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ニッチトップの技術を武器に鉄道関連工事を手掛ける土木工事会社
深澤工業株式会社
事業承継直後のピンチを救った先代から受け継いだ強みとモットー
経営理念
「向上心」
- 健全な経営で社会に貢献する
- 社員と企業の成長に取り組む
- 顧客からの信頼作りに努める
代表者メッセージ
弊社は1980年4月に私の父が土木工事会社として設立しました。
弊社がもっとも得意とするのは、「深礎工法」という軟弱な地盤に対して杭を形成する工法です。創業時から蓄積してきた「深礎工法」のノウハウは、やがて弊社の強みとなり、鉄道関連の基礎工事という活躍の場を見つけたことでたくさんのお仕事を頂けるようになりました。近年では公共工事も請け負うようになり、事業領域も鉄道関連の基礎工事に限らず、一般土木工事や解体工事を手掛けるなど仕事の幅を広げています。
経営理念には「向上心」を掲げ、「健全な経営で社会に貢献する」「社員と企業の成長に取り組む」「顧客からの信頼作りに努める」という3つの目標の実現を目指しています。
社員の安全と健康をすべてにおいて優先しており、お客様から必要とされ続ける丁寧な仕事を目指して日々の業務にあたっています。
代表取締役社長 深澤 勇弘
私たちのこだわり
大工をしていた創業者が業態転換して土木工事会社を設立
弊社は静岡県熱海市を拠点に静岡・東京・神奈川県を中心に事業展開する土木工事会社です。これまで鉄道関連の基礎事を中心に手掛けてきましたが、近年では公共工事を手掛けたり、民間の解体工事を請け負うなど、事業の幅を広げています。
弊社のルーツは、私の父が静岡県熱海市を拠点に大工仕事を請け負っていた深澤建築という会社です。なぜ土木業に業態転換をしたのかは分かりませんが、父は1980年に4人の社員と共に土木工事会社として深澤工業を設立しました。当時は若い大工たちが自宅に住み込みで働いていたこともあり、私自身も父の仕事を身近に感じながら幼少期を過ごしていました。
17歳で弊社に入社し、仕事を覚えていくうちに楽しみや、やりがいを感じるようになりました。また、弊社に新入社員として地元の同級生や後輩が入社してきたことや、結婚して子どもを授かったことで、自覚と責任を感じるようになったことも大きな変化でした。父も次第に私を後継者として見るようになり、折に触れて「会社を継いで欲しい」と言われるようになりました。そして2005年、父が70歳を超え現場に出る機会が減ったこともあり、私が33歳の時に2代目社長に就任しました。
事業承継直後に訪れた危機をきっかけに生まれた攻めの受注スタイル
事業承継直後にメインの取引先として長くお付き合いをしていた元請が倒産し、弊社もその影響を大きく受けました。組織体制そのものを抜本的に改革する必要性に迫られ、創業以来一番の危機に直面していました。ただ、それまでの取引先からの受注を当てにする「待ちの営業」から「攻めの営業」にシフトチェンジし、再始動するきっかけにもなりました。
「待ちの営業」だった弊社が組織改革としてまず取り組んだことは営業部の新設です。新設すること自体は簡単でしたが、問題は営業に適した人財が社内にいないことでした。さらに営業の経験がそもそも社内にないため、営業担当者を育てることもできない状態でした。
そこで倒産した元請で働いていた営業担当者に声をかけ、弊社への入社を打診しました。有難いことに入社をご決断いただいた方は営業力が高く、新設した営業部を軌道にのせてくれました。倒産した元請のお客様を引き継がせていただくこともでき、経営危機ともいえる状態を打破することが出来ました。営業部を作り、そこに優秀な営業担当者が入ったことで、会社の雰囲気も少しずつ変わっていきました。長らく当たり前になっていた受け身の受注スタイルから脱却し、自ら仕事を獲得していくという攻めの受注スタイルが徐々に定着していきました。
また、自ら仕事を獲得できるようになった背景には、創業時からノウハウを蓄積してきた基礎工事の手法の一つである「深礎工法」を弊社の強みとして打ち出したことも関係しています。「深礎工法」は、軟弱な地盤に基礎工事を行うための手法で、職人の熟練技術を要するため、大手の土木工事会社でもメインで行っている企業は4社ほどしかありませんでした。このノウハウを持っていることが、いわゆるニッチトップとして仕事を獲得する上で、大きなアドバンテージになると気付き、その視点から必要としている先に営業をかけたことが功を奏しました。
とりわけ弊社の強みを発揮できたのは、JRをはじめとする鉄道関連の工事です。駅の構内や、線路と線路の間といった大型重機が使えない場所で行う鉄道工事の現場では、弊社が得意とする職人の手作業による深礎工法のニーズがありました。事業承継直後の危機を切り抜け、鉄道工事という強みを活かせる場所で、安定的な受注に繋げることができました。
年に4回レクリエーションを開催することで社員同士の交流を活性化
経営理念には、「向上心」を掲げ、健全な経営で社会に貢献する、社員と企業の成長に取り組む、顧客からの信頼作りに努める、を目標に実現をめざしています。もともと弊社に経営理念はありませんでしたが、経営者仲間からいろいろとアドバイスを受ける中で、必要に感じて作成しました。利益をあげて税金を納めることは当然として、企業である以上は社会貢献していきたいという思いを込めています。この経営理念は本社会議室の一番目立つところに貼り出しています。ただ、現場に出ている社員が多く、本社に来る機会が限られることもあり、さらなる浸透に向けて取り組んでいるのがLINEの活用です。全社員が見られるようにLINEグループを作成し、そこで経営理念や私の考えを定期的に送っています。
この経営理念を実現していく上で必要だと考えているのが、風通しのいい環境づくりです。そのため、社内交流を目的とした年2回のバーベキュー、年1回の社員旅行、そして年末の忘年会を全社イベントとして行っています。全社イベントにこだわる理由は、複数拠点を持ち、様々な現場で社員が働いていることから、普段は全員で顔を合わせる機会がなく社員同士のコミュニケーションが不足してしまうためです。近年は会社行事を嫌がる社員が多いとを聞きますが、弊社の社員は積極的に楽しんでくれており、大変ありがたく感じています。
また、忘年会のタイミングに合わせて、社員と面談を行っています。1人ひとりと顔を合わせて、日々感じていることや改善してほしいことなどをヒアリングしています。
社員が失敗を恐れずにチャレンジできる環境づくりをしていきたい
現在、社内向けの取り組みとして力を入れているのが、働きやすい職場づくりです。例えば、業務やスキルアップに繋がる資格講習の受講料は会社で負担し、積極的に自己啓発する社員を支援しています。社員が自分自身の成長のために失敗を恐れずに、チャレンジできる職場でありたいという考えからはじめました。
また、福利厚生として、退職金制度を整え、医療保険やがん保険に法人契約で加入しています。少しでも安心して働いてもらいたいという思いからはじめました。
うれしいことに、経済産業省が認定する「健康経営優良法人(中小規模法人部門)」に、2021年から3年連続で選ばれています。今後も社員の自発的な健康づくりに配慮するとともに、職場環境の更なる改善を目指し、「企業の発展」と「社員の幸せ」のために「健康経営」を推進していければと考えています。
働きやすい環境を整えていくなかで注力していきたいのが採用活動です。これまで新卒に関しては、求人を出してもほとんど応募がありませんでした。今後は、ハローワーク、高校、専門学校などの担当者ともっと密な関係づくりを行い、採用活動に取り組んでいきたいと思っています。新卒採用に成功している企業は、社長自ら高校や専門学校に月1回くらいのペースで出向いて、会社の説明を繰り返し行いながら、関係性を深めていると聞きました。成功されている企業様を見習って、努力を惜しまず実行していきたいと思います。
有事の際のスピーディなインフラ復旧で地域社会に貢献
鉄道関連の工事で活路を見出した弊社ですが、さらなる成長を目指す上で新たな領域として公共工事と解体工事の売上を伸ばしていきたいと考えています。特に公共工事については、今は全体の売上構成の20%ほどですが、将来的には50%まで引き上げるのが理想です。基礎工事、とりわけ「深礎工法」に特化させてきましたが、造成工事や外構工事などを含めた一般土木工事や解体工事など、守備範囲を広げるような形で成長していきたいと考えています。
私自身、生まれも育ちも熱海であり、地域に貢献したいという思いは常に持ち続けています。私たちの仕事は、直接人の命を救うことはできませんが、災害時など有事の際にはインフラを早急に復旧させることで、地域社会に貢献できます。それがインフラに関わる事業を行う弊社の使命だと考えています。そのためにも、安定した経営を続けながら、技術力の向上を目指していきます。
大工をしていた創業者が業態転換して土木工事会社を設立
弊社は静岡県熱海市を拠点に静岡・東京・神奈川県を中心に事業展開する土木工事会社です。これまで鉄道関連の基礎事を中心に手掛けてきましたが、近年では公共工事を手掛けたり、民間の解体工事を請け負うなど、事業の幅を広げています。
弊社のルーツは、私の父が静岡県熱海市を拠点に大工仕事を請け負っていた深澤建築という会社です。なぜ土木業に業態転換をしたのかは分かりませんが、父は1980年に4人の社員と共に土木工事会社として深澤工業を設立しました。当時は若い大工たちが自宅に住み込みで働いていたこともあり、私自身も父の仕事を身近に感じながら幼少期を過ごしていました。
17歳で弊社に入社し、仕事を覚えていくうちに楽しみや、やりがいを感じるようになりました。また、弊社に新入社員として地元の同級生や後輩が入社してきたことや、結婚して子どもを授かったことで、自覚と責任を感じるようになったことも大きな変化でした。父も次第に私を後継者として見るようになり、折に触れて「会社を継いで欲しい」と言われるようになりました。そして2005年、父が70歳を超え現場に出る機会が減ったこともあり、私が33歳の時に2代目社長に就任しました。
事業承継直後に訪れた危機をきっかけに生まれた攻めの受注スタイル
事業承継直後にメインの取引先として長くお付き合いをしていた元請が倒産し、弊社もその影響を大きく受けました。組織体制そのものを抜本的に改革する必要性に迫られ、創業以来一番の危機に直面していました。ただ、それまでの取引先からの受注を当てにする「待ちの営業」から「攻めの営業」にシフトチェンジし、再始動するきっかけにもなりました。
「待ちの営業」だった弊社が組織改革としてまず取り組んだことは営業部の新設です。新設すること自体は簡単でしたが、問題は営業に適した人財が社内にいないことでした。さらに営業の経験がそもそも社内にないため、営業担当者を育てることもできない状態でした。
そこで倒産した元請で働いていた営業担当者に声をかけ、弊社への入社を打診しました。有難いことに入社をご決断いただいた方は営業力が高く、新設した営業部を軌道にのせてくれました。倒産した元請のお客様を引き継がせていただくこともでき、経営危機ともいえる状態を打破することが出来ました。営業部を作り、そこに優秀な営業担当者が入ったことで、会社の雰囲気も少しずつ変わっていきました。長らく当たり前になっていた受け身の受注スタイルから脱却し、自ら仕事を獲得していくという攻めの受注スタイルが徐々に定着していきました。
また、自ら仕事を獲得できるようになった背景には、創業時からノウハウを蓄積してきた基礎工事の手法の一つである「深礎工法」を弊社の強みとして打ち出したことも関係しています。「深礎工法」は、軟弱な地盤に基礎工事を行うための手法で、職人の熟練技術を要するため、大手の土木工事会社でもメインで行っている企業は4社ほどしかありませんでした。このノウハウを持っていることが、いわゆるニッチトップとして仕事を獲得する上で、大きなアドバンテージになると気付き、その視点から必要としている先に営業をかけたことが功を奏しました。
とりわけ弊社の強みを発揮できたのは、JRをはじめとする鉄道関連の工事です。駅の構内や、線路と線路の間といった大型重機が使えない場所で行う鉄道工事の現場では、弊社が得意とする職人の手作業による深礎工法のニーズがありました。事業承継直後の危機を切り抜け、鉄道工事という強みを活かせる場所で、安定的な受注に繋げることができました。
年に4回レクリエーションを開催することで社員同士の交流を活性化
経営理念には、「向上心」を掲げ、健全な経営で社会に貢献する、社員と企業の成長に取り組む、顧客からの信頼作りに努める、を目標に実現をめざしています。もともと弊社に経営理念はありませんでしたが、経営者仲間からいろいろとアドバイスを受ける中で、必要に感じて作成しました。利益をあげて税金を納めることは当然として、企業である以上は社会貢献していきたいという思いを込めています。この経営理念は本社会議室の一番目立つところに貼り出しています。ただ、現場に出ている社員が多く、本社に来る機会が限られることもあり、さらなる浸透に向けて取り組んでいるのがLINEの活用です。全社員が見られるようにLINEグループを作成し、そこで経営理念や私の考えを定期的に送っています。
この経営理念を実現していく上で必要だと考えているのが、風通しのいい環境づくりです。そのため、社内交流を目的とした年2回のバーベキュー、年1回の社員旅行、そして年末の忘年会を全社イベントとして行っています。全社イベントにこだわる理由は、複数拠点を持ち、様々な現場で社員が働いていることから、普段は全員で顔を合わせる機会がなく社員同士のコミュニケーションが不足してしまうためです。近年は会社行事を嫌がる社員が多いとを聞きますが、弊社の社員は積極的に楽しんでくれており、大変ありがたく感じています。
また、忘年会のタイミングに合わせて、社員と面談を行っています。1人ひとりと顔を合わせて、日々感じていることや改善してほしいことなどをヒアリングしています。
社員が失敗を恐れずにチャレンジできる環境づくりをしていきたい
現在、社内向けの取り組みとして力を入れているのが、働きやすい職場づくりです。例えば、業務やスキルアップに繋がる資格講習の受講料は会社で負担し、積極的に自己啓発する社員を支援しています。社員が自分自身の成長のために失敗を恐れずに、チャレンジできる職場でありたいという考えからはじめました。
また、福利厚生として、退職金制度を整え、医療保険やがん保険に法人契約で加入しています。少しでも安心して働いてもらいたいという思いからはじめました。
うれしいことに、経済産業省が認定する「健康経営優良法人(中小規模法人部門)」に、2021年から3年連続で選ばれています。今後も社員の自発的な健康づくりに配慮するとともに、職場環境の更なる改善を目指し、「企業の発展」と「社員の幸せ」のために「健康経営」を推進していければと考えています。
働きやすい環境を整えていくなかで注力していきたいのが採用活動です。これまで新卒に関しては、求人を出してもほとんど応募がありませんでした。今後は、ハローワーク、高校、専門学校などの担当者ともっと密な関係づくりを行い、採用活動に取り組んでいきたいと思っています。新卒採用に成功している企業は、社長自ら高校や専門学校に月1回くらいのペースで出向いて、会社の説明を繰り返し行いながら、関係性を深めていると聞きました。成功されている企業様を見習って、努力を惜しまず実行していきたいと思います。
有事の際のスピーディなインフラ復旧で地域社会に貢献
鉄道関連の工事で活路を見出した弊社ですが、さらなる成長を目指す上で新たな領域として公共工事と解体工事の売上を伸ばしていきたいと考えています。特に公共工事については、今は全体の売上構成の20%ほどですが、将来的には50%まで引き上げるのが理想です。基礎工事、とりわけ「深礎工法」に特化させてきましたが、造成工事や外構工事などを含めた一般土木工事や解体工事など、守備範囲を広げるような形で成長していきたいと考えています。
私自身、生まれも育ちも熱海であり、地域に貢献したいという思いは常に持ち続けています。私たちの仕事は、直接人の命を救うことはできませんが、災害時など有事の際にはインフラを早急に復旧させることで、地域社会に貢献できます。それがインフラに関わる事業を行う弊社の使命だと考えています。そのためにも、安定した経営を続けながら、技術力の向上を目指していきます。
ツグナラコンサルタントによる紹介
静岡県熱海市を拠点に静岡・東京・神奈川県を中心に土木工事を手掛ける企業です。
2代目となる現社長による組織構造改革により健康経営優良認定2021年〜2023年3年連続受賞するなど社員を大切にする経営で成長を続けています。
基礎工事の手法である深礎工法の強みを活かしながら、大手インフラ企業の他、公共工事や解体工事についても領域を広げ、更なる成長を目指しています。
会社概要
社名 | 深澤工業株式会社 |
創立年 | 1980年 |
代表者名 | 代表取締役社長 深澤 勇弘 |
資本金 | 3000万円 |
事業エリア |
熱海支店
413-0021 静岡県熱海市清水町9-15 |
横浜営業所
230-0001 神奈川県横浜市鶴見区矢向1丁目9-17 リバーサイドパレス301号室 |
|
本社住所 |
413-0102 静岡県熱海市下多賀677-6 |
事業内容 | 土木工事 場所打杭工事(深礎工法) アースドリル工法 新幹線土木工事 立坑工事 集水桝工事 はつり工事 |
URL |
https://www.fukasawa-kougyou.com/
|
会社沿革
1980年 | 深澤工業を創業 |
1994年 | 組織変更後、有限会社深澤工業と改称 |
2006年 | 深澤工業株式会社と改称 |
深澤工業株式会社の経営資源引継ぎ募集情報
公開日:2023/08/09
※本記事の内容および所属名称は2023年8月現在のものです。現在の情報とは異なる場合があります。