千代田
千代田区
引継ぎ実績あり
アフィリエイト広告に特化した能動的なメディア開拓を実践
株式会社シード
広い視野と熱量を持ち、自社の可能性を磨き続けるWebマーケター
経営理念
顧客満足と全社員の幸せを追及すると同時に社会貢献を実現する
ビジョン
WEBマーケティングでワクワクを創る
代表者メッセージ
弊社は2005年11月の設立から今日まで社員、社員を支えてくれているご家族の皆様、お客様に支えていただきながら運営して参りました。関係者の皆様に深く感謝しています。
弊社は、アフィリエイト広告に特化したアフィリエイトエージェンシーとしてお客様のお手伝いをさせて頂いております。
アフィリエイト広告の運用は、他の運用型広告と異なり、メディアとの連携が非常に大きなウエイトを占める特殊な運用型広告となります。
メディアとの連携をいかに強化しお客様に貢献していくか、設立以来、試行錯誤を繰り返し今では独自の運用スキームを構築することができました。
今後は、アフィリエイト広告の運用を更に質の高いサービスにしていくと共に、多様化するWebマーケティング全般でお手伝いができるようサービスと組織を強化していきます。
事業を通じてクライアント企業の事業成長に貢献し、仕事を通じて全社員の成長と幸せを実現すると共に、そのご家族の幸せも実現できるように日々尽力していきます。
今後ともシードをよろしくお願い致します。
代表取締役 池田 智之
私たちのこだわり
厳しい環境下で得た営業経験を活かし、家業の東京進出を担うも挫折
小学4年生までは東京都立川市で育ち、それ以降は埼玉県で過ごしました。幼少期からやると決めた事には懸命に取り組む性格で、小学生の頃には少年野球に没頭し、中学生の時にはバレーボールでプロを目指そうと思っていました。高校生の時には、母が独立して通信機器を販売する会社を設立し、その後父も加わって事業を盛り立てていきました。両親が社会人として充実した生活を送っている姿を見るうちに「自分も将来は独立し、社長になるだろう」と思うようになりました。好奇心も旺盛であったことから、海外の多様な文化に触れたいと思うようになり、大学は国際関係学部に進学して英語やアジア社会について学びました。
大学卒業後は、家業の業種に近い通信関連会社に入社し、法人向けの通信回線や複合機、ビジネスホンなどの通信機器を販売する飛び込み営業やテレアポ業務を約2年経験しました。常に成果が求められる厳しい会社で入社6ヵ月で同期の半数近くが退職してしまうほど過酷な環境でしたが、辛く苦しい中でも努力を続け、営業のマインド、クライアントの気持ちをくみ取る力や伝える力を身に付けていきました。
2年程経ったある日、母から会社を手伝わないかと誘われ、家族と家業を支えられるならと考えて、母の会社に入社し営業チームを立ち上げました。地の利もあり、前職での営業経験が活かされたことで売上は飛躍的に伸びていきました。充分な利益が得られるようになったところで、東京への進出が決まり、私が責任者としてその立ち上げを任されることになりました。1年での黒字化を目標に、飛び込み営業やテレアポでの地道な開拓を続けましたが、既存顧客も基盤もない中での顧客獲得は想像以上に難しく、期待される利益には結びつけることができませんでした。東京の拠点はやむなく畳むこととなり、撤退とともに退職することになりました。
自らの実力不足を痛感した私は「もっと広い視野を持つことができていれば結果は違っていたのかもしれない」と思い、原点に立ち返り新たな道を探すため、26歳のときに留学を決めました。
老舗ASPでのアフィリエイト開拓を経て、協同プロジェクト責任者に抜擢
英語のスキルを高め帰国した後には、国際色があり自由な環境の会社で働きたいと思い、2000年(平成12年)に日本初のアフィリエイトASP(Affiliate Service Provider:アフィリエイト広告において、広告主とメディアを仲介するサービスを提供する事業者)である、バリューコマース株式会社へ入社しました。この会社は、1999年(平成11年)に日本で初めてアフィリエイトサービス(成果報酬型広告)の提供を開始したパイオニアであり、入社当初は社長から開発に至るまで多様な国の人で構成されていました。
当時は、新しい技術としてADSL回線が急速に普及し、クリックの回数毎に広告料が発生する「クリック課金型広告」が利用され始めていましたが、アフィリエイトはサービス開始から1年ほどしか経っていなかったため国内での認知度は低く、お客様にはまずシステムの説明から始め、一からマーケットを開拓していきました。
入社4年目には、Yahoo! JAPANとの資本提携により共同プロジェクトが発足され、その立ち上げ責任者に抜擢され、大手ポータルサイトでのアフィリエイトサービス構築やポイントサイトの設立に携わりました。企業文化の違いもあり、両社の折り合いをつけるのは大変苦労しましたが、ここで得られた経験は、後に起業する際の重要な手がかりとなりました。
国内でのアフィリエイトサービスの認知度が高まるにつれて競合も現れ始め、より良いサービスにしていくために、現場の声や改善案を反映した現場用のツールを技術サポート部門に作ってもらい、その実績が得られたところで正式に開発チームにも活用してもらえるようにするなど、社内の課題解決にも努めました。
働くうちに自信がついてきたことで、改めて「自分の力で事業を起こしたい」と思うようになり、独立を決意し、2005年(平成17年)にメディア事業とインターネット広告代理業を手掛ける「モバイルエージェンシー株式会社」を設立しました。
経営者としての意識を高め、全社員が本気で仕事に打ち込める組織へ
創業時は、ちょうどガラケー(1990年代末から2000年代初頭にかけて国内で独自に発展した携帯電話機)のメディアが普及し始めた頃であり、モバイルに特化したメディアビジネスをしていきたいと考えました。まずペット関連の情報サイト「Petz(ペッツ)」をオープンし、メディア運営にあたってエンジニアとデザイナーを採用して運用体制を整えました。しかし収益化が難しかったため、アフィリエイトなどの広告運用やWEB制作も請け負うようにしたところ、アフィリエイトサービスでの売上が利益の大半を占めるようになりました。アフィリエイトを中核事業にしていくことに決め、業態の変更に伴い、2007年(平成19年)には「株式会社シード」へと商号を変更しました。
商号の変更から現在まで、アフィリエイト広告運用代行サービスを主力事業として実績を重ね、お客様のニーズや自社で生じた課題に対応するため、SEO(検索エンジンの最適化)コンサルティングなどの広告・マーケティング支援サービスのほか、リスティング広告(ユーザーが検索したキーワードを利用して配信する広告)、WEBサイトやランディングページ(検索や広告を経由しユーザーが最初にアクセスするページ)制作などもワンストップで請け負えるように体制を強化していきました。
現在、弊社のお客様の半数は東京都の企業であり、もう半数は大阪や福岡など主要都市からの依頼が多くなってきています。Webサイトからの問合せや口コミや紹介経由の集客が中心ですが、今後は自社から能動的にアプローチできるようにしていきたいと考えています。
内面を見つめ、自身や会社の目指す姿を理念に反映させる
弊社の事業は、「起業したい」という私個人の一念でスタートし、営業経験をもとにその時にできることを可能な限り追求し続けてきましたが、会社の信念や行動指針を内部的にも外部的にも示していくはずの理念やビジョンがないまま10数年が経過してしまったことで、何のために仕事をしているのかと迷ってしまった経験があります。仕事へのモチベーションも失ってしまった時期がありました。経営者である自分自身が行き詰まってしまったことで、社内の雰囲気も業績も沈滞するようになり、まず経営者である自分が意識を変え、行動を起こさねばと奮起し、経営者が集う複数の勉強会に参加するようになりました。高い意欲と誇りを持ち自社事業にあたる多くの経営者と交流したことで、自分本位の行動になってしまっていたと気付かされ、会社のために何ができるか、人として何を大切にして生きていくのかを真剣に考えるようになりました。
3年前の2019年には、理念とビジョンを一新し、新たにクレドを導入しました。経営者としての在り方を常に見つめ直しながら、社員との意識の共有をさらに深められるようにしたことで、仕事への向き合い方も少しずつ変わり、横ばいになっていた売上も上昇し始めました。
昨年度には、人員不足から大型のクライアント案件を失注してしまったことがあり、採用を強化すると共に、お客様に圧倒的な成果を返せるように、サービスレベルの向上と仕組み作りに注力していきました。方針が合わず退職していった方も多くいましたが、この1年間を乗り切った社員には新たな社風が身に付いてきていると思います。お客様に圧倒的な成果を返すために一切の妥協をせずに、仕事に本気で打ち込むことで社員1人1人が仕事自体を楽しめるようになり、個々人の成長にも繋がっていると実感しています。
動向を全て可視化し共有することで、管理運用の精度を向上させる
クライアントに成果を返すために一切の妥協をしない風土を醸成していったことで、管理運用に必要なPDCA(計画、実行、評価、改善を繰り返し業務を継続的に改善していく手法)の精度も上がり、お客様の売上アップに確実に繋げられるようになっていきました。安価な受注で相応のサービスを提供し満足するのではなく、お客様のために時間を確保して案件に向き合い、期待以上の成功を目指して全社員が最善を尽くす姿勢を大切にしています。こういったところが他社との差別化にも繋がっています。
この体制変更とともにアフィリエイトのサービスも大幅に変更し、お客様の成果にフォーカスした管理運用のベースを再構築して、精度を高められるようにしました。特に会社の在り方を再考し続けたこの3年間は、各コンサルタントや運用任せにせず、見落としや疎かになっている部分が無いかを徹底して洗い出せるような仕組化に取り組んできました。管理が行き届くようになったことで課題も見えるようになり、各社員が能動的に取り組めるような環境になってきています。お客様には、契約時のほか毎月の打合せでKPIや目標数値、月次動向、達成度などを可視化して共有し、目標値を達成するのはもちろんのこと、未達の場合にはその前後の動きや要因を丁寧に分析して対策を講じ、お客様に戦略を再提案しています。お客様からは「ここまでやってくれるんですね」という声もいただけるようになりました。与えられた課題をこなすだけではなく、社員一人一人がお客様の要望のために自ら考え、新たな方法を編み出せるプロへと成長してきているのを実感しています。
広い視野を持つWebマーケターの育成のため、社内を再整備
現在の社員は15人で、社内は仕事を全力で楽しみながら自らも成長したいと考える成長意欲の高い組織となっています。毎朝20分ほどの朝礼では、朝礼当番が経営理念、クレド、ビジョンの中から一つを選び、それに対して自身が取り組んでいることを発表してもらうことで、社員同士が向き合う場にしています。そのほか月1回の全社ミーティングや飲み会の場でも、各々の想いを共有できる機会を必ず作るようにしています。
現在、アフィリエイト広告以外にも、リスティング広告やSEO対策、制作等を行うメンバーもいます。今後は、ジョブローテーション(社員の能力開発のための戦略的な人事異動)も導入し、Webマーケターとしての質の向上を図りたいと考えています。今後はデジタルネイティブ世代(インターネット普及後に生まれた世代)が多くなっていくため、各人の長所を引き出しながら世代間のギャップを生かしていくマネジメントが必要になっていきます。現在の教育方法としては、新入社員には私や部長がOJTを行い、運用業務を行いながら、考え方や取り組み方を丁寧に教えています。また、マネジメント研修などの取り組みも始めており、研修制度の充実にも力を入れていくつもりです。
これからはWebマーケティングの需要が増え、競合もますます増えていきます。その中で生き抜いていくためには、失敗を重ねながらも挑戦し続けられるチャレンジ精神と、きめ細やかに管理できる緻密さ、一つの事に熱中して仕事を楽しむ姿勢を維持し、自身の可能性を磨いていける人がプロフェッショナルなIT人財になっていけるのだと思います。
変化が多いIT業界に対応しながら、事業拡大を進める
IT業界は情報や技術の移り変わりが早く、創業してからもずっと環境変化の中で続けてきましたが、アフィリエイトを中核事業としている弊社では、特にGoogleのコアアルゴリズム(検索結果の順位を決めるプログラム)変動やAppleのプライバシー規制強化により甚大な影響が出ています。クライアントに価値を返すという主軸は変わらないので、コンテンツ改善やSEO対策など最善の方法を探りながら対応を続けていきます。より多くのお客様に対応できるようにするためのスピード化も自社の課題です。
弊社では、今期の売上が過去最高額になる見込みであるため、来年以降にはアフィリエイトM&Aも検討しながら、事業基盤の強化と成長速度を加速していきたいと考えています。また現在、弊社にはエンジニアがいないため、事業とともに人財を引継ぐことで、外部に委託しているツールの開発などを自社で行えるようにしながら、5年から10年先には異業種とのM&Aを行って事業拡大や多角化を進めていきます。
2026年(令和8年)にはIPO(Initial Public Offering:株取引所への初上場)を目標として全員で取り組んでいきます。IPOを目指すのは、社会的な信用や評価が得られるなどの戦略的な意味合いもありますが、競合がひしめく中で上場し、より企業成長させたいという願望も大きな原動力になっています。かねてから検討している海外進出も、経営者としてはぜひ挑戦したいと考えています。海外では特に東南アジアなどの新興国の成長率が目覚ましいこともあるため、言語や文化の壁を超え、タイミングが合うようであればチャレンジしてみたいと思っています。
厳しい環境下で得た営業経験を活かし、家業の東京進出を担うも挫折
小学4年生までは東京都立川市で育ち、それ以降は埼玉県で過ごしました。幼少期からやると決めた事には懸命に取り組む性格で、小学生の頃には少年野球に没頭し、中学生の時にはバレーボールでプロを目指そうと思っていました。高校生の時には、母が独立して通信機器を販売する会社を設立し、その後父も加わって事業を盛り立てていきました。両親が社会人として充実した生活を送っている姿を見るうちに「自分も将来は独立し、社長になるだろう」と思うようになりました。好奇心も旺盛であったことから、海外の多様な文化に触れたいと思うようになり、大学は国際関係学部に進学して英語やアジア社会について学びました。
大学卒業後は、家業の業種に近い通信関連会社に入社し、法人向けの通信回線や複合機、ビジネスホンなどの通信機器を販売する飛び込み営業やテレアポ業務を約2年経験しました。常に成果が求められる厳しい会社で入社6ヵ月で同期の半数近くが退職してしまうほど過酷な環境でしたが、辛く苦しい中でも努力を続け、営業のマインド、クライアントの気持ちをくみ取る力や伝える力を身に付けていきました。
2年程経ったある日、母から会社を手伝わないかと誘われ、家族と家業を支えられるならと考えて、母の会社に入社し営業チームを立ち上げました。地の利もあり、前職での営業経験が活かされたことで売上は飛躍的に伸びていきました。充分な利益が得られるようになったところで、東京への進出が決まり、私が責任者としてその立ち上げを任されることになりました。1年での黒字化を目標に、飛び込み営業やテレアポでの地道な開拓を続けましたが、既存顧客も基盤もない中での顧客獲得は想像以上に難しく、期待される利益には結びつけることができませんでした。東京の拠点はやむなく畳むこととなり、撤退とともに退職することになりました。
自らの実力不足を痛感した私は「もっと広い視野を持つことができていれば結果は違っていたのかもしれない」と思い、原点に立ち返り新たな道を探すため、26歳のときに留学を決めました。
老舗ASPでのアフィリエイト開拓を経て、協同プロジェクト責任者に抜擢
英語のスキルを高め帰国した後には、国際色があり自由な環境の会社で働きたいと思い、2000年(平成12年)に日本初のアフィリエイトASP(Affiliate Service Provider:アフィリエイト広告において、広告主とメディアを仲介するサービスを提供する事業者)である、バリューコマース株式会社へ入社しました。この会社は、1999年(平成11年)に日本で初めてアフィリエイトサービス(成果報酬型広告)の提供を開始したパイオニアであり、入社当初は社長から開発に至るまで多様な国の人で構成されていました。
当時は、新しい技術としてADSL回線が急速に普及し、クリックの回数毎に広告料が発生する「クリック課金型広告」が利用され始めていましたが、アフィリエイトはサービス開始から1年ほどしか経っていなかったため国内での認知度は低く、お客様にはまずシステムの説明から始め、一からマーケットを開拓していきました。
入社4年目には、Yahoo! JAPANとの資本提携により共同プロジェクトが発足され、その立ち上げ責任者に抜擢され、大手ポータルサイトでのアフィリエイトサービス構築やポイントサイトの設立に携わりました。企業文化の違いもあり、両社の折り合いをつけるのは大変苦労しましたが、ここで得られた経験は、後に起業する際の重要な手がかりとなりました。
国内でのアフィリエイトサービスの認知度が高まるにつれて競合も現れ始め、より良いサービスにしていくために、現場の声や改善案を反映した現場用のツールを技術サポート部門に作ってもらい、その実績が得られたところで正式に開発チームにも活用してもらえるようにするなど、社内の課題解決にも努めました。
働くうちに自信がついてきたことで、改めて「自分の力で事業を起こしたい」と思うようになり、独立を決意し、2005年(平成17年)にメディア事業とインターネット広告代理業を手掛ける「モバイルエージェンシー株式会社」を設立しました。
経営者としての意識を高め、全社員が本気で仕事に打ち込める組織へ
創業時は、ちょうどガラケー(1990年代末から2000年代初頭にかけて国内で独自に発展した携帯電話機)のメディアが普及し始めた頃であり、モバイルに特化したメディアビジネスをしていきたいと考えました。まずペット関連の情報サイト「Petz(ペッツ)」をオープンし、メディア運営にあたってエンジニアとデザイナーを採用して運用体制を整えました。しかし収益化が難しかったため、アフィリエイトなどの広告運用やWEB制作も請け負うようにしたところ、アフィリエイトサービスでの売上が利益の大半を占めるようになりました。アフィリエイトを中核事業にしていくことに決め、業態の変更に伴い、2007年(平成19年)には「株式会社シード」へと商号を変更しました。
商号の変更から現在まで、アフィリエイト広告運用代行サービスを主力事業として実績を重ね、お客様のニーズや自社で生じた課題に対応するため、SEO(検索エンジンの最適化)コンサルティングなどの広告・マーケティング支援サービスのほか、リスティング広告(ユーザーが検索したキーワードを利用して配信する広告)、WEBサイトやランディングページ(検索や広告を経由しユーザーが最初にアクセスするページ)制作などもワンストップで請け負えるように体制を強化していきました。
現在、弊社のお客様の半数は東京都の企業であり、もう半数は大阪や福岡など主要都市からの依頼が多くなってきています。Webサイトからの問合せや口コミや紹介経由の集客が中心ですが、今後は自社から能動的にアプローチできるようにしていきたいと考えています。
内面を見つめ、自身や会社の目指す姿を理念に反映させる
弊社の事業は、「起業したい」という私個人の一念でスタートし、営業経験をもとにその時にできることを可能な限り追求し続けてきましたが、会社の信念や行動指針を内部的にも外部的にも示していくはずの理念やビジョンがないまま10数年が経過してしまったことで、何のために仕事をしているのかと迷ってしまった経験があります。仕事へのモチベーションも失ってしまった時期がありました。経営者である自分自身が行き詰まってしまったことで、社内の雰囲気も業績も沈滞するようになり、まず経営者である自分が意識を変え、行動を起こさねばと奮起し、経営者が集う複数の勉強会に参加するようになりました。高い意欲と誇りを持ち自社事業にあたる多くの経営者と交流したことで、自分本位の行動になってしまっていたと気付かされ、会社のために何ができるか、人として何を大切にして生きていくのかを真剣に考えるようになりました。
3年前の2019年には、理念とビジョンを一新し、新たにクレドを導入しました。経営者としての在り方を常に見つめ直しながら、社員との意識の共有をさらに深められるようにしたことで、仕事への向き合い方も少しずつ変わり、横ばいになっていた売上も上昇し始めました。
昨年度には、人員不足から大型のクライアント案件を失注してしまったことがあり、採用を強化すると共に、お客様に圧倒的な成果を返せるように、サービスレベルの向上と仕組み作りに注力していきました。方針が合わず退職していった方も多くいましたが、この1年間を乗り切った社員には新たな社風が身に付いてきていると思います。お客様に圧倒的な成果を返すために一切の妥協をせずに、仕事に本気で打ち込むことで社員1人1人が仕事自体を楽しめるようになり、個々人の成長にも繋がっていると実感しています。
動向を全て可視化し共有することで、管理運用の精度を向上させる
クライアントに成果を返すために一切の妥協をしない風土を醸成していったことで、管理運用に必要なPDCA(計画、実行、評価、改善を繰り返し業務を継続的に改善していく手法)の精度も上がり、お客様の売上アップに確実に繋げられるようになっていきました。安価な受注で相応のサービスを提供し満足するのではなく、お客様のために時間を確保して案件に向き合い、期待以上の成功を目指して全社員が最善を尽くす姿勢を大切にしています。こういったところが他社との差別化にも繋がっています。
この体制変更とともにアフィリエイトのサービスも大幅に変更し、お客様の成果にフォーカスした管理運用のベースを再構築して、精度を高められるようにしました。特に会社の在り方を再考し続けたこの3年間は、各コンサルタントや運用任せにせず、見落としや疎かになっている部分が無いかを徹底して洗い出せるような仕組化に取り組んできました。管理が行き届くようになったことで課題も見えるようになり、各社員が能動的に取り組めるような環境になってきています。お客様には、契約時のほか毎月の打合せでKPIや目標数値、月次動向、達成度などを可視化して共有し、目標値を達成するのはもちろんのこと、未達の場合にはその前後の動きや要因を丁寧に分析して対策を講じ、お客様に戦略を再提案しています。お客様からは「ここまでやってくれるんですね」という声もいただけるようになりました。与えられた課題をこなすだけではなく、社員一人一人がお客様の要望のために自ら考え、新たな方法を編み出せるプロへと成長してきているのを実感しています。
広い視野を持つWebマーケターの育成のため、社内を再整備
現在の社員は15人で、社内は仕事を全力で楽しみながら自らも成長したいと考える成長意欲の高い組織となっています。毎朝20分ほどの朝礼では、朝礼当番が経営理念、クレド、ビジョンの中から一つを選び、それに対して自身が取り組んでいることを発表してもらうことで、社員同士が向き合う場にしています。そのほか月1回の全社ミーティングや飲み会の場でも、各々の想いを共有できる機会を必ず作るようにしています。
現在、アフィリエイト広告以外にも、リスティング広告やSEO対策、制作等を行うメンバーもいます。今後は、ジョブローテーション(社員の能力開発のための戦略的な人事異動)も導入し、Webマーケターとしての質の向上を図りたいと考えています。今後はデジタルネイティブ世代(インターネット普及後に生まれた世代)が多くなっていくため、各人の長所を引き出しながら世代間のギャップを生かしていくマネジメントが必要になっていきます。現在の教育方法としては、新入社員には私や部長がOJTを行い、運用業務を行いながら、考え方や取り組み方を丁寧に教えています。また、マネジメント研修などの取り組みも始めており、研修制度の充実にも力を入れていくつもりです。
これからはWebマーケティングの需要が増え、競合もますます増えていきます。その中で生き抜いていくためには、失敗を重ねながらも挑戦し続けられるチャレンジ精神と、きめ細やかに管理できる緻密さ、一つの事に熱中して仕事を楽しむ姿勢を維持し、自身の可能性を磨いていける人がプロフェッショナルなIT人財になっていけるのだと思います。
変化が多いIT業界に対応しながら、事業拡大を進める
IT業界は情報や技術の移り変わりが早く、創業してからもずっと環境変化の中で続けてきましたが、アフィリエイトを中核事業としている弊社では、特にGoogleのコアアルゴリズム(検索結果の順位を決めるプログラム)変動やAppleのプライバシー規制強化により甚大な影響が出ています。クライアントに価値を返すという主軸は変わらないので、コンテンツ改善やSEO対策など最善の方法を探りながら対応を続けていきます。より多くのお客様に対応できるようにするためのスピード化も自社の課題です。
弊社では、今期の売上が過去最高額になる見込みであるため、来年以降にはアフィリエイトM&Aも検討しながら、事業基盤の強化と成長速度を加速していきたいと考えています。また現在、弊社にはエンジニアがいないため、事業とともに人財を引継ぐことで、外部に委託しているツールの開発などを自社で行えるようにしながら、5年から10年先には異業種とのM&Aを行って事業拡大や多角化を進めていきます。
2026年(令和8年)にはIPO(Initial Public Offering:株取引所への初上場)を目標として全員で取り組んでいきます。IPOを目指すのは、社会的な信用や評価が得られるなどの戦略的な意味合いもありますが、競合がひしめく中で上場し、より企業成長させたいという願望も大きな原動力になっています。かねてから検討している海外進出も、経営者としてはぜひ挑戦したいと考えています。海外では特に東南アジアなどの新興国の成長率が目覚ましいこともあるため、言語や文化の壁を超え、タイミングが合うようであればチャレンジしてみたいと思っています。
会社概要
社名 | 株式会社シード |
創立年 | 2005年 |
代表者名 | 代表取締役 池田 智之 |
資本金 | 2100万円 |
本社住所 |
102-0072 東京都千代田区飯田橋2-14-2 雄邦ビル3F |
事業内容 | インターネット広告・デジタルマーケティング ・アフィリエイト広告 ・リスティング広告 ・SNS広告 ・SEO対策 ・WEB広告プランニング全般 WEBサイト制作 ・LP(ランディングページ)制作 ・LPO ・バナー制作 ・ECサイト構築 ・ホームページ制作 |
URL |
https://www.seedinc.jp/
|
会社沿革
2005年 | インターネット広告代理店、メディア運営事業を目的として、「モバイルエージェンシー株式会社」を設立 |
2006年 | アフィリエイト広告運用代行サービスを開始 ペット情報サイト「Petz(ペッツ)」をオープン ホームページ制作サービスを開始 成果報酬SEOサービス、SEOコンサルティングを開始 |
2007年 | リスティング広告運用サービスを開始 「株式会社シード」へ商号変更 |
2009年 | GPS機能で検索できる!携帯版ホテル検索サイト「iホテル」をオープン |
2010年 | 将来有望なベンチャー企業300社「VentureNow300」に選出 |
2011年 | EC-CUBEインテグレートパートナー・ブロンズランクに認定 サイトメンテナンスサービスを開始 Yahoo!リスティング広告プロフェッショナルに認定 Yahooプロモーション広告正規代理店認定 韓国コスメブランド「SKIN&LAB(スキンアンドラブ)」と日本における独占販売契約を締結。日本公式ECサイトオープン |
2012年 | 韓国健康食品ブランド「ママメイドフードソンシク」と日本における独占販売契約を締結。日本公式ECサイトオープン 韓国コスメブランド【ハッピータッチ】と日本における独占販売契約を締結。日本公式ECサイトオープン |
2013年 | 韓国コスメブランド「verikos(ベリコス)」と日本における独占販売契約を締結。日本公式ECサイトオープン スタマイズ可能なECサイト構築サービス「ECドルフィン」提供開始 |
2014年 | 人気韓国コスメが、日本ネット経済新聞賞のソーシャル活用賞を受賞 |
2015年 | 日本ネット経済新聞に【ECドルフィン】の記事が掲載 EC-CUBEインテグレートパートナー・シルバーランクに認定 SNS広告(facebook広告、Twitter広告)運用開始 業理念を体現するロゴマークに一新 創業10周年 |
2016年 | プライバシーマーク取得 |
2017年 | 2017年度EC-CUBEインテグレートパートナーでシルバーランクを獲得 |
2019年 | パーソナルジムの口コミ比較サイト「GYME(ジーミー)」をリリース 経営理念、ビジョンを一新し、クレドを導入 |
2022年 | デジタルマーケティング情報を発信するオウンドメディア「デジマ部」を公開 |
株式会社シードの経営資源引継ぎ募集情報
公開日:2022/09/05 (2023/01/25修正)
※本記事の内容および所属名称は2023年1月現在のものです。現在の情報とは異なる場合があります。