
栃木・宇都宮
引継ぎ実績あり
人材育成に力を入れ「スピードと品質」を追求し続けます
株式会社工藤建設工業
安心・安全な道路舗装で地域を守る建設土木業
経営理念
地域社会の一員として地域貢献を社是に
安心・安全な日本のインフラをこれからも守り続けていきます。
弊社が選ばれる理由
土木工事は、幅広い専門知識と確かな経験が必要とされます。
例えば、道路舗装であればしっかり路盤を固めて安定した路床を作るために、どの工程においてもプロの技術力が必須のものとなります。工藤建設工業ではベテランのスタッフが責任を持って対応し、作業中は近隣に迷惑がかからないよう十分な配慮を心がけ、1日でも早く工事を完了させられるよう迅速に作業を進めています。「スピード」と「品質」双方で高いレベルを実現していることが、弊社が選ばれる理由です。
社長メッセージ

弊社と関連会社の事業について
弊社は今期で7年目となり、道路舗装がメインの業務となっています。関連会社の日鋼産業株式会社は、交通安全施設の工事、安全施設の製品・景観や看板、ガードレール等の公共事業業務をおこなっています。道路関連の発注があれば自社グループ企業と併せれば路体から舗装までおこなうことができます。栃木県安全施設業協同組合にも加盟し、その協会活動をおこないながら仕事をしています。日鋼産業も傘下企業になっていますが、こちらは関連する事業がシナジーを生み出し補完することができるため良い関係性をもって経営ができています。
現在の受託の割合は民間受託の方が公共事業よりも多くなっています。それと、比較的に若い人が多く集まってくれることも事業を展開する上ではプラスになっています。事業に関係するところでは先日にISO9001/14001の認証を取得し、今後は自然災害や緊急事態に遭遇した場合でも事業資産の損害を最小限にとどめ、中核となる事業の継続を実行できるBCP(事業継続計画)を受けたいと思っています。働く人もそうですが、委託する方々からも信用と信頼の中で業務を預けていただくような会社にしていきたいと思っています。
起業の経緯と会社を成長させていく上での課題
起業から7年、会社を存続するためにがむしゃらにやってきました。その中で痛感したことは企業が存続するためには人を育てることが重要だということです。現場業務も一人では全てを見きれません。一般の企業であれば、新卒の社員は入社してから業務理解のために研修を行うかと思いますが、弊社のような建設業界では、入社して翌日には現場へ行かされます。親方について指示されたこと、周りの先輩の仕事内容を見て覚える世界です。マニュアルもあれば良いのですが、ただ現場へ放り込まれた新人は、上司と反りが合わなかったり、ミスしたことで注意され怒られたりと、様々な問題に直面します。結果として出社しなくなってしまうこともあります。こうした業界の状況を見て、弊社では旧来型の現場主義の考え方を変えたいと考え、他の業種で実施しているような新人研修や教育で使える部分は導入して、セミナーや講習も受けさせています。新入社員に限らず、既存の従業員にも同様に必要になってくることと思います。事業の拡大に沿って番頭的な役割の人員を立てないと管理統制が厳しくなると感じています。

私たちのこだわり
成長を目指す理由は人の教育と業界の慣習を変えていきたいから
この業界では、仕事が増えて安定してくると身なりや見栄えが変わってくることが多いです。私はお客様のため、従業員のために永く続く会社にしたいと思っているので、社長や経営幹部の羽振りの良い会社よりも貢献度を図る仕組みを作りたいと思っています。新型コロナウィルスが拡大するまでは、毎年従業員を慰労のために海外へ連れて行っていましたが、今は叶いません。代わりに従業員のモチベーションへ繋がるようなことがないか、日々考えています。
日本の建設業、交通インフラを支える担い手も年々少なくなってきており、一緒に働く仲間を良くしていきたいと思っています。従業員の給与を良くしたり、同じ業界でも働きやすい、働きたくなるような職場を目指しています。人材の定着と育成はもちろん、必要な技能や技術を承継できるようにすることが重要だと考えています。例えば、現場で必要な重機免許も新入社員にはすぐに取得させています。職人の業界では、若い人が入っても育たないことが多々あります。その理由として、機械を扱うのはベテラン社員と決めていたり、機械免許を持っていないと給与に差がある、といったことが挙げられます。若い人は経験不足である、という勝手な解釈の中で機械に乗らせてもらえない新人を他社では多く見掛けていましたが、弊社では出来るだけ早いうちに免許や資格を取得することを目標に取り組んでもらっています。
一昨年(2019年)の12月にベトナムへ訪問する機会があり、現地の作業員がきちんと研修を受けていたことに感心しました。扱う機材から道具まで、どのような用途で使って、どこに置くのかをしっかりと説明していました。今の我々の現場では、何やっていいのか分からず突っ立っている新人がいたり、現場監督に怒られ嫌な気持ちになり建設業界が怖いと思われ、離職に繋がるケースも見えてきました。
この悪循環は変えたいと強く思っています。人を育てることは、自社の強みを強化していくことに繋がります。継続することで競合他社との差別化になります。建設業は合理的に考える人が少なく、旧来の仕事の進め方や現場風土がそのまま継承されていることが問題だと思っています。建設業は生活インフラを整える仕事でもあり、もっと稼げるようにし若い人たちをふくめ、担い手を増やせる環境を作りたいと思っています。
これからの工藤建設に経営と現場の分離も必要
企業経営している中で、今が分岐点だと感じています。経営業務管理責任者はいますが、実際に経営の切り盛りをしているのは私のみです。ただ、1人でこなせる限界に近づいており、仮に大きな仕事が出てきても、今はそこに手を挙げられる余裕がないのが正直なところです。この何年かは今の体制でも良いかもしれませんが、事業としてもう少し次のステップを目指したいと考えています。
また、工藤建設という看板を見てピンときてもらえるようなブランディング戦略は今後確実に必要になってくると考えています。提供する商品・サービスが有名になって、そこから人脈の広がりや異分野の交流が実現すれば、弊社にとって大きなイノベーションになるのではないかと思います。
新型コロナウィルス禍で人と会う機会が減った分、落ち着いて経営や事業に関して考える時間を取ることができるようになり、必要なPRやプロモーション戦略の立案に時間を使えるようになったことは大きな収穫でした。今後の経営戦略は、売上高を伸ばしていくよりも組織を骨太にすることです。社員は20名を超えてきており、年齢の幅もバラエティに富んでいます。2年ほど前は、人が入れ替わることで悩んだ時期もありました。当時を振り返ると、事業を継続させることに精一杯で周りが見れていなかったことは反省しています。今は、現場を離れて俯瞰して見られるようになったことで、若手の育成も進み、離職者も抑えられていることから、良い方向に進んでいるのではないかと思います。
成長を目指す理由は人の教育と業界の慣習を変えていきたいから
この業界では、仕事が増えて安定してくると身なりや見栄えが変わってくることが多いです。私はお客様のため、従業員のために永く続く会社にしたいと思っているので、社長や経営幹部の羽振りの良い会社よりも貢献度を図る仕組みを作りたいと思っています。新型コロナウィルスが拡大するまでは、毎年従業員を慰労のために海外へ連れて行っていましたが、今は叶いません。代わりに従業員のモチベーションへ繋がるようなことがないか、日々考えています。
日本の建設業、交通インフラを支える担い手も年々少なくなってきており、一緒に働く仲間を良くしていきたいと思っています。従業員の給与を良くしたり、同じ業界でも働きやすい、働きたくなるような職場を目指しています。人材の定着と育成はもちろん、必要な技能や技術を承継できるようにすることが重要だと考えています。例えば、現場で必要な重機免許も新入社員にはすぐに取得させています。職人の業界では、若い人が入っても育たないことが多々あります。その理由として、機械を扱うのはベテラン社員と決めていたり、機械免許を持っていないと給与に差がある、といったことが挙げられます。若い人は経験不足である、という勝手な解釈の中で機械に乗らせてもらえない新人を他社では多く見掛けていましたが、弊社では出来るだけ早いうちに免許や資格を取得することを目標に取り組んでもらっています。
一昨年(2019年)の12月にベトナムへ訪問する機会があり、現地の作業員がきちんと研修を受けていたことに感心しました。扱う機材から道具まで、どのような用途で使って、どこに置くのかをしっかりと説明していました。今の我々の現場では、何やっていいのか分からず突っ立っている新人がいたり、現場監督に怒られ嫌な気持ちになり建設業界が怖いと思われ、離職に繋がるケースも見えてきました。
この悪循環は変えたいと強く思っています。人を育てることは、自社の強みを強化していくことに繋がります。継続することで競合他社との差別化になります。建設業は合理的に考える人が少なく、旧来の仕事の進め方や現場風土がそのまま継承されていることが問題だと思っています。建設業は生活インフラを整える仕事でもあり、もっと稼げるようにし若い人たちをふくめ、担い手を増やせる環境を作りたいと思っています。
これからの工藤建設に経営と現場の分離も必要
企業経営している中で、今が分岐点だと感じています。経営業務管理責任者はいますが、実際に経営の切り盛りをしているのは私のみです。ただ、1人でこなせる限界に近づいており、仮に大きな仕事が出てきても、今はそこに手を挙げられる余裕がないのが正直なところです。この何年かは今の体制でも良いかもしれませんが、事業としてもう少し次のステップを目指したいと考えています。
また、工藤建設という看板を見てピンときてもらえるようなブランディング戦略は今後確実に必要になってくると考えています。提供する商品・サービスが有名になって、そこから人脈の広がりや異分野の交流が実現すれば、弊社にとって大きなイノベーションになるのではないかと思います。
新型コロナウィルス禍で人と会う機会が減った分、落ち着いて経営や事業に関して考える時間を取ることができるようになり、必要なPRやプロモーション戦略の立案に時間を使えるようになったことは大きな収穫でした。今後の経営戦略は、売上高を伸ばしていくよりも組織を骨太にすることです。社員は20名を超えてきており、年齢の幅もバラエティに富んでいます。2年ほど前は、人が入れ替わることで悩んだ時期もありました。当時を振り返ると、事業を継続させることに精一杯で周りが見れていなかったことは反省しています。今は、現場を離れて俯瞰して見られるようになったことで、若手の育成も進み、離職者も抑えられていることから、良い方向に進んでいるのではないかと思います。

ツグナラコンサルタントによる紹介

工藤社長はすでに同地域内での経営資源引き継ぎを実践されている経営者です。引き継ぎをした企業の経営を通して、今では一緒になって本当に良かったとおっしゃっていたことが印象的でした。参入した業界ならではの慣習に入り込み、安定した基盤を作り上げるその経営力は眼を見張るものがあります。
インタビュアーのコメント
会社として上げた収益を従業員に還元する、という人を大切にする経営の考え方を実現されている点が非常に印象的でした。それを積み重ねた結果として、会社の経営状況も良く、他社を引き継ぐこともできる程になっており、今後の動向が一層気になる企業だと感じました。
会社概要
社名 | 株式会社工藤建設工業 |
創立年 | 2014年 |
代表者名 | 代表取締役 工藤 直人 |
資本金 | 180万円 |
本社住所 |
320-0851 栃木県宇都宮市鶴田町798-2 |
事業内容 | 舗装工事、土木工事 |
URL |
https://kudokensetsu.jp/
|
会社沿革
2014年 | 設立 |
2018年 | 日鋼産業株式会社 グループ参入 |
公開日:2021/10/21 (2022/03/08修正)
※本記事の内容および所属名称は2021年6月取材当時のものです。現在の情報とは異なる場合があります。