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実体験!感動の事業承継が生まれた2つのポイント
2021.07.13 | 事業承継

実体験!感動の事業承継が生まれた2つのポイント

先日、創業43年になる企業の、感動の事業承継の現場に立ち会わせていただきました。新体制となった会社の社長は74歳、新社長は48歳です。
役員、幹部社員で祈祷を受け、朝礼にて全社員に向けて社長就任の報告をしました。経営幹部の方から先代社長へ創業43年の労をねぎらう一言と、全社員で感謝の挨拶があり、社員以外の唯一のオブザーバーとして参加した私も目頭が熱くなりました。

先日、創業43年になる企業の、感動の事業承継の現場に立ち会わせていただきました。新体制となった会社の社長は74歳、新社長は48歳です。
役員、幹部社員で祈祷を受け、朝礼にて全社員に向けて社長就任の報告をしました。経営幹部の方から先代社長へ創業43年の労をねぎらう一言と、全社員で感謝の挨拶があり、社員以外の唯一のオブザーバーとして参加した私も目頭が熱くなりました。

いい会社への経営戦略、事業承継に強いコンサルティング会社サクシードの市川です。
先日、創業43年になる企業の、感動の事業承継の現場に立ち会わせていただきました。


新体制となった会社の社長は74歳、新社長は48歳です。役員、幹部社員で祈祷を受け、朝礼にて全社員に向けて社長就任の報告をしました。

経営幹部の方から先代社長へ創業43年の労をねぎらう一言と、全社員で感謝の挨拶があり、社員以外の唯一のオブザーバーとして参加した私も目頭が熱くなりました。

そして新社長の挨拶と全社員による経営理念の唱和は、一つの時代の区切りが実感でき、社員全員の新たな決意と先代社長への感謝の気持ちが会社に溢れ、涙を拭う社員も数名いるほど素晴らしい朝礼となりました。

この度、事業承継の現場を近くでご支援させていただき、感動の事業承継を達成できたポイントは大きく分けて、2つあると思います。

感動の事業承継、2つのポイント

一つ目は、「先代社長が継がせる決断をし、新社長が継ぐ決断をしたこと」、二つ目は、「社員全員が応援したこと」です。

当たり前の話と考える方も多いと思いますが、先代社長はなかなか継がせる決断ができないものです。理由は「まだまだあいつには社長は無理だ」「もう少し成長してからでしか継がせられない」「社長の器じゃない」等、創業者は後継経営者に対して厳しい意見を持つことが多く、結果として新社長もなかなか決断ができないといった形が生まれてしまいます。今回うまくいったのは、先代社長も新社長も事業承継が必要と自覚し、両者ともに一度した決断を曲げなかったことだと思います。

社員全員が応援する事業承継を達成するために、先代社長が先頭となって新社長を応援したことも大きかったです。もちろん新社長の努力を社員全員が見ていたこともあると思いますが、まずは先代が新社長を支えるよう役員含めた社員全員に号令し、役割を分割して指示したことが素晴らしい事業承継を生み出したのだと感じます。

事業承継はゴールではなくスタートであり、新社長はこれから会社に起こる様々な課題を解決し続ける役割を負います。しかし、今回のような社員全員が応援するような事業承継であれば、どんな経営課題でも社員全員で協力して乗り越えられるはずです。

今回、素晴らしい事業承継の現場に立ち会えたことを幸せに思います。これからも新社長を中心にいい会社を目指す同社を、コンサルタントとして全力で応援していきたいと思います!

市川 優
Writer 市川 優
市川 優
Writer 市川 優
取締役 コンサルティング事業責任者  
MBA(経営学修士)  JMAA認定M&Aアドバイザー 
1984年千葉県柏市生まれ。専修大学法学部卒、グロービス経営大学院卒。
地元金融機関にて、融資係、融資渉外係として勤務。融資渉外係時は、中小企業支援を中心に尽力し、4年連続で優秀渉外賞、特別賞を受賞。中小企業が持つ様々な経営課題に対しては、金融面のみの支援だけではなく総合的なコンサルティング支援が必要であると考え、現職に転職。同社のM&A事業立ち上げを経験し、2020年1月には「地域特化型M&Aプラットフォームツグナラ」を事業責任者としてサービスローンチした。2018年より執行役員、2021年に取締役に就任し、現在に至る。著書に「事業承継 買い手も売り手もうまくいくリアルノウハウ」(ビジネス社)共著。

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