宇都宮
宇都宮市
「そこに竹があったから」先祖が残してくれたオンリーワン
株式会社ワカヤマファーム
竹と共に成長してきた300年続く農家
経営理念
竹林管理
竹林から分け与えられる全ての資源を有効活用することを目標とし、21㌶(約10万本)におよぶ竹林を毎年休むことなく間伐など徹底管理する。持続可能(サスティナブル)な緑地の形成と、それにより発生する毎年2万本程の間伐竹材の有効活用(カーボンニュートラルの徹底)を目指す。
さらに、竹林としてのロケーションを有効活用していく。
代表者メッセージ
若山農場は、日光連山を後ろに控える宇都宮市北部にて24ヘクタールほどの圃場を有しています。この地で親子三代に亘り百年余、「農業とは土づくりに在り」の言葉を信条に、自然循環型農法を心がけ筍と栗を中心に作り続けている農場です。
また、竹の品種改良・苗木生産として日本庭園だけではなく、近代的な都市空間に竹の植栽を進める第一人者として、日本唯一の竹専門ナーサリーでもあります。雨後の筍などと言われるように春になると沢山の筍が顔を出します。竹の生長は早く、筍からほんの2ヶ月で竹になり、その後10年もするとその個体は枯れてしまいます。よって、放っておくと立ち入れないほど混み合い、枯れた物だらけになってしまいます。良質の筍を栽培するためには、竹林の間伐など徹底した管理が必要で、それを毎年続けていくことが大切です。
一方今では、竹製品など身の回りに使われなくなって久しいため、誰も竹など伐らなくなり、その結果、手入れのされた美しい竹林などどこにも見られなくなりました。こうして代々竹と土に向き合って来たところ、気が付けば他には見られない希少な空間となったため、映画やCMなどのロケ地として使用され、それが話題となり今では、「竹を身近に感じてほしい」そんな思いを込めて一般開放しています。
ぜひ、一歩竹林の中に入り、降り注ぐ木漏れ日と笹鳴りの音に包まれながら、日常を忘れのんびりとお過ごしください。
私たちのこだわり
弊社では日本で唯一竹苗の販売を行っています。また、オリジナルで背の大きくならない小型の孟宗竹を開発し販売しています。孟宗竹はきれいなのですが背丈が20M程になりますので扱いが非常に大変でしたが、植栽に合うように小型化に成功し、世界でここにしかない孟宗竹を作っています。そのようにして竹の植栽を全国にすすめることが私の最初の仕事でした。
その後時代が進み、経済の柱として観光立国日本が打ち出され、栃木では大谷石文化が息づくまちとして日本遺産として登録されるなど、インバウンド需要を生み出し多くの外国人が訪れるようになりました。また、このように手入れされた竹林はもう多くは残っていませんから映画の撮影にもよく使われるようになりました。有名なところでは「るろうに剣心(伝説の最後編)」という映画の主要なシーンで使われました。人気映画のプロモーションとして、撮影場所を回る聖地巡礼をアピールしてましたから沢山の人が訪れてくれるようになりました。
「なぜ竹なんですか?」とよく言われるのですが、ここに竹があったからなんです。先代たちが維持管理し続けてくれ、作られた変わった空間をいかに有効に利用しようかというところが私の主題です。みなさんに竹を好きになってほしいですね。
でも、実は竹は困られています。竹害といって、竹を育てても売れないので誰も切らず放置されています。放置竹林・拡大竹林ともいわれて地方では厄介がられていますが、いま一度竹の魅力を感じてもらい、竹の利用を啓蒙して使っていって欲しいと思っています。
今は環境の時代です。SDGsも叫ばれていますが、竹はあっという間に材ができて持続的に伸び続けますので今脚光を浴びています。ひょっとすると宝の山になるかもしれません。
竹林をあますことなく隅から隅まで活用するビジネスモデルを作りたいと思っています。
地域との繫がり
観光事業のアイディアは私も出しますが、もちろん色々な方に手伝っていただいています。この雰囲気づくりや設計は、宇都宮の町おこしに実績のある設計士さんにお願いしています。それから、中のライティングについては日本一有名な評論家の方にお願いしています。それは「餅は餅屋に任せる」ということです。素案とアイディアは僕ですが自分たちでできる事は限界があるのでお手伝いいただきつつ共に練り上げていくという形にしています。ただ、自分の思いが強すぎてよく意見をぶつけ合うことになるのですが、僕はこれがとても大事だと思っています。
また、宇都宮市や栃木県などの自治体にも非常にお世話になっています。
宇都宮で観光をやるということに意義があるのですが、栃木県には日光や那須・鬼怒川という観光資源がありますので、宇都宮を通り過ぎてしまうのです。そのためには、観光・宿泊・飲食など各分野との連携は欠かせませんし、栃木県や宇都宮市のお力添えはかかせません。特に私どもの立地は大谷と近いのでそこを上手く周遊してもらい、お互いに価値を高めて多くの観光客に宇都宮に来てもらう仕組みづくりを相談しています。
弊社では日本で唯一竹苗の販売を行っています。また、オリジナルで背の大きくならない小型の孟宗竹を開発し販売しています。孟宗竹はきれいなのですが背丈が20M程になりますので扱いが非常に大変でしたが、植栽に合うように小型化に成功し、世界でここにしかない孟宗竹を作っています。そのようにして竹の植栽を全国にすすめることが私の最初の仕事でした。
その後時代が進み、経済の柱として観光立国日本が打ち出され、栃木では大谷石文化が息づくまちとして日本遺産として登録されるなど、インバウンド需要を生み出し多くの外国人が訪れるようになりました。また、このように手入れされた竹林はもう多くは残っていませんから映画の撮影にもよく使われるようになりました。有名なところでは「るろうに剣心(伝説の最後編)」という映画の主要なシーンで使われました。人気映画のプロモーションとして、撮影場所を回る聖地巡礼をアピールしてましたから沢山の人が訪れてくれるようになりました。
「なぜ竹なんですか?」とよく言われるのですが、ここに竹があったからなんです。先代たちが維持管理し続けてくれ、作られた変わった空間をいかに有効に利用しようかというところが私の主題です。みなさんに竹を好きになってほしいですね。
でも、実は竹は困られています。竹害といって、竹を育てても売れないので誰も切らず放置されています。放置竹林・拡大竹林ともいわれて地方では厄介がられていますが、いま一度竹の魅力を感じてもらい、竹の利用を啓蒙して使っていって欲しいと思っています。
今は環境の時代です。SDGsも叫ばれていますが、竹はあっという間に材ができて持続的に伸び続けますので今脚光を浴びています。ひょっとすると宝の山になるかもしれません。
竹林をあますことなく隅から隅まで活用するビジネスモデルを作りたいと思っています。
地域との繫がり
観光事業のアイディアは私も出しますが、もちろん色々な方に手伝っていただいています。この雰囲気づくりや設計は、宇都宮の町おこしに実績のある設計士さんにお願いしています。それから、中のライティングについては日本一有名な評論家の方にお願いしています。それは「餅は餅屋に任せる」ということです。素案とアイディアは僕ですが自分たちでできる事は限界があるのでお手伝いいただきつつ共に練り上げていくという形にしています。ただ、自分の思いが強すぎてよく意見をぶつけ合うことになるのですが、僕はこれがとても大事だと思っています。
また、宇都宮市や栃木県などの自治体にも非常にお世話になっています。
宇都宮で観光をやるということに意義があるのですが、栃木県には日光や那須・鬼怒川という観光資源がありますので、宇都宮を通り過ぎてしまうのです。そのためには、観光・宿泊・飲食など各分野との連携は欠かせませんし、栃木県や宇都宮市のお力添えはかかせません。特に私どもの立地は大谷と近いのでそこを上手く周遊してもらい、お互いに価値を高めて多くの観光客に宇都宮に来てもらう仕組みづくりを相談しています。
ツグナラコンサルタントによる紹介
先々代からこの地で大切に育ててきた竹林。自然循環型農法で環境と共生、まさにサスティナブルな経営の先駆者です。さらに竹林を活用した観光資源構築にも尽力されています。サスティナブルと観光事業の融合にて宇都宮市の魅力を伝えたい、熱い気持ちをお持ちの社長です。
インタビュアーのコメント
会社概要
社名 | 株式会社ワカヤマファーム |
創立年 | 2017年 |
代表者名 | 代表取締役 若山 太郎 |
資本金 | 990万円 |
本社住所 |
320-0075 栃木県宇都宮市宝木本町2018 |
事業内容 | 農産物・加工品、竹材・竹苗(竹植木)の生産販売、観光・イベント開催、撮影地・イベント場所の貸出 |
URL |
https://www.wakayamafarm.com/
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公開日:2021/09/30 (2023/01/25修正)
※本記事の内容および所属名称は2023年1月現在のものです。現在の情報とは異なる場合があります。