宇都宮と日光のステーキ店同士のM&A。譲り受け企業のオーナーも残り、共同経営の仕組みを残し、地域店舗同士のモデルケースとなる事例です。 M&Aを考えたきっかけは? 日光に店舗を出店するのが先代からの目標としてありました。そのため後継者不在の日光の飲食店を引き継がないかと金融機関からの紹介を受けたときはすぐに対応しようと思いました。また、ここ数年、事業承継を契機にマネジメント体制の強化を図り、商品開発や物販部門の拡大を積極的に行ってきました。そのため、周辺事業(パン工場、スイーツ加工所)のM&Aは日ごろから視野にいれていました。 M&Aで悩んだ点は? やはり自分が経営に参画することで今いるスタッフが辞めないかどうかが一番心配でした。また、初めの経験なので契約など専門的なことが次から次へと出てくるので大変でしたね。紹介から5カ月ぐらいで決まったのですがその間今までやったことのない取組ばかりで、前向きな話でも悩みは尽きなかったですね。 また、引継ぎの契約内容などが決まっても事業引継ぎ後にどのような対応をしていけばよいかについてが本当のスタートですのでやはりプロの人をの意見を聞きながら進めていくことが重要になってきます。 そういった意味では常にサクシードさん相談しながら進められたことが良かったですね。元々アドバイザーとしてコンサルティングを受けていたので弊社の内容を理解したうえでアドバイスをもらえた点が初めてのM&Aで良かったと思います。 社員がどうなるか、自分たちの状況が大きく変わるのではないかといった点が考えた。その点を最初に確認して契約を行えた点は大きかった。第3者のアドバイスを踏まえて展開できた点が良かった。 M&A実行後の変化は? 細かい点まで専門家を交えてきちんと契約を行ったのでスムーズに事業を円滑に運営していく取り組みに移行できました。その中でもオーナーである田中夫妻に残っていただけたことは大きいですね。やはり、日光で店舗を運営するのは初めてですし地元の人脈もない中で大きな力になってい頂いています。また、気心のしれたスタッフとも一緒になっていてくれているのでありがたいです。 今では双方の店舗スタッフで交流を行って、お互いのレシピを共有化するなど良い点を双方に活かしていけるような取り組みを行っています。今後もお互いの良さを共有しながらやっていきたい。 中でも驚いているのはお互いの店舗のスタッフ変化について、存じやすの日光のえんやを考えてくれている。コミュニケーションをお互いに取ることができるようになった。思った以上にお互いの店舗のモチベーション向上のきっかけになった。 今後の展望をお聞かせください 来年には東京オリンピックも開催され観光地としての日光はさらに輝きを増します。日光ならではの商品開発や地域間のコラボレーションを共同展開していきたい。宇都宮と日光でお互いにPRを行って認知度向上を図っていきます。 さらに、今後の事業展開として小規模な飲食店や食品加工所(パン工場、お菓子工場)の事業の引継ぎは可能性があるため積極的に引き受けていきたいと思っています。今回のM&Aの経験で事業を伸ばすにはお互いの良さを持ち寄って成長していくことが大切だと知りました。地域の歴史のある店舗など後継者がいないケースでは積極的に引き受けて地域に残していきたいと思っています。 担当コンサルタントの声 日頃からM&Aについて興味を持って情報収集していたことが、金融機関からの紹介や成立まで短期間でまとまった要因だと思います。また、お互いの良さを持ち寄って共同経営の仕組みを残したことも、地域店舗同士のM&Aの形と言えると思います。今後はさらにお互いの良さを高めて、地域に必要とされる会社になっていくと思います。
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