川崎市川崎
川崎市
板橋区
市原市
札幌市
糟屋郡粕屋町
引継ぎ実績あり
独自の高圧洗浄技術で安全な未来を創る地球環境改善集団
フジクス株式会社
キャリアパスの見える化と充実の研修制度で自己成長できる組織体制
経営理念
「私たちは 誠実・親切・技量を持って 飛躍する未来指向の集団です」
WE are Future-oriented Unit Jumping with Integrity, Kindness and Skill.
企業コンセプト
「地球環境改善集団」
私たちは、ウォータージェットや環境改善事業を通じて、今あるものを廃棄しないで、可能な限り長く使えるあるいは再利用します。 地球環境への負荷を低減し、すべての人が安全、安心して暮らせるよう私たちの技術で直面する課題を解決します。
解決する分野 1.循環、健康、防災
私たちの技術 1.洗浄、剥離、切断、衛生、再生
何のための技術 1.いつまでも使えるように
代表者メッセージ
私たちフジクス株式会社は、「ウォータージェットで何ができるか」を追求し、サービスを提供してきました。
配管の洗浄、塗装剥離、コンクリート再生のためのはつり、ウイルスや悪臭対策の除菌消臭洗浄などと、ウォータージェットの用途は拡大し、ニーズも多様化しています。
『今ある物をできるだけ長く』使えるようにする事が、地球環境保全につながり、持続可能な社会を形成します。
100年後の世代から感謝されるためにも、自分たちのサービスを磨き、地球環境に貢献します。
代表取締役 竹之内 英
私たちのこだわり
ウォータージェットの将来性を見出した祖父が創業
1969年、私の祖父がフジ高圧洗浄株式会社として弊社を創業しました。創業時からウォータージェット施工を担っており、創業55周年を迎えることができました。
創業以前の祖父は自動車会社に勤務し、ウォータージェットをドイツから輸入販売する事業を担当していました。ウォータージェットが一般的にはそれほど認知されてない技術だったこともあり、販売数は思わしくなかったようです。
しかし、創業者はウォータージェットの将来性に魅力を感じ、脱サラし、自分でウォータージェット施工会社を始めたのが創業の経緯です。
現在は、創業時からのウォータージェット工法による高圧洗浄、配管、設備機器の修繕や交換などのリフォーム業務に加えて、成分分析業務、次亜塩素酸水などの物品販売業務を行っています。
住宅の配管洗浄にウォータージェットを活用したことが飛躍のきっかけに
1960年代に「エネルギー革命」が起こり、エネルギー源は石炭から石油へと転換されます。そこで、弊社では石油化学プラントを中心とした工場設備の高圧洗浄を開始します。
また、高度経済成長と共に住宅事情が中高層化し、団地の建設ラッシュの時期でもありました。当時、団地の排水管保守はワイヤー式トーラーや薬品で付着物を取り除く清掃が行われていましたが、排水管の詰まりが原因で上階から流した汚水が下階の家の排水口から溢れ出る事故が頻発してしまいます。
そこで、弊社がウォータージェットを取り扱うことから、日本住宅公団(現:UR都市機構)からの依頼のもと、解決策を講じる共同研究チームが設立されます。このことも弊社にとって大きな転機となりました。
日本住宅公団の八王子試験場にて、15階建てのテストタワーで約1年間排水管高圧洗浄の実験・検証を重ねました。洗浄後に、3ヶ月・6ヶ月・9ヶ月経過時の排管の汚れ付着状況を観察し、「どのぐらいの頻度で洗浄をすればよいのか」を検証し、70年代終盤には共用の排水管の洗浄周期の妥当性が1年に1回であると結論付けられ、それが基本となりました。
この研究がきっかけとなり、団地・マンションなどの集合住宅向けの配管洗浄サービスを開始し、以降、弊社はこの分野を中心に事業を拡大してきました。
厚生労働省所管の業界団体である「日本洗浄技能開発協会」の登録番号はNo.4で、現在稼動中の施工会社では最古参です。日本洗浄技能開発協会が実施する国家技能検定制度「産業洗浄技能士」の取得者数も国内最多を誇ります。
事業は順調に成長し、1991年には社名をフジクス株式会社に変更しました。
父の思いを受け継ぎ社長に就任
私が小学生だった1985年ごろは、社員数は数十人程度だったと記憶しています。本社の社屋も昔ながらの平屋の住宅で、そこに高圧洗浄車が出入りしていました。当時から父がフジクスの社長であるということを知っていましたが、自身が会社を継ぐことは特に考えていませんでした。
大学を卒業後、産業機械メーカーに勤めました。国内や海外の様々な業種やお客様へ営業職として活動し、新たな挑戦や知らない人とのコミュニケーションが好きな私は、充実感を覚え、ますます前向きに仕事に取り組んでいました。
そのような中で、当時の社長であった父から「自分のビジネス人生をどう考えるか」を問われ、初めて真剣に「自分のビジネス人生」つまり事業を継承するか、を考え始めます。今まではひたすらに目の前の目標に突き進むことだけを考えていました。
とても迷いましたが、今までと違った新たな挑戦に魅力を感じ、「何でもやってみよう、面白そうな挑戦だ」と、2009年に産業機械メーカーを退職しフジクスに入社しました。
そのころには弊社の社員は100人以上おり、とてもエキサイティングでした。
入社後は、まず現場業務に就きます。父は現場主義であり、とにかく現場が好きでした。私は板橋区にある東京事務所の2階に居住し、つなぎを着てそのまま現場に直行し、日々の仕事に取り組みました。その後はお客様対応、営業、企画などさまざまな業務に従事します。
2018年に5代目の社長から後を託され代表取締役に就任しました。
組織が抱えていた課題の解決に着手
社員として勤務した中で解決すべき課題を見つけており、社長に就任した後は、3つの内部的な改革に着手しました。
1つ目は、生産性の向上です。業務を棚卸し、慣習的に続いている重要性の低い業務を簡略化するなどの改善に取り組みました。どの業務も一連の流れがありますが、効率の悪い「間」がたくさんあり、停滞していることが見受けられました。「間」を絞めれば、生産性が向上するので、「真面目(間締め)作戦」と題し、効率化を図りました。
次に、2018年に行ったBCP(Business Continuity Plan・事業継続計画)策定です。
BCPとは、自然災害・事故等の予期せぬ事態においても、事業の継続や早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画です。それまで緊急時の取り決めなどはありませんでした。
弊社では、「人命の安全の観点」・「事業継続の観点」・「地域社会への観点」・「社会から大切にされる企業作り」の4項目で策定しました。これまでは様々なリスクに対して備えることで、社員にも安心して働いてもらえますし、お客様に対しても信頼性のあるパートナーであることを示すことができます。BCPによって会社の長期的な安定と成長を支える基盤を築くことができるようになりました。
そして3つ目にマルチタスク人財の育成への取り組みです。
2020年のコロナウイルスが蔓延した時に、完全にストップした事業もありました。現場で行う事業では、取引先から、感染者蔓延防止のために受注が無くなった月もありました。また、社内でも次々に罹患者が出て、現場が中止になることもありました。その時に、様々な職種ができるマルチタスク人財が重要であると痛感しました。それ以来、組織のありかたを見直し、何か不測の事態が起こっても、他の社員でカバーしあえる体制を整えるようにしました。
より良いサービス、より良い商品の提供
弊社では、自分たちの技術やサービスを磨き、自分たちで提供する会社です。
「管洗浄プラス」という次亜塩素酸水を使用した洗浄事業に関してですが、配管の中では、様々な有機物が混ざり合い、悪臭の発生や不衛生な状態がつくられます。ただ洗浄しただけでは、ウイルスの除去まではできていません。より衛生環境を向上させるサービスが「管洗浄プラス」です。
2024年より、災害対策用高圧洗浄機「ぴからす」の製造販売を開始しました。災害後に最も困ることはトイレです。トイレの使用環境が極めて不衛生で汚いため、利用者が不便を感じています。我々が扱うような耐久性がよく効果が高い洗浄機械が身近にあれば、そのような不便を解消できます。現在普及しているマンホールトイレの詰まりも解消できます。
何ものにも代え難い弊社の強みは「社員」
弊社の強みは、人財です。創業以来、弊社では人的資本経営を行っています。弊社独自の技術力を最大価値化し、それをお客様や社会に提供していくのは「社員」です。
人財をしっかりと育てるために、スキルを「見える化」した育成に注力しています。国家検定の産業洗浄技能検定取得を推進するほかに、独自の社内検定制度を設け、技術力向上を目指しています。産業洗浄技能士を取得して満足するのではなく、常に技術力を磨く環境づくりを行ってきたことも弊社の大きな特徴です。
自分たちの技術やサービスや商品は、自分たちで考えることにより愛着や執着が生まれます。
それが自社の最大の財産になると考えています。
同業他社では外注に丸投げしている企業もありますが、弊社では150名を超える正社員による施工体制を徹底しています。外注に頼らないことで、高い技術力と品質を担保し、よりお客様に喜んでいただきたいのです。
弊社の技術開発本部では、高圧洗浄車の改造や、独自の洗浄工法で特許を20個以上取得しています。
互いを知ることで採用のミスマッチを防ぐ
資格制度以外にも、採用から研修、キャリアパスの構築まで手厚い取り組みを行っています。
特に、新卒社員の採用活動には力を入れています。のべ2000人以上の就活生とコンタクトを取り、就活シーズンは月に1~2回説明会も実施します。そのため、毎年新卒の人財を5名ほど必ず採用できています。
また、弊社ではここ数年新卒社員の定着率は9割に達しています。採用の際に弊社と就活生の間にミスマッチがないのかを丁寧に確認しているためだと思います。弊社は仕事内容や注力している部分、今後の展望を細かくお伝えし、就活生の意向も丁寧に伺っています。
問題なくコミュニケーションが取れるかどうかや、ウォータージェットに興味を持っているのかも重要な観点です。私が採用に迷った場合は現場の社員にも意見を求め、現場が「育てられる」と言ってくれれば、採用しています。
「今あるモノを廃棄せずに、できるだけ長く使う」ために
弊社では「今あるモノを廃棄せずに、できるだけ長く使える」ように、全世界の共通目標であるSDGs(持続可能な開発目標)に対しても積極的に取り組んでいます。例えば、既存のマンションです。再開発によって新築物件を増やしていくことももちろん大事ですが、築20年や30年のマンションもまだまだ暮らせます。そのようなマンションを、ウォータージェットを用いて配管を整備することで、より快適な環境へと整備して、末永く暮らせる環境づくりに注力しています。
M&Aによって新事業開始
2018年に、同じ川崎市内の旧知の社長から飼料・ペットフードの成分分析事業と次亜塩素酸水の製造・販売事業を引き継ぎました。先方の経営者様は後継者不在で、弊社としては地域の経営資源を守りたかったこと、取り扱う次亜塩素酸水の商材にシナジー効果が期待されたことが引き継ぎの理由でした。また、その企業では飼料分析事業では排水の汚泥分析も行っていたため、弊社の新しい事業に結びつくのではと考えました。
地域の雇用を守るという意味でも事業承継をして良かったと思っています。
高齢で退職を希望した社員以外はすべての社員も引き継ぎ、3名が移籍しました。
引き継いだ事業は順調に成長しています。課題としては生産性の向上です。機械導入による省力化が検討しているほか、差別化による付加価値向上が必要であると思います。
ワンストップでのサービス提供や海外進出を目指す
今後、設備に関してワンストップでサービスを提供し、お客様から「フジクスに頼めば全部解決できる」と言っていただけるよう、さらなるサービス向上を図りたいと考えています。今後、困りごとをワンストップで解決する存在になりたいのです。先ほど述べたような築年数の経ったマンションに携わっていると、排水管の洗浄以外にも修繕工事や電気工事が必要な場面が多くあるため、業務の幅を広げていく必要性を痛感しています。
そのような周辺事業へ進出するうえで、M&Aを検討しています。特に、近隣地域で給排水の設備や電気工事を担う企業様で、廃業の危機にある企業様とのM&Aを検討しています。弊社に加わっていただければ、業務の幅が広がりますし、シナジー効果も発揮できるのではないかと思います。
その他、自動車整備工場などのメカを取り扱う町工場とのM&Aも検討しています。弊社ではエンジン搭載の高圧洗浄機を取り扱っているため、親和性もあり、自動車整備工場向けの高圧洗浄機の開発・販売なども新規事業として視野に入れていきたいと考えているからです。
M&A以外には、中長期的に海外展開も目指しています。特に東南アジアを中心に、日系企業の進出が活発な地域をターゲットにしたい考えです。既に台湾人社員の採用を開始するなど、グローバル人財確保にも着手しています。
ウォータージェットの将来性を見出した祖父が創業
1969年、私の祖父がフジ高圧洗浄株式会社として弊社を創業しました。創業時からウォータージェット施工を担っており、創業55周年を迎えることができました。
創業以前の祖父は自動車会社に勤務し、ウォータージェットをドイツから輸入販売する事業を担当していました。ウォータージェットが一般的にはそれほど認知されてない技術だったこともあり、販売数は思わしくなかったようです。
しかし、創業者はウォータージェットの将来性に魅力を感じ、脱サラし、自分でウォータージェット施工会社を始めたのが創業の経緯です。
現在は、創業時からのウォータージェット工法による高圧洗浄、配管、設備機器の修繕や交換などのリフォーム業務に加えて、成分分析業務、次亜塩素酸水などの物品販売業務を行っています。
住宅の配管洗浄にウォータージェットを活用したことが飛躍のきっかけに
1960年代に「エネルギー革命」が起こり、エネルギー源は石炭から石油へと転換されます。そこで、弊社では石油化学プラントを中心とした工場設備の高圧洗浄を開始します。
また、高度経済成長と共に住宅事情が中高層化し、団地の建設ラッシュの時期でもありました。当時、団地の排水管保守はワイヤー式トーラーや薬品で付着物を取り除く清掃が行われていましたが、排水管の詰まりが原因で上階から流した汚水が下階の家の排水口から溢れ出る事故が頻発してしまいます。
そこで、弊社がウォータージェットを取り扱うことから、日本住宅公団(現:UR都市機構)からの依頼のもと、解決策を講じる共同研究チームが設立されます。このことも弊社にとって大きな転機となりました。
日本住宅公団の八王子試験場にて、15階建てのテストタワーで約1年間排水管高圧洗浄の実験・検証を重ねました。洗浄後に、3ヶ月・6ヶ月・9ヶ月経過時の排管の汚れ付着状況を観察し、「どのぐらいの頻度で洗浄をすればよいのか」を検証し、70年代終盤には共用の排水管の洗浄周期の妥当性が1年に1回であると結論付けられ、それが基本となりました。
この研究がきっかけとなり、団地・マンションなどの集合住宅向けの配管洗浄サービスを開始し、以降、弊社はこの分野を中心に事業を拡大してきました。
厚生労働省所管の業界団体である「日本洗浄技能開発協会」の登録番号はNo.4で、現在稼動中の施工会社では最古参です。日本洗浄技能開発協会が実施する国家技能検定制度「産業洗浄技能士」の取得者数も国内最多を誇ります。
事業は順調に成長し、1991年には社名をフジクス株式会社に変更しました。
父の思いを受け継ぎ社長に就任
私が小学生だった1985年ごろは、社員数は数十人程度だったと記憶しています。本社の社屋も昔ながらの平屋の住宅で、そこに高圧洗浄車が出入りしていました。当時から父がフジクスの社長であるということを知っていましたが、自身が会社を継ぐことは特に考えていませんでした。
大学を卒業後、産業機械メーカーに勤めました。国内や海外の様々な業種やお客様へ営業職として活動し、新たな挑戦や知らない人とのコミュニケーションが好きな私は、充実感を覚え、ますます前向きに仕事に取り組んでいました。
そのような中で、当時の社長であった父から「自分のビジネス人生をどう考えるか」を問われ、初めて真剣に「自分のビジネス人生」つまり事業を継承するか、を考え始めます。今まではひたすらに目の前の目標に突き進むことだけを考えていました。
とても迷いましたが、今までと違った新たな挑戦に魅力を感じ、「何でもやってみよう、面白そうな挑戦だ」と、2009年に産業機械メーカーを退職しフジクスに入社しました。
そのころには弊社の社員は100人以上おり、とてもエキサイティングでした。
入社後は、まず現場業務に就きます。父は現場主義であり、とにかく現場が好きでした。私は板橋区にある東京事務所の2階に居住し、つなぎを着てそのまま現場に直行し、日々の仕事に取り組みました。その後はお客様対応、営業、企画などさまざまな業務に従事します。
2018年に5代目の社長から後を託され代表取締役に就任しました。
組織が抱えていた課題の解決に着手
社員として勤務した中で解決すべき課題を見つけており、社長に就任した後は、3つの内部的な改革に着手しました。
1つ目は、生産性の向上です。業務を棚卸し、慣習的に続いている重要性の低い業務を簡略化するなどの改善に取り組みました。どの業務も一連の流れがありますが、効率の悪い「間」がたくさんあり、停滞していることが見受けられました。「間」を絞めれば、生産性が向上するので、「真面目(間締め)作戦」と題し、効率化を図りました。
次に、2018年に行ったBCP(Business Continuity Plan・事業継続計画)策定です。
BCPとは、自然災害・事故等の予期せぬ事態においても、事業の継続や早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画です。それまで緊急時の取り決めなどはありませんでした。
弊社では、「人命の安全の観点」・「事業継続の観点」・「地域社会への観点」・「社会から大切にされる企業作り」の4項目で策定しました。これまでは様々なリスクに対して備えることで、社員にも安心して働いてもらえますし、お客様に対しても信頼性のあるパートナーであることを示すことができます。BCPによって会社の長期的な安定と成長を支える基盤を築くことができるようになりました。
そして3つ目にマルチタスク人財の育成への取り組みです。
2020年のコロナウイルスが蔓延した時に、完全にストップした事業もありました。現場で行う事業では、取引先から、感染者蔓延防止のために受注が無くなった月もありました。また、社内でも次々に罹患者が出て、現場が中止になることもありました。その時に、様々な職種ができるマルチタスク人財が重要であると痛感しました。それ以来、組織のありかたを見直し、何か不測の事態が起こっても、他の社員でカバーしあえる体制を整えるようにしました。
より良いサービス、より良い商品の提供
弊社では、自分たちの技術やサービスを磨き、自分たちで提供する会社です。
「管洗浄プラス」という次亜塩素酸水を使用した洗浄事業に関してですが、配管の中では、様々な有機物が混ざり合い、悪臭の発生や不衛生な状態がつくられます。ただ洗浄しただけでは、ウイルスの除去まではできていません。より衛生環境を向上させるサービスが「管洗浄プラス」です。
2024年より、災害対策用高圧洗浄機「ぴからす」の製造販売を開始しました。災害後に最も困ることはトイレです。トイレの使用環境が極めて不衛生で汚いため、利用者が不便を感じています。我々が扱うような耐久性がよく効果が高い洗浄機械が身近にあれば、そのような不便を解消できます。現在普及しているマンホールトイレの詰まりも解消できます。
何ものにも代え難い弊社の強みは「社員」
弊社の強みは、人財です。創業以来、弊社では人的資本経営を行っています。弊社独自の技術力を最大価値化し、それをお客様や社会に提供していくのは「社員」です。
人財をしっかりと育てるために、スキルを「見える化」した育成に注力しています。国家検定の産業洗浄技能検定取得を推進するほかに、独自の社内検定制度を設け、技術力向上を目指しています。産業洗浄技能士を取得して満足するのではなく、常に技術力を磨く環境づくりを行ってきたことも弊社の大きな特徴です。
自分たちの技術やサービスや商品は、自分たちで考えることにより愛着や執着が生まれます。
それが自社の最大の財産になると考えています。
同業他社では外注に丸投げしている企業もありますが、弊社では150名を超える正社員による施工体制を徹底しています。外注に頼らないことで、高い技術力と品質を担保し、よりお客様に喜んでいただきたいのです。
弊社の技術開発本部では、高圧洗浄車の改造や、独自の洗浄工法で特許を20個以上取得しています。
互いを知ることで採用のミスマッチを防ぐ
資格制度以外にも、採用から研修、キャリアパスの構築まで手厚い取り組みを行っています。
特に、新卒社員の採用活動には力を入れています。のべ2000人以上の就活生とコンタクトを取り、就活シーズンは月に1~2回説明会も実施します。そのため、毎年新卒の人財を5名ほど必ず採用できています。
また、弊社ではここ数年新卒社員の定着率は9割に達しています。採用の際に弊社と就活生の間にミスマッチがないのかを丁寧に確認しているためだと思います。弊社は仕事内容や注力している部分、今後の展望を細かくお伝えし、就活生の意向も丁寧に伺っています。
問題なくコミュニケーションが取れるかどうかや、ウォータージェットに興味を持っているのかも重要な観点です。私が採用に迷った場合は現場の社員にも意見を求め、現場が「育てられる」と言ってくれれば、採用しています。
「今あるモノを廃棄せずに、できるだけ長く使う」ために
弊社では「今あるモノを廃棄せずに、できるだけ長く使える」ように、全世界の共通目標であるSDGs(持続可能な開発目標)に対しても積極的に取り組んでいます。例えば、既存のマンションです。再開発によって新築物件を増やしていくことももちろん大事ですが、築20年や30年のマンションもまだまだ暮らせます。そのようなマンションを、ウォータージェットを用いて配管を整備することで、より快適な環境へと整備して、末永く暮らせる環境づくりに注力しています。
M&Aによって新事業開始
2018年に、同じ川崎市内の旧知の社長から飼料・ペットフードの成分分析事業と次亜塩素酸水の製造・販売事業を引き継ぎました。先方の経営者様は後継者不在で、弊社としては地域の経営資源を守りたかったこと、取り扱う次亜塩素酸水の商材にシナジー効果が期待されたことが引き継ぎの理由でした。また、その企業では飼料分析事業では排水の汚泥分析も行っていたため、弊社の新しい事業に結びつくのではと考えました。
地域の雇用を守るという意味でも事業承継をして良かったと思っています。
高齢で退職を希望した社員以外はすべての社員も引き継ぎ、3名が移籍しました。
引き継いだ事業は順調に成長しています。課題としては生産性の向上です。機械導入による省力化が検討しているほか、差別化による付加価値向上が必要であると思います。
ワンストップでのサービス提供や海外進出を目指す
今後、設備に関してワンストップでサービスを提供し、お客様から「フジクスに頼めば全部解決できる」と言っていただけるよう、さらなるサービス向上を図りたいと考えています。今後、困りごとをワンストップで解決する存在になりたいのです。先ほど述べたような築年数の経ったマンションに携わっていると、排水管の洗浄以外にも修繕工事や電気工事が必要な場面が多くあるため、業務の幅を広げていく必要性を痛感しています。
そのような周辺事業へ進出するうえで、M&Aを検討しています。特に、近隣地域で給排水の設備や電気工事を担う企業様で、廃業の危機にある企業様とのM&Aを検討しています。弊社に加わっていただければ、業務の幅が広がりますし、シナジー効果も発揮できるのではないかと思います。
その他、自動車整備工場などのメカを取り扱う町工場とのM&Aも検討しています。弊社ではエンジン搭載の高圧洗浄機を取り扱っているため、親和性もあり、自動車整備工場向けの高圧洗浄機の開発・販売なども新規事業として視野に入れていきたいと考えているからです。
M&A以外には、中長期的に海外展開も目指しています。特に東南アジアを中心に、日系企業の進出が活発な地域をターゲットにしたい考えです。既に台湾人社員の採用を開始するなど、グローバル人財確保にも着手しています。
会社概要
社名 | フジクス株式会社 |
創立年 | 1969年 |
代表者名 | 代表取締役 竹之内 英 |
資本金 | 3600万円 |
事業エリア |
フジクス株式会社 川崎支店
212-0016 神奈川県川崎市幸区南幸町3-124 |
フジクス株式会社 東京事業所
174-0043 東京都板橋区坂下1-18-20 |
|
フジクス株式会社 東京西事業所
157-0062 東京都世田谷区南烏山3-23-7-105 |
|
フジクス株式会社 神奈川中央事業所
252-0311 神奈川県相模原市南区東林間2-2-7 |
|
フジクス株式会社 千葉事業所
299-0106 千葉県市原市今津朝山242-15 |
|
フジクス株式会社 札幌事業所
007-0861 北海道札幌市東区伏古一条2-4-5-101 |
|
フジクス九州株式会社
811-2321 福岡県糟屋郡粕屋町内橋西4-6-13 |
|
フジクス九州株式会社 北九州事業所
803-0802 福岡県北九州市小倉北区東港1-6-1-101 |
|
本社住所 |
210-0014 神奈川県川崎市川崎区貝塚1-8-2 044-245-0822 |
事業内容 | 1.ウォータージェット工法による業務全般 各種配管・装置・建物のさびや付着物等の洗浄・剥離・研磨・切断・吸引等 2.リフォーム業務 配管、設備機器の修繕・交換・保守・管理等 3.成分分析業務 飼料、ペットフード、排水汚泥等 4.物品販売業務 次亜塩素酸水 |
URL |
https://www.fujiks.com/index.html
|
会社沿革
1969年 | フジ高圧洗浄(株)設立(川崎市川崎区) ドイツWOMA社高圧洗浄機導入、石油化学プラント等工場設備保守事業開始 (以下、年表内のウォータージェットをWJという) |
1972年 | 国内初、WJ排水管洗浄を日本公団(現・UR)と開発、公団団地の雑排水管定期洗浄事業を開始 |
1973年 | 九州事業所開設(北九州市) |
1975年 | (社)日本洗浄技能開発協会発足・登録 |
1978年 | 環境装置部設置、公害除去装置を販売 |
1982年 | 住宅設備メンテナンス部設置、水回り設備リフォーム事業開始 |
1987年 | フジ高圧九州㈱設立(福岡市)、九州全域へ事業展開 |
1989年 | 東京事業所開設(板橋区)、関東北西部へ事業展開 |
1991年 | フジ高圧洗浄㈱を、フジクス㈱へ社名変更 フジクスグループCI活動展開 |
1992年 | フジ高圧九州㈱をフジクス九州㈱へ社名変更 |
1993年 | (有)フジクスセンチュリー設立(世田谷区)(⇒※現・フジクス㈱東京西事業所) 都内及び神奈川県西部へ事業展開 |
1994年 | フジクス千葉(株)設立(市原市)(⇒※現・フジクス㈱千葉事業所) 外壁洗浄・塗装剥離事業開始 フジクス九州㈱ 北九州事業所を開設(北九州市) |
1995年 | 技術研究室設置、自社製高圧洗浄機「アクアモーリー」製作開始 |
1997年 | 応用洗浄部設置、道路等の社会資本設備の洗浄事業を開始 フジクスマスターズ(株)設立(川崎市)(※⇒現・フジクス㈱ウォータージェット事業室) 中高齢者の積極雇用形態会社を設立、一戸建て向け事業の開始 |
1999年 | 社会設備事業部設置、250MPa超高圧洗浄事業を開始 |
2001年 | 横浜支店開設 |
2003年 | 住環境共生リニューアル協会会長会社として事務局開設、環境商品事業積極展開 悪臭対策システム開発 |
2004年 | グループ全社でISO14001認証取得 環境商品 洗濯洗剤「フリーマムランドリーソーダ」東日本総代理店開始 |
2005年 | 超高層マンション排水管洗浄「フジジェット®工法」特許取得 (2010年時点超高層マンション全国シェア60%獲得) |
2006年 | 湘南事業所開設(大和市) 川崎梶ヶ谷トンネルにおいてWJによる落書き消しボランティア活動を全社員で実施 川崎市長より感謝状受領 |
2007年 | 川崎起業家オーディション優秀賞受賞 (かわさき起業家優秀賞、川崎商工会議所会頭賞、りそな川崎応援賞 受賞) 浴槽裏側クリーニング「ビューティ風呂~」事業開始 |
2008年 | ヒートアイランド対策展開、ミスト噴霧冷却「ミストオアシスシステム」販売開始 |
2009年 | 悪臭除去対策展開、㈱JFEテクノリサーチ開発消臭剤 代理店開始 第14回地域経済賞(フロンティアテクノロジー賞)受賞(社団法人地域経済総合研究所 主催) 香港環境EXPO出展 超高層マンション排水管洗浄「フジジェット®工法」にて、 「川崎ものづくりブランド」製品認定受賞 |
2011年 | ISO9001認証取得 横浜西事業所開設(横浜市緑区) タンク等壁面塗装除去ロボット工法開発 |
2012年 | スローダウン装置による燃料削減及び節水装置を搭載した環境配慮型高圧洗浄の開発 |
2013年 | かながわビジネスオーディション2013にて、除菌消臭衛生洗浄「管洗浄プラス®」で 日本経営士会賞受賞 「環境配慮型排水管洗浄サービス」で低CO2川崎ブランド'13認定 |
2014年 | 太陽光パネル洗浄事業開始(テントウ虫型パネル洗浄機「ミズフジコ」意匠登録) 除菌消臭衛生洗浄「管洗浄プラス®」特許取得、管洗浄プラスのデモ車完成 湘南事業所を移設し、新たに神奈川中央事業所を開設(相模原市) |
2016年 | カスタマーセンター開設(川崎市川崎区)(※⇒現・カスタマー事業本部・本社移設) 横浜支店及び横浜西事業所を移設し、新たに川崎支店を開設(川崎市幸区) |
2017年 | 悪臭逆流防止装置特許取得 本社隣接地に新事務所(2号館)を開設。高圧洗浄機治具製作部門、環境衛生施工部門、 緊急営繕部門を集結することによって、より一層の連携・サービス向上を図る。 フジクス九州㈱ 福岡本社事務所を移転 「神奈川がんばる企業2017」認定受賞 |
2018年 | 大規模災害等に備えた事業継続計画(BCP)の策定 飼料・ペットフードの成分分析事業開始 次亜塩素酸水の製造・販売事業に本格参入 |
2019年 | フジクスグループ創立50周年 記念事業として「青少年向け奉仕プロジェクト」「海外プロジェクト」の2つを柱とする みらい事業委員会を設置。高齢者施設への慰問ライブ実績を生かし、 児童養護施設での演奏イベントやWJ体験による職業体験を実施 「インターナショナル・フェスティバルinかわさき」に出展し、WJ体験を通して異文化交流を深める 台湾での道路白線消し工事受注 |
2020年 | 太陽光パネル洗浄装置「ミズスマシ」特許取得 感染症対策として、地域の保育所に除菌消臭水「AQ200」を寄贈 SDGs推進経営で神奈川県の「第4期 かながわSDGsパートナー」登録 |
2021年 | 川崎市の「第1回 かわさきSDGsゴールドパートナー」に認定 超高層マンション排水管洗浄工法②特許取得 汚れ除去機能付きカメラ装置 特許取得 |
2022年 | ビル汚水管高圧洗浄技術「フジ3工法」特許取得 |
2023年 | 糖類分析、ビタミン分析の受注開始 フジクス九州が、福岡県SDGs登録制度(第1期)に事業者登録 「JET SWITCH Lターン工法」開発 小型ホース引上げ装置「NEOマキマス」開発 |
2024年 | 川崎市の「かわさき☆えるぼし」認証を取得 |
フジクス株式会社の経営資源引継ぎ募集情報
関連リンク
公開日:2024/12/03
※本記事の内容および所属名称は2024年12月現在のものです。現在の情報とは異なる場合があります。