ツグナラ
M&Aの成功と新規事業の成功は似ています
2021.07.15 | M&A

M&Aの成功と新規事業の成功は似ています

最近、中小企業の経営者さんからM&Aの成功要因を聞かれることが多いです。中小M&A(買収価格が3,000万以下のイメージ)は、新規事業での成功パターンととても似ていると思います。ですので、今回は経営コンサルタントして新規事業を考える際にアドバイスするポイントをまとめてみます。

最近、中小企業の経営者さんからM&Aの成功要因を聞かれることが多いです。中小M&A(買収価格が3,000万以下のイメージ)は、新規事業での成功パターンととても似ていると思います。ですので、今回は経営コンサルタントして新規事業を考える際にアドバイスするポイントをまとめてみます。

いい会社への経営戦略、事業承継に強いコンサルティング会社サクシードの市川です。

最近、中小企業の経営者さんからM&Aの成功要因を聞かれることが多いです。中小M&A(買収価格が3,000万以下のイメージ)は、新規事業での成功パターンととても似ていると思います。ですので、今回は経営コンサルタントして新規事業を考える際にアドバイスするポイントをまとめてみます。

①既存事業とのシナジー(相乗効果)

中小企業が新規事業に乗り出すときは、まず既存顧客にサービス提供が可能かということを意識しましょう。特に中小企業の場合は、新サービスを新規顧客に提案することはコスト負担が過大になり、既存事業にも悪影響がでてしまう場合があります。

(新規事業のせいで、人が足りない。残業が毎日だ。やり方が分かる人が一部にしかいない)

②ビジネスモデル図で全体像として評価する

新規事業モデルは、考えているうちに自社に都合のいい解釈にどんどん寄ってきてしまう傾向があります。その抑制をするために、ビジネスの登場人物を図にして全体像で評価するといいと思います。自社だけが勝つビジネスはありえません。自社と顧客だけではなく、仕入先、協力業者、働く社員のことまで考えたモデルになっているかを意識しましょう。

③小さく打って、市場の反応を確かめる

巨額のイニシャルコスト(初期投資)は、中小企業の場合、失敗したら倒産に直結してしまうのが現実です。M&Aの場合は特に気をつけないといけませんね。まずは、小さく打って出て市場(お客様)がどんな反応なのかをみるべきだと思っています。既存ビジネスが共倒れに足らないためにも、初めてのM&Aはあまり大きな投資額にならないように気をつけるといいと思います。

以上の3つが最初に気をつけたほうが良い基本的なポイントです。読んでくれた方のお役にたてていたら幸いです。

市川 優
Writer 市川 優
市川 優
Writer 市川 優
専務取締役 東京・埼玉エリア統括  
MBA(経営学修士)  JMAA認定M&Aアドバイザー 
1984年千葉県柏市生まれ。専修大学法学部卒、グロービス経営大学院卒。
地元金融機関にて、融資係、融資渉外係として勤務。融資渉外係時は、中小企業支援を中心に尽力し、4年連続で優秀渉外賞、特別賞を受賞。中小企業が持つ様々な経営課題に対しては、金融面のみの支援だけではなく総合的なコンサルティング支援が必要であると考え、現職に転職。同社のM&A事業立ち上げを経験し、2020年1月には「地域特化型M&Aプラットフォームツグナラ」を事業責任者としてサービスローンチした。2018年より執行役員、2021年に取締役に就任し、現在に至る。著書に「事業承継 買い手も売り手もうまくいくリアルノウハウ」(ビジネス社)共著。

© Copyright 2024 TGNR tokyo All rights reserved. "ツグナラ" and logomark / logotype is registered trademark.