活用して運営を行うことが多いため、人件費が最も多くかかります。シフトの組み方を工夫するなどで細かい部分から改善に着手し、アルバイトの人数を再調整することで人件費の大幅な削減に繋げました。他にも、インターネットなど通信費のプラン見直しにより経費削減を図り地道な工夫を積み重ねていきました。こうして徹底的に省けるところを省いていくことで、1年目はなんとか単年黒字を達成することができました。
売上の95%を失った古参社員の独立
当時の弊社には父と仕事をしてきた古参の先輩社員が4名在籍していました。彼らにしてみればいきなり現れた若者に対して不信感があったのだと思います。会社を良くしていこうと働いていた私にとっては、協力してくれない4名に対して憤りを感じることもありました。それでも今まで会社を作ってきたのは父とその4名でしたし、その人たちを追い出すような考えはありませんでした。
ある時、そのうちの2名である営業部長とその部下が会社を辞め、売り上げの95%が無くなるという危機に陥ったことがありました。致命的な出来事でしたが、取引先と残ってくれた2名の先輩社員に支えられて、なんとか会社を続けるけることが出来ました。
残ってくれた2人の社員とは入社当時は分かり合えず、苦しい思いもしましたが、この時の経験でお互いに信頼関係が築けたと思っています。2人は父がいた創業期からずっと弊社を見てきていますし、私も教わることがたくさんありました。ありがたいことに、2人は今でも頼れる先輩として弊社で働き続けてくれています。
今思えば当時の状況は凄まじく、私は月の労働時間が450時間にものぼり、その1年間に5回救急搬送されるほどでした。若さと周りの支えでなんとか持ちこたえ、自分のやるべきことをしていくのみだと心に決め、ただひたすらに働きました。その時はどんなに苦しくても、その先に会社や社会を良くして行けるという夢を見据え、ハングリー精神を糧に改革を行っていきました。その甲斐あって、入社から5年、社長就任2年目の2012年には債務超過を脱して、悲願の無借金経営を達成することが出来ました。
日本有数のWebに強いイベント会社へ成長
弊社の強みとして、情報発信力の大きさが挙げられます。入社して間もなく、顧客の目に触れるためにはどうすればよいかを考えていったところ、当時は未開拓だったWebサイトを強化することにしました。通常、イベント会社はイベント運営のノウハウをたくさん持っていますが、Webサイトについては他社に受注して制作するのが一般的でした。逆も然りで、Web制作の会社はイベントについてのノウハウを持ち合わせていないため、イベント運営に関してコミットしたWebサイトを制作することが難しいという問題もありました。これでは顧客に的確な情報を届けられませんし、時間と費用がかかります。私は独学でWebサイトの制作について勉強し、イベントとWeb両方のプロフェッショナルになりました。インターネットというフラットでフェアな場所を活用して、顧客の欲しい情報を生み出し、発信していくことで、自社のWebサイトや運営するイベント告知サイト「イベ活。」がSEOにおいて上位表示されるようになりました。Webサイトからの顧客獲得が増えたことで、弊社の事業展開も大きく広げることが出来、念願の支店設立にも繋げられました。
企業文化・理念を何よりも大切にする会社
弊社が一番大切にしていることは企業文化で、経営理念をはじめとした考え方の共有に力を入れています。特に三方良しの概念を大切にし、顧客、自分たち、地域の全てがhappyになるような組織作りを目指しています。顧客が満足できるサービスを提供しないのはもっての他ですし、「お客様は神様です」と言って、社員が疲弊してもいけません。また事業をするからには社会、地域にもいい影響を与える存在になる必要があります。だからこそ、弊社の理念である「you happy, we happy!」は顧客や地域を大切にしながら自分たちも大事にし、楽しむことを目指しています。
せっかく共に仕事をするなら相手も幸せにしたい、という理念に基づいた行動を社員一人ひとりが出来ることは、弊社の大きな特徴です。
理念は社員全員が覚えており、自分の言葉で語れるように日々業務に取り組んでくれています。言葉として言えるだけではなく、仕事や振る舞いに置き換えることで「you happy, we happy!」の意味を共有出来ていますし、私も含めて理念について語り合う場を日頃から設けるようにしています。おかげで、顧客サービスの向上にも繋がっており、アンケートなどを通して嬉しい言葉をたくさん頂けるようになりました。弊社の業務なら、ただテントを設営するのではなく、どうしたら喜んでもらえるか、使いやすくなるかを意識することで仕事のアプローチが大きく変わります。このような小さいことを積み重ねて、「イベント21が良いです」と言ってくださるファンを増やすことができました。
多様な背景とルーツを持つ人々が集う会社へ
会社の成長に伴い人手が必要になってくる中で、いわゆる縁故採用から広く募集をかける一般採用にも取り組み始めました。また、2011年からは「マザーワーク」というワークスタイルを作り、正社員でも時短勤務ができるようにしたり、2015年には障がい者雇用を開始しました。2016年に社員数が100名を超え、2022年現在では、フランスやタイなど様々な国籍のメンバーを含めて150名以上の社員が共に働いています。社員数4名の頃から見てきた私は、社員が増えるにつれて変わっていく課題を全て経験してきました。少人数ではリーダーシップが求められますし、20名以上になると幹部の育成が肝になります。50名の規模では組織経営の体制を整える必要が出てきますし、100名を超えると各地方の拠点も増えていますから、私が本社へ行くのは月に一度になりました。それでも会社を回せているのは、共通の理念や働きがいを生み出せているからだと思います。
新卒採用も毎年安定して20名程雇用しており、それぞれが個性的なバックグラウンドを持っています。私は個性的な人ほど面白いと感じるので、そういった社員たちと会社を作っていけることが何より嬉しいです。
社員を会社のファンにさせるさまざまな取り組み
弊社では、顧客にファンを作ることはもちろん、社員も会社のファンになってもらえるような取り組みをしています。例えば、会社の全体目標を達成すると各部署でご飯を食べに行くことができる「ご褒美お食事会」は社員から好評です。他にも、「仲間ボーナス賞」という月に1回誰かに3,000円投票する仕組みを作り、頑張りを周りの仲間から認めてもらえるだけでなく、給料にも反映できるようにしています。
イベント業界は土日も忙しく、なかなか休みを取れないイメージがありますが、有給休暇100%消化を目指し社員一丸となって仕事とプライベートの充実を図っています。社員だけでなく、その周りの人もhappyにするために家族やパートナーの誕生日も祝えるようにボーナスを出しています。私自身、苦しい時期は家族に支えられたからこそ今があるので、全力で周りの人を幸せにできる経営を目指しています。社員が物心両面でhappyになるためにはどうすればよいか、わくわくする制度を用意していくことで、「ここで働きたい」「ここで働いていて良かった」と言われるような会社づくりをしています。
嬉しかった出来事として、私が入社した時から働き続けてくれている先輩社員が、皆の前で今までの話をしてくれたことがあります。会社に入ってからこれまで苦しいことばかりでしたが、めげることなく会社を成長させようと取り組む私を認めてくれたのです。
コロナ禍においても、2020年には売り上げの9割が落ち込みましたが、2022年には過去最高の実績を出せるまでに回復しました。こうした奇跡のようなことができたのは、向き合うことを諦めず、面談などを重ねた結果、会社のためになることは何かということに気づいてくれる社員が増えてきたからこそだと思います。
地域とは「関わるべき場所」
弊社では多地域展開に力を入れており、日本国内では倉庫を含め全国に21箇所、海外ではベトナムと2023年にオープン予定のニューヨーク支店の2箇所の23拠点を構えています。展開していく地域を選ぶ時に大切にしているのが、「関わりたい場所かどうか」です。別の言い方をすれば、縁を感じたり、大切にしたいと思える場所かということになります。私個人としては、日本全国、世界各地の「全部」が関わりたい場所なのですが、新たな拠点を構える時には必ず自問します。人は縁があるものに対して興味を持って、一生懸命になります。この気持ちを持ちながら会社を大きくして、拠点を増やしていけば、happyの輪は新たな地域にも広がっていくのではないかと考えています。
加えて、地元である奈良県や、母国である日本のためにできることを探し続けていきたいです。実際、小学校のPTA会長から経営者団体の会長まで多岐にわたる役割を担ってきました。地域の保護者の皆さんと交通安全について話し合ったと思ったら、同じ日にこの国の経済を良くするにはどうすればよいかを全国の経営者と語り合うような生活を送ってきました。地域が元気になれば、最終的には日本がより良くなると思っているのでこれからも私にできることを続けていきます。
誠実に向き合う共に成長していくM&Aへ
弊社ではこれまで4件のM&A事例があります。その中でも最初に事業承継したマルキン株式会社(以下マルキン)は思い出深い事例です。
マルキンは元々叔父の会社であり、隣町でテントの設営などイベント関係の仕事を請け負う同業他社でしたが、父が生きていた頃から親戚関係のもつれによって疎遠になっていました。
しかし、父の余命宣告を受けて叔父が病院に駆け付けてくれたことで、再び交流が生まれました。ほどなくして父が亡くなり、後継者として弊社を引き継いだ私に、「経営の勉強したいやろ?」と声を掛けてくれたのはその叔父でした。親戚とはいえ、同業者を育てることで自社の利益が減ることは明白です。それでも私を日本最大級の経営者団体「中小企業家同友会」に紹介してくれました。そこでたくさんのことを学べたおかげで今の私がありますし、心から恩義を感じています。
Webに力を入れてきた理由の1つには、広域から仕事を受けることができ、近隣の同業他社、すなわち叔父の会社と競合しないためという思いがありました。弊社の規模が大きくなり、全国からの案件が増えてくると、弊社からマルキンに仕事を依頼することも増え、関係はより深まっていきました。
そんな折、後継者がいなかった叔父から「マルキンを継いでほしい」と言われ、初めての事業承継に至りました。目先の利益を優先せず、恩を大切にして誠実な仕事をし続けるというスタンスが間違っていなかったと思える出来事でした。また、初めての事業承継だったものの、円満な形で引き継ぐことができたため、その後に引き継いだ他の企業も、同じ考え方のもと、誠実に向き合うというスタンスで今に至ります。
苦労して歩んできたからこそ分かる経営者の思い
大切に育ててきた会社を売るという選択を迫られる経営者の苦しい思いは痛いほど分かります。経営的に八方塞がりになっていることがあると思いますし、一方で社員とその家族の生活、取引先や地域との繋がりを守っていくという重責もあるでしょう。少子高齢化で後継者不足が深刻な我が国では、そうした思いを持つ中小企業経営者はますます増えていくと思います。
弊社はそうした企業とマッチングすることで、シナジーを生み出せると確信しています。なぜなら、Webを活用することで送客の面から支援が出来ますし、何より明るい企業文化を伝播させる自信があるからです。先行きの不安から暗い雰囲気が漂う会社も少なくありませんが、弊社のように伸びている会社の新しい空気を入れ込むことで本来その会社が持っていた良さを開花させることができると考えます。もちろん会社を守ってきてくれた社員は宝だと考えておりますので、誰一人解雇しませんし、経営者の想いが込められた社名も変えません。そこに弊社のカルチャーを伝えながら、より良い会社を共に作っていこうという姿勢で取り組んでいます。
終わらない旅を続ける!イベント21の描く未来
弊社の理念「you happy, we happy!」は私がいなくなっても皆が同じ方向を向いて会社全体の夢を目指せるように制定しました。私だけで引っ張っていく場合にはどうしても限界があります。もしも私が明日から事故や病気で働けなくなったら、会社は途絶えてしまいます。そうならないためにも、人に紐づけるのではなく、言葉に紐づいた組織作りを行ってきました。
理念や目的などの会社の存在意義の部分で皆が共感し、そこに各々の個性を乗せられるようになれば、会社は飛躍していきます。私一人では達成出来ない目標も150名以上の社員たちと力を合わせ、長い時間をかければ必ず達成出来ると信じています。
7年後、私が50歳になったタイミングで、弊社の経営は次世代にバトンタッチしようと考えています。それまでには子会社で社長を経験した経営幹部を最低でも10名は育成したいです。さらに、47都道府県での展開も目指しています。全国に拠点を持つイベント会社はまだ存在しないため、弊社が拠点を広げることで地域のコミュニケーションを活発にしていきたいという狙いがあります。今はご縁があってベトナムに支店を持っていますが、海外拠点も増やしていきたいと思います。
私は、20年後にはまた旅人に戻りたいと考えています。しかし、20代の頃の自由な旅人ではなく、一人の経営者としての旅を続けたいです。そして、各地域を訪れるごとに「you happy, we happy!」の種をまき続けようと今から準備をしています。やがてその種がグループ企業の誕生や起業家の支援、地域貢献の形で花を咲かせ、世界に幸せを実らせていく、とても素敵な未来を必ず実現していきます。
ツグナラ専門家による紹介
担当専門家:税理士法人トレイス 税理士法人トレイスの詳細
情報発信力が強みの企業様。経営改革に取り組みながら信頼関係を築かれ、企業文化や多様な人財を重視し顧客と社員の幸福を追求されています。また、頑張りを認める制度や地域貢献活動を通じ幸せな働きを実現されています。拠点拡大と競合回避をWeb活用で実現し事業承継経験を活かした他社の成長支援や組織作り・幹部育成に取り組みながら、全国展開を目指されています。
会社概要
社名 | 株式会社イベント・トゥエンティ・ワン |
創立年 | 1991年 |
代表者名 | 代表取締役社長 中野愛一郎 |
資本金 | 1000万円 |
事業エリア |
イベント21 東京支店
114-0014 東京都北区田端5丁目14-13 |
イベント21 神奈川支店
222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜 1-3-10 新横浜 IO ビル 801 |
|
イベント21 横浜日吉支店
223-0061 神奈川県横浜市港北区日吉5丁目23-50 |
|
イベント21 大阪支店
533-0013 大阪府大阪市東淀川区豊里5丁目1-9 |
|
イベント21 愛知支店
454-0997 愛知県名古屋市中川区万場5丁目2415 |
|
イベント21 京都支店
601-8027 京都府京都市南区東九条中御霊町53-4 ジョンソンビルB303 |
|
イベント21 千葉支店
260-0001 千葉県千葉市中央区都町2丁目28-4 |
|
イベント21 福岡支店
813-0034 福岡県福岡市東区多の津4丁目20-7 |
|
イベント21 埼玉支店
333-0834 埼玉県川口市大字安行領根岸3139 |
|
イベント21 ベトナム OFFICE
72 Le Thanh Ton and 45A Ly Tu Trong Street, Ben Nghe Ward, District 1,Ho Chi Minh City. VINCOM Center Office Tower 15Floor |
|
イベント21 葛城配送センター | |
イベント21 大和高田配送センター | |
イベント21 奈良第三配送センター | |
【グループ会社】ステップ 大阪本社
大阪府吹田市南金田1丁目13-13 |
|
【グループ会社】ステップ 東京営業所
東京都足立区扇1丁目55-24 |
|
【グループ会社】ステップ 大阪流通センター | |
【グループ会社】ステップ 摂津倉庫 | |
【グループ会社】ステップ 東京第2倉庫 | |
【グループ会社】トップスプラン 本社
仙台市泉区市名坂字楢町201-8 |
|
【グループ会社】R&Rレンタル尾道
広島県尾道市高須町4788-15 |
|
本社住所 |
639-0236 奈良県香芝市磯壁2丁目1073−1 |
事業内容 | ハッピークリエイト業 |
URL |
https://event21.co.jp/
|
会社沿革
1990年 | 中野武雄により創業 |
1991年 | 株式会社化 |
2007年 | 創業者・中野武雄の逝去に伴い代表取締役に中野あさ子就任、取締役に中野愛一郎就任 Webマーケティング事業部を設置 |
2009年 | 一般採用を開始 |
2010年 | 企業理念「you happy, we happy!」創造 |
2011年 | 代表取締役に中野愛一郎就任 新しいワークスタイル「マザーワーク」を開始 国際展開事業部を設置 |
2012年 | ベトナムオフィスを設立 創業から22年来の悲願だった無借金経営を実現 |
2013年 | 「東京支店」を設立<東京都北区> |
2015年 | 障がい者就労支援連携を開始 イベント集客サポートサイト「イベ活。」リリース |
2016年 | 「平成27年度奈良県社員・シャイン職場づくり推進企業」として、働きやすい職場づくりの模範として知事から表彰 コアバリューを創造 「神奈川支店」を設立<神奈川県横浜市> 「マルキン株式会社」の株式を取得し100%子会社化 |
2017年 | 代表取締役・中野愛一郎が中小企業家同友会全国協議会青年部連絡会代表に就任 「大阪支店」設立<大阪府大阪市> 「愛知支店」設立<愛知県名古屋市> |
2018年 | 横浜で2つ目の拠点を「神奈川支店」として新横浜に設立。<神奈川県横浜市> 旧神奈川支店は「横浜日吉支店」に名称変更。<神奈川県横浜市> |
2019年 | 「京都支店」を設立<京都府京都市> 「千葉支店」設立<千葉県千葉市> 経済産業省中小企業庁の推薦をうけ「ワーク・ライフ・バランス」の優秀取組企業として取材を受ける |
2020年 | グループ会社として株式会社ソラウィルを設立 「福岡支店」を設立<福岡県福岡市> 「埼玉支店」を設立<埼玉県川口市> |
2021年 | 「有限会社トップスプラン」の株式を取得し100%子会社化 ホワイト企業認定 「有限会社理興R&Rレンタル尾道」の株式を取得し100%子会社化 |
株式会社イベント・トゥエンティ・ワンの経営資源引継ぎ募集情報
公開日:2023/01/26 (2023/07/07修正)
※本記事の内容および所属名称は2023年7月現在のものです。現在の情報とは異なる場合があります。