沖縄県で地域コンサルタントとして活動するカナイ経営経営研究所代表の比嘉智明氏のコンサルタントとしての日常を切り取る連載第2回。第2回はツグナラに参画した理由を語っていただきました。
沖縄県で地域コンサルタントとして活動するカナイ経営経営研究所代表の比嘉智明氏のコンサルタントとしての日常を切り取る連載第2回。第2回はツグナラに参画した理由を語っていただきました。
ツグナラ沖縄の事務局として、本プロジェクトに参画した理由が「地域企業の、地域企業による、地域企業のための事業承継支援サービス」という点で沖縄県の地域課題を解決するのに最適なプラットフォームと感じたからです。
創業した時には経営者は様々な想いを秘め、覚悟をもって取り組んでいます。それを2代目、3代目へと事業承継をすることも先代の想いを繋ぐことも重要なことでもあり、企業を存続させていくことは大変なことでもあります。優秀な経営者でも、支えてくれる仲間がいなくては続けられません。会社の規模が拡大していくと組織を形成しなければ重要な経営資源を育てることも守っていくことも難しくなります。それと、外的要因における収益の悪化や新商品、新サービス開発への事業展開など企業が存続するためには様々な困難な局面があります。その際に誤った選択や対処の遅れによって、それまで地域に根差した会社として蓄積された技術、販路、設備そして人材を路頭に迷わせるケースも発生します。
私は、少しでも多くの地域企業を地元に残し存続していただくために、必要あれば同じ地域内で企業や事業、設備や人などを引き継いでいくことも重要な手段の一つと考えています。ツグナラでは地域を担うご当地企業に焦点をあて、経営者へ取材をおこない会社や従業員への想い、商品やサービスにおける将来展望を記事におこし、ツグナラ上でネットワークを構築することで次の世代に誇れる地域づくりの一助となることを念じて活動しています。
私自身も過去に4年間、ツグナラに似た思想でもある事業承継に悩みを抱える中小企業者への支援やアドバイスをおこなう沖縄県事業引継ぎ支援センターの職員として勤務していました。その中で県内の事業者の地域性の課題から経営や財務といった部分の問題など様々な問題を目の当たりにしてきました。県外の事業者や資本をもつ事業者で、自社で改善、解決に取り組んでいける会社もありますが、やはり地域で取り組み、地域で解決していくためにも事業の継続や引継ぎに関する課題とはしっかりと向き合い、地域にいる専門家やコンサルタントからの知見を集約して一丸となって地域文化、地域資源を守るだけでなく活性化させるために日々、課題解決をしていくべきだと考えています。
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